【三越伊勢丹の先輩社員】紳士・スポーツ統括部 新宿商品部 インターナショナルクリエイターズ アシスタントバイヤー:杉田修平さん 2ページ目

編集部:すい

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学生時代編留学で"ファッション"という自分の方向性が見つかる

杉田さんの「ガクチカ(学生時代一番力を入れたこと)」は?

杉田さん学生時代▲ドイツ留学をしていた頃の杉田さん

僕は、学部生のときは芸術工学部といって、デザインと工学を合わせて勉強するような学部に所属していました。その頃はインテリアや家電といった分野に興味があったので、3年生のときに交換留学の機会を得て、その分野に強いドイツに留学したんです。1年間ドイツで勉強して、帰ってきてから、今度は大学院で統合新領域学府というところに進学しました。

杉田さんの学生制作▲杉田さんが研究していた際に製作、展示した洋服

統合新領域学府は、「感性を科学する」というテーマの元、医学や教育、農学、芸術などいろいろな領域の研究者が集まって研究をしているところです。そこで学んでいるうちに、興味がファッションへと移っていって、最終的には「モードの構造」というテーマで論文を書き、それを検証する服を作って展示も行いました。このように、学生時代は留学や自分の研究、服作りに力を入れていましたね。いろいろやっていくうちに、自分の目指す方向がだんだん固まっていって今に至っているのだと思います。

仕事で役立っている大学時代の経験は?

やりたいことを模索しながら、ドイツで1年間を過ごした経験は、今の仕事に大きく役立っていると思います。ファッションの世界を目指そうと思ったのも、ドイツで過ごしたときの影響が強いですし、外国の方とのコミュニケーションの方法を学べたことも大きいです。今も海外ブランドの方から英語で電話がかかってきたり、直接お会いすることがありますが、普通のレベルの会話では、そこまで困ることはありません。

また、留学中に海外のセレクトショップなどにはずいぶん足を運んだのですが、実際に自分の目で見るのと、ネットなどで情報を得るのとでは大きく違うなというのは感じます。訪れてから時間は経っていますけれども、今、あの街が熱いとか、あの店がスゴイと話を聞いても、行ったことがあるので自分の体験としてわかるというのも、この仕事をしていく上では重要なポイントだと思います。

就活前にやっておいたほうがいいことは?

杉田さんインタビュー2

正直、僕はきちんとした就職活動をしたとは言えないんですが、学生時代は時間があったので、自分が好きだなと思ったこと、やりたいと思ったことを突き詰める時間にしたことがよかったなと思っています。やりたいことをやりたいときにやりきろうとして、いろいろなことに手当たり次第取り組んでみたことで、面接のときに「これをやりきったんです」と言うことができました。 僕はそうやって自由に好きなことをする時間を持てたので、今は仕事にのめり込めるし、何か自分の中に光るものを掴めたのだと思います。中途半端にやるよりは、そうやって何かひとつでも、光るものを持っていたほうがいいんじゃないでしょうか。


本気で就職するつもりはあまりなかったと語る杉田さん。でも、やりたいことをやりきったと自負する杉田さんの中に、光るものが見えたからこそ、ぜひうちに来てほしいと思ったと面接を担当した方から伺いました。異色なキャラクターかもしれませんが、だからこそ百貨店には必要な人材なのだろうと納得させられました。

DATA

趣味:バスケットボール
特技:お酒には飲まれません
就活で受けた企業:1社
志望していた業界:ファッション・アパレル関連
今の会社の魅力:圧倒的な商品力

文:イマーゴ
写真:ブリッジ
取材協力:株式会社三越伊勢丹

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