北ホランド州の州都、ハーレムはレンガ造りの古い切妻屋根の家並みが続く古都の1つです。かつては銀細工が有名であったため、今も石畳の道の片隅に銀細工を扱う小さなアンティークショップがいくつかあります。

1940年、オランダ在住のユダヤ人への迫害が始まると、隠れ家を求めて多くのユダヤ人がハーレムへと集まりました。隠れ家としてはアムステルダムのアンネの家が有名ですが、今もなおこの地にも隠れ家の跡は多く残り毎日のように観光客が訪れています。またフランス・ハルク美術館、テイラー美術館などの風俗画や集団肖像画を扱った美術館が充実しており、近現代の前衛アートに触れることもできます。教科書やガイドブックにのっている有名な美術作品に飽きてしまった方でも十分に楽しめる場所です。

オランダのおすすめ観光地7.アルクマール

アルクマールは、とにかくチーズに囲まれた不思議な町です。木曜の夜になると、広場にはチーズ市を心待ちにする観光客や住民たちが数多く集まります。近郊からはエダムとゴーダチーズが集まり、市では競りが行われることもあります。

夜道には露店がぎゅうぎゅうと並び、お酒やお惣菜を買ったりいろいろな楽しみ方ができます。計量所で好きなだけチーズを購入したり、ユニークな動きでチーズを運ぶおじさん達から直接買ったりと、おつまみを選ぶのもきっと楽しいでしょう。

アルクマールには夜市だけではなく、観光の楽しみもあります。駅前の大通りをまっすぐ進むと、聖ローレンス教会が見えてきます。ここにはオランダで最も古いオルガンがあり、定期的にコンサートも開かれるので足を運んでみるのもいいと思います。

オランダのおすすめ観光地8.ホールン

17世紀、オランダ東インド会社が全盛の頃栄えた港町がホールンで、当時はインドネシアから持ち帰った宝石類で身を飾った女性たちが町を闊歩したという記録も残っています。

街の中心広場であるローデ・シュテーン広場から駅へ向かう大通りは、町一番のショッピングゾーンとして国内外から多くの人が訪れます。毎週土曜日にはこの辺り一帯に日用品や食べ物の屋台が並び、夏には同じタイミングでアンティークのコレクションだったりと、毎週違ったテーマの市が開かれます。街に響き渡る街頭オルガンの音色がお祭り気分を一層盛り上げてくれるので、ほんの少しだけ羽目を外して楽しんでみましょう。

オランダのおすすめ観光地9.アムステルダム

ザウダーゼーと呼ばれる入江にアムステル川が流れ込み、13世紀に河口近くの平地にダムが作られました。そこに人々が住み始め、文化が発達していったことがアムステルダムの始まりです。古くから港町として発展してきたアムステルダムは、世界中から物資や人々の知識・見聞が集まり、「自由の安住の地」として隆盛を極めました。街にはいくつもの酒屋が点在し、お店にはジンの瓶が多く並びます。常にどこか異国情緒を漂わせるこの街はアットホームな雰囲気に包まれており、旅人のあなたもごく自然に街の一員になれてしまう不思議な街です。

オランダのおすすめ観光地10.王宮

ダム広場の西側にそびえる、威風堂々とした佇まいの建物が王宮です。1655年に市庁舎として建てられ、現在は迎賓館として使われています。フランス侵略時代、ナポレオンの弟ルイ・ボナパルトによって王宮として接収され、その後アムステルダム市に変換されました。しかし市はオランダの新王家に献上したため、現在は観光資源として使われるようになりました。

入り口は7つあり、これらは独立を決めた7つの州を表しています。正面には象や蛇などの外国の事物が彫られ、世界中との貿易で栄えたアムステルダムの心意気が感じられます。内部には実際に裁判で使われた審判の間や、大理石の床に世界地図の描かれた市民の間があります。