ネットでよく見る「ry」の意味は? 使い方もあわせて解説
掲示板や動画のコメント、LINE(ライン)などで、「その意味よくわk(ry」「※ただしイケメン(ry」のように「ry」がついた短文をよくみかけると思います。この「ry」とは、「略」という意味です。
「だいたい続けて言いたいことはわかるはずだから略します」という表現をするときに使う言葉で、語源は「以下省略」「以下略」からきています。「以下略」が「略」になり「りゃく」⇒「ryaku」⇒「ry」へと変化したのではないかと言われています。今回はこの「ry」についてどんなシーンで、どのように使うのか解説します。
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「ry」の由来は?
「ry」が使われる文としてよく見られるのは、「またあとで(ry」「きのうはありがとねまたこんど(ry」、「その意味よくわk(ry」、「だれかひまなひと(ry」、「※ただしイケメン(ry」などです。ネットの掲示板や動画のコメント、LINE、Twitterなどでよく使われています。
上の例文のうち「意味よくわk (ry」のように、もともとの文章の最後に、子音であるアルファベットを残すパターンもあります。途中で略したことがより伝わりますよね。
これらは、同年代の友達同士など気軽に会話できる相手に対して使う言葉です。目上の人やビジネスシーンで使うことはありません。また、口語体として会話などでも使うことはないでしょう。
どこから使われだしたのか起源についてはっきり限定はできませんが、おそらく「2ちゃんねる」の「なんJ(なんでも実況ジュピター)」ではないかと言われています。新しい言葉かと思いきや2003年頃にはすでに使われていたようです。
「ry」どのように使う?
「ry」は、誰かと文章で会話をする際には、いろいろな使い方ができます。どのようなパターンがあるのか、例文を添えてご紹介します。
最後まで言わせないでパターン
「言いづらいから最後までいわせないで」といった意味合いで「ry」を使うことがあります。
「※ただしイケメンに限る」⇒「※(ry」
「○○のことが好き」⇒「○○のことが(ry」
このように、仲間内では周知の事実だという場合に使われます。
有名な言葉のパターン
「みんなが知っている有名な言葉なので最後までいわなくてもわかるでしょ」と言った意味合いでの使い方もあります。
「2ちゃんねる」の開設者「ひろゆき」さんの言葉
「嘘は嘘であると見抜ける人でないと難しい」⇒「嘘は嘘であると(ry」
このように略しても、その先の言葉が周知のものである場合はすべて言わずとも伝わりますね。
最後まで書かなくてもわかるでしょパターン
最後まで書かなくてもわかる場合、後半を略すために「ry」を使うことがあります。
「意味がよくわからないからもう少しくわしく教えて」⇒「意味がよくわか(ry」
「そいつには気をつけたほうがいいよ」⇒「そいつには気w(ry」
まとめ
掲示板のコメント欄などでよく見かける「ry」について解説してきました。「ry」はビジネスシーンや一般的なメールでは使うことはありません。友達同士の気軽な会話などでは使う機会があるかもしれませんね。自分自身は使うことはなくとも、友達から「ry」付きのメッセージが送られてきても、理解できるよう意味だけでも知っておくと便利でしょう。
執筆:ヤマダ ユキマル
国公立の美術大学を卒業後、広告代理店やデザイン事務所のクリエイターを務める。現在はライターとして活動中。ビジネス関連や健康分野、デザイン関係、茶道、アウトドア、DIYなど幅広い分野のオウンドメディアに連載中。