「技術」と「改革マインド」で日本を動かす
理系分野で学んだ知識や探究心を武器に、日本の産業とエネルギー政策の最前線で活躍する二人の職員。
機械工学を学び、「ものづくりを支える側」に回ることで日本の産業基盤を支える小島さん。そして、教育システムへの課題意識から「仕組みを変える」ことを志し、洋上風力発電などエネルギー政策に挑む落合さん。
異なる専門領域を歩んできた二人に共通するのは、「理系的思考」と「行動力」で社会を動かしたいという信念です。今回は、学生時代の経験から現在の業務、そして仕事への想いについて伺いました。

学生時代に培った「探究心」と「チームワーク」
――学生時代はどのように過ごしていましたか?
小島さん:私は大学ではなく、高等専門学校(高専)で、機械工学を学びました。
中学卒業後すぐに専門的な技術を学ぶ環境に身を置き、20歳で経済産業省に入省。学生時代は軽音楽同好会に所属し、文化祭では7つのバンドを掛け持ちして出演するほど音楽に熱中していましたね(笑)。会長としてメンバーをまとめる立場も経験し、人を動かす難しさやチーム運営の大変さを学びました。
一方、授業では実験やレポートなどチームでの課題が多く、仲間と協力して課題解決に取り組む中で、「自ら調べ、整理し、成果をまとめる力」が身につきましたね。
落合さん:私は工学部で応用化学を専攻し、研究に没頭する一方で、学生団体を立ち上げていました。 「高校生にもっと大学の魅力を伝えたい」という思いから、キャンパスツアーや模擬授業を企画。最終的には延べ1,000人近い高校生が参加してくれるようなイベントに成長しました。ゼロから組織を立ち上げ、仲間を巻き込み、企画を実行するという経験は、今の仕事に通じています。 また、研究活動では「論理的に考える力」が鍛えられました。仮説を立てて検証し、構造的に問題を解決する姿勢は、政策づくりの基礎になっています。
「技術」と「仕組みづくり」 - 理系の学びが今に生きる
――学生時代に学んだことは、今どのように生きていますか?
小島さん:高専で学んだ工学の基礎は、現在の業務に大きく生かされています。
経済産業省の仕事は、事業者の皆様が、社会課題の解決や経済成長に向けて取り組めるよう、環境を整えること。技術的な側面も理解し、事業者の皆様と“同じ言語”で議論することが求められます。
目下の課題に対して、技術的な理解があることで、より実態に即した政策設計が可能になるのです。そういった場面で、 学生時代に培った技術的な知見や論理的思考、構造把握の力が、今の自分の武器になっています。

落合さん:先ほどお伝えしたとおり、研究や団体運営で得た「構造的に考え、行動する力」は、政策の現場で非常に役立っています。 特に私は、教育をはじめ社会システムそのものをどう変えるかに興味がありました。 「現場で起きている課題を発見し、制度や仕組みの側からアプローチする」という考え方は、研究で培った分析力と実行力の延長線上にあります。 研究で学んだ「問題を定義し、解決策を設計する」プロセスが、まさに今の仕事の根幹です。
経済産業省を志した理由
――数ある進路の中で、なぜ経済産業省を選ばれたのでしょうか?
小島さん:高専出身者の多くはメーカーなどでエンジニアとして働きます。私も、最初は中央省庁で働くイメージをまったく持っていませんでした。 しかし、先輩が経済産業省で働く姿を見て、「自分の専門を国の仕組みづくりに生かす道もある」と認識し、就職活動を通じて、日本のものづくり産業の振興に幅広く携わりたいという思いが強まりました。 また、東日本大震災をきっかけに、日本のエネルギーの構造変化を目の当たりにし、 「日本のエネルギーに関わる仕事をしたい」と感じていたことも決定的でした。
落合さん:私はもともと教員を志望しており、教員免許も取得していました。しかし、「教育を変えるには、現場だけでなく仕組みを変える必要がある」と感じるようになったのです。 文部科学省のインターンも経験しましたが、制度上の制約が多いことに歯がゆさを感じたのに対し、経済産業省の職員の方々は前向きに議論をしてくれました。「その課題ならこういう手段がある」「制度を動かすためのアプローチを考えよう」 - そうした姿勢に強く惹かれ、「この人たちとなら本当に社会を変えられる」と確信しました。

政策現場で感じるやりがいと使命感
――現在の業務内容と、やりがいについて教えてください。
小島さん:これまで自動車課で部品メーカーの支援に携わり、EV化などの産業転換に対応できるよう中小企業を支援してきました。生の声をもとに政策を設計する難しさとやりがいを感じましたね。
現在は、省エネルギー・新エネルギー政策課で、部全体の調整業務に加えて、福島における新エネ推進に関する業務も担当。 再生可能エネルギーや水素社会の実現に向けた政策を通じて、取組の歩みを実感する日々です。「国の方針が現場での変化につながる」 - その瞬間に、心からやりがいを感じます。

落合さん: 私は洋上風力発電の推進業務を担当。 全国の適地を指定し、発電事業者を選定するという重要なプロセスを担っています。今まさに制度の見直しが進む中で、事業者、自治体、他省庁など多様な関係者と協議を重ねながら、「10年、20年先の産業の姿」を見据えた制度づくりを進めています。 自分の提案や判断が制度に反映され、社会の動きにつながっていく。その手応えこそが、この仕事の醍醐味です。
学生へのメッセージ
小島さん:理系・技術系の学生の皆さんには、「国家公務員」という働き方もひとつの選択肢として考えてみてほしいです。技術を理解した上で、政策をつくる側に回る道もあります。経済産業省では、理系出身者ならではの視点が生かせるでしょう。
自分の専門を、社会全体の仕組みづくりに役立てたい方は、ぜひ挑戦してほしいと思います。
落合さん:経済産業省は「変化を恐れずに挑戦できる」組織。若手のうちから責任ある仕事を任され、自らの提案が制度や社会に反映される機会も多いです。
社会課題に真剣に向き合い、未来をより良くしたいという想いを持つ方には、これ以上ない環境だと感じています。 前向きな仲間と共に、日本の未来を動かす挑戦をしてみませんか。

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理系で培った探究心や行動力を生かし、社会の仕組みづくりに挑む小島さんと落合さん。経産省には、若いうちから挑戦し、自分の考えを社会に届けられる環境があります。進路に迷っている人は、経産省のInstagramをのぞいてみてください。未来の選択肢が広がるかもしれません。















