オランダのおすすめ観光地1.マウデン

マウデンは、ホーイ湖に面したヨットハーバーをもつ小さな島。内陸の村には13世紀初めに造られたマウデル城は、中世のおとぎばなしに出てくる城のイメージそのまま。4本のとんがり屋根とともに川沿いの強固な塀に囲まれています。王族の暗殺など暗い歴史が残る場所ですが、その反面、詩人たちがここにサロンを開きオランダの詩歌の発展に力を尽くしたという輝かしい功績も残っています。その芸術活動の発展が認められ、現在この建物は博物館として使用されています。中世の家具や台所の様子がそのまま保存されており、一部のものは実際に触れることも可能です。

オランダのおすすめ観光地2.ナールデン

「ヨーロッパでもっともよく修復された歴史都市」としてヨーロッパ・ノストラ賞を受賞したナールデンは、その名高い功績の通り現在も美しい町並みを保ち続けています。この町は12世紀に洪水にのみ込まれ、そのことを受けて17世紀には函館の五稜郭の様な星型の城塞都市が築き上げられました。都市を囲むようにして造られた大要塞は、歴史や規模、見どころの多さからして他に類を見ないものです。ナポレオンとの戦争によって一度は突破されたものの、それ以来はずっとオランダを守り続けてきた鉄壁であり、今でも地元の方々もよく足を運ぶそうです。

オランダのおすすめ観光地3.ロッテルダム

オランダの第二の都市ロッテルダムは、大河川、ライン川のふたつの支流が交差するデルタ地帯に発達したオランダ最大の産業都市です。オランダの他の都市と比べて近代的な建物が多く、旅行者にとっては親近感の湧く場所になるでしょう。第二次世界大戦の爆撃で徹底的に破壊されたロッテルダムを再興するため、市と市民が協力しあい街造りを進めたそうです。完璧に再現された中世の街並みと、近代都市というふたつの街並みを併せ持つこの街は、ロッテルダムの人々が「ひとつにふたつの世界」と自慢するほどのもの。飲み物を片手に歩き、ふたつの世界のコントラストを感じてみるのもいいでしょう。

オランダのおすすめ観光地4.ビネンホフ

13世紀から17世紀にかけて建てられた建物が集まっており、国会議事堂や総理府がここにあります。中でも最古の建物に騎士の館と呼ばれるかつての国会議事堂があり、左右2本の塔を持ったレンガ造りの外観は荘厳の一言。ここで毎年9月の第3火曜に行われる古ゆかしい国会の開会式はオランダのイベントの中でも5本の指に入るほどのもので、館前の広場に整列する華やかな制服の儀仗兵を一目見ようと多くの市民や観光客が集まります。また、フォトジェニックを求める人たちからも人気のスポットとして知られ、北側の池の周りには議事堂の美しい姿を写真に収めようと大勢のカメラマンがズラリ。そこから城を眺めると、重厚で落ち着いた雰囲気を感じることができるでしょう。

オランダのおすすめ観光地5.マルケン

今は本土と堤防で結ばれていますが、かつてはアイセル湖に浮かぶ孤島であったマルケン。近辺にはフォーレンダムがありますが、衣装や街並み、宗教までもが全くもって違います。少しひなびたような、哀愁漂う佇まいではあるものの、緑に白い縁取りの家々の並びは伝統的なオランダの空気を残しています。

船着場からふらふらと歩いて行くと、のどかな田園風景の広がる内地に出ます。自転車の貸し出しサービスがあるので、それを利用して島を回るのもいいかもしれません。内陸の建物群の中には木靴の工房があり、製造過程の見学もできます。旅に少し疲れたら、のどかな町の中でのんびりと過ごしてみるのも手かもしれません。