おとなしい人にはおとなしい人なりの打ち解け方がある! 堀田茜がコミュニケーションに不安を抱える接客業内定の学生にアドバイス
大学生が抱えるさまざまな不安や悩みを著名人が受け止め、突破口になるアドバイスを贈る「相談窓口」。今回学生の悩みに答えてくれるのは、雑誌『CanCam』の専属モデルであり、女優・タレントとしても活躍中の堀田茜さんです。現在25歳と、学生と年齢も近い堀田さんが自身の経験を交えながら、「人とうまくコミュニケーションがとれるか不安」だという学生に、不安を克服する方法について伝授します!
春から接客の仕事に就くのですが、私は昔からよく無口でおとなしい性格と言われることもあり、うまく人とコミュニケーションをとることができるか不安です。堀田さんは仕事柄さまざまな業界の人と接することがあると思いますが、うまく人と打ち解けるコツなどはありますか?
教育学部/女性/25歳(大学4年生)/神奈川県在住
A.「笑顔」「聞き上手になる」「身だしなみを整える」を心がけよう! |
おとなしい人にはおとなしい人なりの接客の仕方がある
人とのコミュニケーションにおいて、私は第一印象ってすごく大事だと思ってるんです。だから、昔からあいさつするときは絶対に相手の目を見て笑顔であいさつする、というのが自分の中でのルールになっていて。そうやって意識していたらクセになって、すごく疲れているときでも、あいさつだけは口角が勝手に上がっちゃうっていう……不自然かもしれないですけど(笑)。
やっぱり、愛想って大事だなって思います。私も化粧品を買いに行ったときなんかに接客してもらうことがよくあるんですけど、店員さんがすごく楽しそうで、しかも気遣いができる人だとすごく素敵だなって思うし、そんなに欲しくないものまで買いたくなっちゃったりすることもあるくらい(笑)。
この方は「無口でおとなしい性格」と言われるそうですけど、別にそれはそれでいいと思うんです。みんながみんな元気で明るくハキハキっていうわけにはいかないと思うし、おとなしい性格だったらおとなしいなりの接客の仕方ってあると思う。落ち着いた雰囲気の人だと、お客さんに安心感を与えたり、信頼されたりするじゃないですか。明るさや元気も接客にとって大事だと思うんですけど、相手に安らぎや癒しを与えるやり方もあると思います。
話すのが得意じゃなくても、心を通わせる努力をしよう
あとは聞き上手になることかな。私も、初めて会った人にワーッとしゃべるタイプじゃないので、基本聞き役に回ることが多いんですけど、「ちゃんと聞いてるよ」っていうことを相手に伝えるために、あいづちとか合いの手は大事だなって思います。たとえば、うなずくだけでも「聞いてるよ」っていうのが伝わりますよね。でも、あいづちや合いの手があまりないと「この人、事務的だな」って感じちゃう。
結局、接客といっても基本は人と人だと思うから、それが商売だったとしても、そこに本当に共有したい気持ちがあるとか、心からおすすめできるものがあって「これ、いいんですよ!」っていう気持ちが入っていれば、絶対に相手に伝わると思うから、心を通わせる努力は大事かな、って。
それと、見た目も大事ですよね。ちゃんとキレイにお化粧していたり、髪をキレイにセットしていたり……接客業には身だしなみも大事。その人にセンスがあるなと感じたり、人とは少し違うファッションをしているだけで、興味を持ってその人の話を聞いてみたくなると思うので、身だしなみも大事にするといいと思います。
「おとなしい」は「落ち着いている」ということ。 相手に安心感を与え、信頼される接客をめざそう! |
無口でおとなしい性格は接客に向かないと考えたり、無理に明るくふるまったりする必要はない、と話す堀田さん。確かに、落ち着いた安心感のある接客も魅力的ですよね。無理せず、自分の持ち味を活かしたやり方で人とのコミュニケーションをとろうとすることで、自然と気持ちも明るくなり心からの笑顔も増えそうですね。
文・取材/落合由希
写真/中邨誠
衣装協力/ECLIN、e.m.
編集/学生の窓口編集部
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