堀田茜が外見に悩みを抱える大学生に伝えたい「コンプレックスを笑い飛ばす方法」
大学生が抱えるさまざまな不安や悩みを著名人が受け止め、突破口になるアドバイスを贈る「相談窓口」。今回学生の悩みに答えてくれるのは、雑誌『CanCam』の専属モデルであり、女優・タレントとしても活躍中の堀田茜さんです。現在25歳と、学生と年齢も近い堀田さんが自身の経験を交えながら、「コンプレックスをイジられ、友人関係にも影響を及ぼしかねない」と悩んでいる学生に、コンプレックスをポジティブに捉え、明るい学生生活を送るための秘訣を伝授します!
モデルのお仕事をされていると、自分の見た目について他の人と比べてしまい、コンプレックスを感じることもあるのではないかと思うのですが、僕も体のある部分にコンプレックスがあり、大学でそれをイジられています。このままでは友人関係にも影響を及ぼしかねないと思い悩んでいるのですが、コンプレックスをポジティブに捉えた学生生活を送るためのコツはあるでしょうか?
芸術学部/男性/23歳(大学4年生)/神奈川県在住
A.思い切ってコンプレックスを笑い飛ばしてみよう! そこに解決の糸口がある |
笑い飛ばすことで、悩んでいたことがどうでもよくなることもある!
私も学生時代はイジられキャラで、いつも「胸ない胸ない」ってすごくイジられて……(笑)。男の子にもふざけて「おぉ、後ろ向いてんのかと思ったよ」って言われていたほどだったんです。私は女子校育ちだったので、大学に入って、男の子にそういうことを言われたことが最初はすごくショックで。めちゃめちゃ悩んで、ホントに豊胸しようかと思ったほどだったんですけど(笑)、イジられる回数が増えてくると、そのうちだんだん笑い飛ばすことが大事だなと思うようになってきて。笑い飛ばして「あ、ごめん、後ろ向いてたわ」みたいな感じで逆にノッてみたりすると、意外と悩んでいたことがどうでもよくなるんですよね。
口に出さないで自分の中でずっと悩んでいると、悩みのエネルギーが放出されないままで、ずっと負のループが続いて、答えも出ない。でも、なんでもいいから口に出してみたり、笑い飛ばしてみたり、自分からネタにしてしまうと、意外と解決の糸口が見つかるもの。私の場合だと「あ、意外に貧乳に悩んでる人いっぱいいたんだな」ということに気づいたり、自分が笑い飛ばすことでその場が楽しくなったり、そこから話が繋がっていったり……。そういうこともあるから、コンプレックスを笑い飛ばしてみることは大事だなって思います。
コンプレックスを自分で笑い飛ばしてみると、気持ちにも変化が
そうすることで自分の気持ちにも変化がありました。これまで真剣に悩んでいたはずなのに、言われても「え、何か?」って思うようになったし、「胸の小さい女の人が好きな人もいる」ってポジティブに思えるようにもなった。なぐさめてくれる人もいましたし(笑)。それは全部、自分から口に出して、笑い飛ばすようになってから起こった気持ちの変化だったんです。それに、イジる側の人って絶対そこまでこっちのことを見てないし、軽い気持ちで言ってると思うから、そんなに気にすることはないっていうこともわかってくるはず。
私の父親は、生まれつき腕に赤いあざのようなものがあるんですけど、私が子どもの頃、そのあざのことを「『もののけ姫』だよ」って言っていて。『もののけ姫』に出てくるアシタカのあざに似てるんですよ。だから「お父さん、カッコいい!」って思ってたんです。大人になったら「ただのあざじゃん!」って気づいたんですけど(笑)、そうやって自分からコンプレックスをネタにする精神は親から受け継いだものなのかな、と思ってます。
でも目立つぐらいのあざだから、本当はきっと気にしてたと思うんですけど、でも全然気にしていないようにしか見えなくて。そういう風に、自分のコンプレックスに思っているものを自分からポジティブに話すことも大事だなって思います。
あえて自分からコンプレックスをネタにしてみるのもあり! コンプレックスもポジティブに捉えてみよう |
自らのコンプレックスも、笑い飛ばすことでポジティブに捉えられたと話す堀田さん。「コンプレックスを笑い飛ばす」のはかなり勇気がいることだと思いますが、だからこそ、それができれば自分を大きく変えることができそうですね。勇気を出して笑い飛ばしたり、ウソでもいいから「気にしない」と思い込んだりすることで、きっとポジティブな変化が訪れるはず。質問者の方も、友達ともこれまで以上にいい関係が築けて、楽しい学生生活を送れるといいですね!
文・取材/落合由希
写真/中邨誠
衣装協力/ECLIN、e.m.
編集/学生の窓口編集部
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