【サッポロビールの先輩社員】新価値開発部 第2新価値開発グループ:杉村俊輔さん
早稲田大学法学部を卒業。2012年入社の社会人6年目。営業部を経て、新価値開発部に配属。缶チューハイや梅酒などを中心に新商品を企画・提案している。
創業明治9年という長い歴史の中で数々のロングセラー商品を世に送り出してきたサッポロビール。ビール以外でもネクターサワーや愛のスコールサワーなどチューハイなどの商品が人気を得ていることはご存じでしょうか? 今回登場してくれたのはこれら新商品を企画・開発する杉村さんです。憧れの部署で働く杉村さんは、どんな学生時代を過ごしていたのでしょうか?
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今のお仕事はどんな内容?
主に新商品の企画・提案を行っています。普段世の中でどんなことが流行っているのか、市場がどんなことを考えているのかという情報を集めて企画を立て、それを具現化していくのが主な仕事です。“消費者インサイト”という専門用語があるのですが消費者が普段満たされていること、逆に満たされていないこと、また売り場ではどんな様子で商品を選んでいるのか、お酒をどんな風に楽しんでいるのかといった調査を行なって、それをもとに新しい商品を考えています。現在は「ネクターサワー」「愛のスコールサワー」など缶チューハイを中心に担当しています。
企画立案をしてプレゼンをするのですが、上司の承諾を得ただけではすぐに商品化とはなりません。その後、試作品を実際に一般の方に試してもらい味やパッケージなどの反応を見たり、アンケートで定量的なデータを取ったりして、市場へ出すに値する商品であるかを判断していきます。現在配属されてからの1年間で、既存商品の限定フレーバーなども含め4つの商品を出してきましたが、ゼロから作る商品は約1年をかけてようやくみなさんの手に届くようなイメージですね。
現在入社して6年なのですが、丸5年間は営業として小売チェーンの本部様を相手に営業を行っていたんです。ここに異動してからはやることなすことが新しいことばかり。この部署はずっと希望を出しやっと配属となったので、営業の経験を生かして「フットワークの軽さ」を意識して仕事するように心がけています。仕事で関わる部署が違うフロアにいることもあるのですが、メールで済ますのではなく実際に顔をみて声をかけたり、販売した後も営業部へ出向いてフィードバックを直接受けたりもします。そのおかげでスムーズに仕事が進むことが多いので、営業で得た力もこの部署で役に立っていると感じますね。
一番楽しかった&つらかった仕事は?
この部署に着任してすぐに、発売日も決まっていた新商品を具体化していく仕事を任されました。新規性の高い商品だったので通常の製造方法と違うことが多かったんですね。さまざまな製造の壁を乗り越えたと思ったらまた新しい課題が起きて……そんな中配属されて間もない自分が、業務を覚えながら解決していくのはかなりしんどかったです。具体的には、商品の特徴から大量のワードをつなぎ合わせてネーミングを考えたり、商品ロゴや製造方法、パッケージの印刷まで、各部署とやりとりしながらブランディングに関わることには基本的にすべて立会います。
ただ、そうやって苦労してやっと完成した商品を見たときは、大げさですが子どもが生まれた気持ちでした(笑)。実際にスーパーやコンビニに陳列されてからお客さんが手に取った姿を見たり、お客様問い合わせセンターにわざわざ「すごくおいしかったので開発の方に伝えてください」とご連絡をくれたりと、この仕事の影響力の大きさを感じるときは大きな喜びを感じます。商品が販売となったときには、終業後に開発に携わったメンバーで乾杯し合った瞬間も、とてもうれしかったですね。
今の会社を選んだ理由は?
弊社はお酒を扱う会社ですが、実はわたし自身は学生時代たくさん飲むほうではなかったんです。そんなわたしがこの会社を受けた理由は、父親の影響が大きいですね。もともと、自動車レースが好きで日本のものづくりが世界に通用していることに感銘を受けて、人の生活を楽しく豊かにしたりといったメーカーを志望していました。最初は、タイヤや車メーカーなどに話を聞きにいったりしていたんですが、父親が「黒ラベル」が大好きで、おいしいと言い続けているのを聞いていたので、そんなにいい商品を作る会社ってどんな会社なんだろうという気持ちで説明会に言ってみようと思ったんです。説明会では社員の方とお話する機会もあったんですが、ものづくりの姿勢や歴史の長さに触れたり、心は熱くも優しい方ばかりで一気に興味がわきました。この会社で働くイメージがわいてきたことが、本格的に受けてみようと思ったきっかけです。
面接でも「お酒はそんなにたくさん飲めないのですが……」ということを正直に伝えたところ「この会社は飲む会社じゃないよ、作る会社だよ」と言っていただけて、最終的には人柄のよさが決め手になりました。内定をいただいてからは即決で入社を決めたのですが、決まってから父親に報告したところ驚きながら喜んでもらえました(笑)。