何も知らないことがむしろ強みに。堀田茜が「社会人になるのが不安」な学生にアドバイス
大学生が抱えるさまざまな不安や悩みを著名人が受け止め、突破口になるアドバイスを贈る「相談窓口」。今回学生の悩みに答えてくれるのは、雑誌『CanCam』の専属モデルであり、女優・タレントとしても活躍中の堀田茜さんです。現在25歳と、学生と年齢も近い堀田さんが自身の経験を交えながら、社会人になるのが不安だという学生に、不安の克服の仕方を伝授します!
私が内定をいただいた会社は大学で学んできたこととは程遠い業界なので、今から社会人になることが不安です。内定式後の懇親会で同期になる子に話を聞いてみると、ほとんどの子がその業界について大学や専門学校で少しでも学んできていたということを知り、ますます不安になりました。自分が全く知らない世界に飛び込む不安や恐怖を少しでも紛らわせるにはどうしたらいいでしょうか?
女性/22歳(大学4年生)/東京都在住
A.「知らない」ことは逆に強みになる。 自信を持とう! |
周りに比べて知識がないことを後ろめたく思う必要はない
私が『CanCam』の専属モデルになったとき、周りはティーンからずっとモデルをやっている子ばっかりだったんです。当時私はモデルにしては身長もそんなに高くないただの大学生で、強みもなくて。そんな自分がいきなり昔からやっているプロの子たちの中に入ったので、ホントに怖かったし自信もありませんでした。
でもそのとき、周りの人からは「逆にそれが強みだ」って言われたんです。昔から業界にいなくて何も知らないからこそ、読者の方が親近感を持ってくれたりもするし、その初々しさもいいと言ってもらえて、それでちょっとずつ自信がついていったんですね。
だからこの彼女も、もう内定が出ていて、その道に進むことは決まっているんだし、入社する気持ちがあるんだったら、今さら周りに比べて知識がないということを後ろめたく思う必要はないと思います。なぜなら、やってこなかったからこその強みも絶対あるはずだから。
昔から大学や専門学校で学んできた人よりも、頭がまっさらな状態で何も知らない人のほうが新しいアイデアを思いつくことだってきっとあると思うし、それが絶対強みになると思うから自信を持っていいと思う。そう考えて自信を持つことができれば、不安や恐怖は薄れるんじゃないでしょうか。
「やれるだけやった」と思えるくらい準備をすることも効果的
それでも不安が拭えないときはどうするか。私の場合は「不安だな」って思ったときは、それがお芝居だったらセリフを完璧に覚えていったり、家の中で限界まで練習したりしました。「やれるだけやった」と思えるぐらい努力することで安心できるんです。
だから、彼女の場合は就職する業界について勉強してみるといいんじゃないかな。知らないから不安なのであって、知ればその不安は和らぐはず。たとえば、その業界に関する本を読んだり、まずは、ヒマなときにネットサーフィンするだけでもいい。「知った!」って思うことができれば気持ちはラクになると思いますし、入社するまでにできることってまだまだあると思いますよ。
今の自分に自信を持つことができれば不安や恐怖はなくなる。 それでも不安なときは、「知ろうとする」ことも必要かも |
「モデルになった当初の自分の気持ちとリンクする」と言いながら、何もわからない業界に飛び込むことの不安を払拭させる方法についてアドバイスしてくれた堀田さん。「何も知らないことはむしろ強みになる」というのは、目からうろこですね。また、それでも不安な場合は事前に勉強することも有効だというアドバイスもいただきました。業界について知らないのに採用されたということは、他の人にはない魅力が自分にあったということ。ぜひ自信を持って、新しい世界に飛び込んでみましょう!
文・取材/落合由希
写真/中邨誠
衣装協力/ECLIN、e.m.
編集/学生の窓口編集部
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