『福島、その先の環境へ。』- あれから12年、福島の未来を若者はどう切り開くか

学生の窓口編集部

PR 提供:環境省
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雨の気配がただよっていた6月10日(土)。曇り空にも負けない熱い気持ちを持つ大学生たちが、『福島、その先の環境へ。』の次世代会議に参加しました。

 『福島、その先の環境へ。』は環境省が取り組む福島の復興と再生を未来志向で推し進めるプロジェクト。その一環として、東日本大震災から12年が経過した「福島の今と未来」を伝えるためのツアーを、大学生と社会人が企画しました。今回の次世代会議では、3つのテーマに沿った訪問先候補をチームごとに議論。福島に詳しいアドバイザーの力も借りながら、ツアーに対する思いを深めていきました。

 そんな次世代会議の様子について紹介します。

ツアーの詳細についてはこちら

次世代会議って?

『福島、その先の環境へ。』とは、東日本大震災とそれに伴う原子力災害後の福島県が抱える課題の解決に未来志向で取り組むプロジェクト。その一環として行うツアーの内容を企画するために、次世代会議では大学生や社会人がチームを組み、熱い議論を交わしました。

次世代会議の冒頭では環境省で福島県の環境再生に携わっている水橋正典さんがあいさつ。2011年に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、環境省や福島県が行ってきた除染や除去土壌の再生利用に向けての取り組みを紹介しました。

さらに次世代会議の趣旨を説明。「環境再生の現状や課題は、まだ全国のみなさんにあまり知られていません。日本の将来を担う世代が考案した現地での視察ツアーを通して、同世代の方々にも、福島の課題を自分事として考えてもらえればと思います。また、福島の魅力も知ってもらい、これからの応援につなげたいです」と、切実な思いを伝えていました。

放射線測定を実際に体験!

福島県では除染のために、放射性物質が付着した土を取り除いて仮置き場に一時保管し、その後、中間貯蔵施設に輸送・保管しています。(以下、除去土壌) こうした土は道路の盛り土、農地などでの再生利用を目的とした実証事業や環境省内等での鉢植えの設置が行われていますが、健康に影響はないのでしょうか?

その疑問を解消しようと、参加者のなかから立候補した3名が、放射線測定に挑戦! 除去土壌が入った鉢植えは、通常の生活で私たちが接する物が発する放射線量と変わらず、参加者たちは興味深そうに見入っていました。


どんなツアーにする? テーマごとに考えてみよう!

放射線や環境再生のための取り組みなどを学んだ参加者たち。いよいよチームごとにツアーの行き先を検討します。

次世代会議に出席した大学生の参加理由は、「復興について授業で興味を持ったから」、「小学生のときに被災して、何もできなかったことに後悔しているから」、「地域おこし協力隊やまちづくりに興味があるから」、「教員志望なので自分の目で震災について学び直して子どもたちに伝えたい」などさまざま。それでも「福島のために何かしたい」という気持ちは共通しています。初めて顔を合わせたメンバーばかりですが、積極的に意見を交わしていました。

今回用意されたツアーのテーマは「環境再生×地域・まちづくり」、「環境再生×福島の食」、「環境再生×新産業・新技術」の3種類。

各チームの議論にはアドバイザーとして、一般社団法人HAMADOORI13代表理事の吉田学さん、福島県観光物産交流協会観光部ホープツーリズムサポートセンターの八巻久美さん、同所長の高橋良司さん、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構上級研究員の万福裕造さんなどが交代で参加。現地の様子や訪問先候補の魅力について、参加者からの質問に答えていました。

訪れてみたい候補地や、アドバイザーの話を聞いてみたい人が多く、なかなか行き先を絞り込めないチームも。ツアー全体を通して伝えたいことを見つめ直したり、個人では見学が難しい場所を優先的に盛り込んだりと、アドバイスをもとに工夫する様子が見られました。

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ここからは、熟考の末に大学生たちが考えた3つのツアー内容をご紹介。各チームが込めた思いや、気になる行き先とは?

環境再生×地域・まちづくり
ツアータイトル:地域の声に寄り添う

「普段個人で観光をするときは地域に寄り添う機会が少ないため、今回のツアーでは地域の人と関わって福島について深く知りたい」との思いから生まれたツアー。

2023年4月に工場・複合施設をオープンした「浅野撚糸双葉事業所フタバスーパーゼロミル」、震災後に新たなインフラ設備を導入し、旧:大野小学校から起業支援拠点として生まれ変わった「大熊インキュベーションセンター」等を訪問します。最終日には、リメークデニムでまちおこしに取り組む「YONOMORI DENIM」、「一般社団法人ならはみらい」に訪問し、まちづくりについてのお話を伺う予定です。学んだことや気づきを参加者同士で交換しながら、交流を深めます。福島の今を知るだけでなく、未来への期待も高まるツアーです。

「YONOMORI DENIM」

昨年の次世代ツアーの様子

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環境再生×福島の食
ツアータイトル:『つくる』から『たべる』まで

「生産から食事までの過程をたどり、それぞれのプロセスでの努力を知りたい」との思いから企画したツアー。

「木戸川漁業協同組合」、「観光農園スマイルファーム」、「酪農牧場・株式会社佐久間牧場」といった、漁業・農業・酪農に取り組む施設を訪れ、震災の影響や復興の取り組みなどを伺います。さらに「株式会社鈴木酒造店」、cafe&gallery「秋風舎」で、生産した食べ物が提供される様子を見学。もちろん実際に味わうことで、福島のおいしい食も満喫します。生産者の努力を知ったあとに口にする食べ物は、ますますおいしく感じられるはず!

木戸川漁業協同組合

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環境再生×新産業・新技術
ツアータイトル:「一次」×「二次」 福島から全国へ

「昔から続く一次産業を新たな技術を組み合わせた場合の利点や課題を学びたい」との思いが込められているツアー。

ライスレジンの生産に取り組む「バイオマスレジン福島」、福島県でバナナづくりにチャレンジした「トロピカルフルーツミュージアム」、酪農のオートメーション化を実現した「株式会社佐久間牧場」、南国の花アンスリウムをポリエステル媒地を使って栽培を進めている「観光農園スマイルファーム」など、新技術を実際に活用している現場を訪れます。

全国から新技術が集う最前線を肌で感じながら、福島の新たな魅力に迫ります。

昨年の次世代ツアーの様子

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ツアーを通して、学びになる夏を過ごそう!

福島の今、そして未来を伝えるために大学生たちが考えたツアーは、どれも見どころ満載!

9月には、今回企画した訪問先を実際にめぐるツアーが開催されます。次世代会議参加メンバーのみならず、希望する方は誰でも応募可能です!

「観光だけでなく、学びある時間も過ごしたい」、「同じ世代と福島の未来について考えたい」など、興味を持った方は、以下のリンクからぜひ応募してみてください。自分の目や耳、心などを使って、福島の新たな魅力を発見しませんか?

ツアーの詳細についてはこちら

『福島、その先の環境へ。』ツアー2023に申し込む!

提供:環境省

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