引っ越しの挨拶マナー! 範囲はどこまで? 手土産の選び方は?【例文付き】
引っ越しをする際には、近所の住人などに挨拶をするのがマナーだとされていますが、近所といってもどこまで挨拶すればいいのか、手土産は必要かなど、わからない人もいらっしゃるでしょう。今回は「引っ越しの挨拶をするときのマナー」をご紹介します。
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引っ越しの挨拶をする範囲・タイミングは?
引っ越しをする際、旧居の隣近所など日ごろお世話になった人、新居のこれからお世話になる人に挨拶をします。挨拶すべき範囲は一軒家とアパート・マンションで異なります。以下のような範囲・タイミングで挨拶しましょう。
一軒家の場合
一軒家の場合、自宅の両隣、道を挟んだ向かいの家とその両隣、自宅の裏の家とその両隣には挨拶をするのがいいでしょう。挨拶をするタイミングは、旧居の場合は引っ越し前日まで、新居の場合はできれば引っ越し当日、遅くとも1週間以内には挨拶を済ませましょう。
アパート・マンションの場合
アパートやマンションの場合、自分の部屋の両隣、真上・真下の部屋まで挨拶に行くのが基本だとされています。それ以外に、大家、管理人にも挨拶しておきましょう。挨拶のタイミングは一軒家の場合と同じです。旧居では引っ越し前日まで、新居では引っ越し当日のうちに済ませましょう。旧居の大家、管理人への挨拶は鍵の返却時で構いません。
引っ越しの挨拶に持参する手土産
引っ越しの挨拶をするに当たり、手土産を持参すると相手の印象がよくなります。手土産を持参する際には以下のような点に気を付けましょう。
食品よりは日用雑貨
以前はお菓子などの食品を持参することも多かったのですが、最近は「知らない人に食べ物をもらいたくない」と考える人も増えています。持参するのはタオルや洗剤、入浴剤のような日用品の方が無難でしょう。手土産の予算は、500-1,000円程度(大家にはその倍が相場といわれています)で十分です。
「のし」の選び方・書き方
引っ越しの手土産には「のし」を付けて渡しましょう。のし紙は「紅白の蝶結び」のもので、水引の上に「ご挨拶」下には「自分の名字」を書き、手土産の外装の外側に付けます。
旧居の近所には持参しなくても良い
旧居の近所への挨拶の場合、手土産を持参しなくても失礼には当たらないとされています。とはいえ、特にお世話になったような人には菓子折などを持参してお礼を伝えると喜ばれるでしょう。
どのように挨拶すればよいか?
引っ越しの挨拶は、そこまで形式にこだわる必要はありませんが、最低限伝えておくべきことがあります。以下のような内容は忘れずに伝えましょう。
・自分の名前
・引っ越す(引っ越してきた)旨
・旧居の近所の場合、今までお世話になったお礼
・新居の近所の場合、これからお世話になるというお願
・引っ越しの作業で迷惑を掛けた(掛ける)ことのおわび
上記を踏まえた引っ越しの挨拶の例文をご紹介します。
引っ越しの挨拶(旧居の近所)例文
こんにちは。
〇〇〇号室の△△です。
〇〇日に引っ越すことになり、ご挨拶に参りました。
これまでいろいろとお世話になりまして、ありがとうございました。
引っ越し当日は作業でご迷惑をお掛けするかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
では、失礼いたします。
引っ越しの挨拶(新居の近所)例文
はじめまして。
今日(もしくは「〇月〇日に」)〇〇号室に引っ越して参りました△△と申します。引っ越しの作業でお騒がせして申し訳ありませんでした。
これはほんの気持ちですが、よろしければどうぞお受け取りください。(手土産を渡す)
この辺りのことはよく分からないので、失礼があるかもしれません。また、時々友人が訪ねてきてにぎやかにするかもしれません。何かありましたら、すぐに仰ってください。
では、これからどうぞよろしくお願いいたします。失礼いたします。
必ず挨拶をしなければならないか?
女性の一人暮らしの場合など、そうと分からないようにするためにあえて挨拶をしない場合があります。また、近年は近所付き合いに対する考え方も変わってきており、挨拶をしない人も増えています。挨拶をしなかったからといって、即トラブルになることはないでしょう。
とはいえ、引っ越してきた人がどんな人か分からないと不安ですし、礼儀正しい挨拶をすれば印象もよくなります。特に、小さい子供がいる家庭や、友人などが頻繁に出入りするような人の場合には、近所に挨拶しておいた方が良いでしょう。
引っ越しの際に近所に挨拶をするのはマナーではありますが、近所の人とコミュニケーションを取っていくか、あえて人付き合いを避けて暮らすかで、する・しないを考えてもよいのかもしれません。
(藤野晶@dcp)