カンボジアのおすすめ観光地20選! アンコールワット以外の見所も 2ページ目
カンボジアのおすすめ観光地1.アンコールワット
カンボジアといえばまずこの場所。アンコールワットはアンコール王朝の象徴であり、その歴史的価値から世界遺産に登録されています。浮きでできた橋を渡り入場すると、クメール建築最高峰の大伽藍と美しい彫刻に飾られた城がそびえ建っています。特に日の出、日没の時間帯は、遺跡付近の湖(トンレサップ湖)にやわらかな日差しが反射し、遺跡の美しさをより際立たせます。数ある遺跡の中でこの場所が人々に愛されるのは、歴史的価値だけでなくその美しさがあってのことでしょう。この場所では観光ツアーも開催されており、現地のガイドの方から見応えのあるスポットに案内してもらうこともできます。
カンボジアのおすすめ観光地2.トンレサップ
東南アジア最大の湖・トンレサップ湖。水量は琵琶湖の十倍以上にもなり、その豊かな水はカンボジアの人々の生活を支え、「カンボジアの心臓」とも呼ばれます。漁業がとても盛んであり、その歴史はアンコール王朝の頃から続きます。世界最大規模の水上生活者が定住しており、湖やそこにつながる河川には数え切れないほどの村があります。水上村をボートで見学するツアーが定期的に開催され、自然と共存する人々の文化に触れることができます。民家だけでなく、教会や商店も点在しているので現地のお土産を買ってみるのもいいかもしれません。
カンボジアのおすすめ観光地3.バイヨン
バイヨンはアンコール遺跡のひとつで、ヒンドゥー教と仏教の混合寺院というめずらしい成り立ちをしています。石の材質や積み方がところどころで違い、12世紀末に建築された頃から完成まで何人もの王が何代にもわたって少しずつ造られていったものと考えられています。壁にはかつての戦争の様子や食事、市場の様子などが描かれたレリーフが彫られており、当時の人々の生活を知ることができます。何といってもこの塔の見所は四面像と呼ばれる四体の巨大観音菩薩。そびえる観音像達の微笑みかけてくるような表情からは、言いようのない荘厳さを感じます。
カンボジアのおすすめ観光地4.バンテアイ・スレイ
「女の砦」を意味とするアンコール美術の至宝、バンテアイ・スレイは、アンコール遺跡のひとつでアンコールワットの北東部に位置します。大部分は赤い砂岩で建築され、その全面には「東洋のモナリザ」とも呼ばれる精巧で美しい彫刻が施されています。遺跡全体の保存状態もよく、他のアンコール遺跡とはまた違った趣がある場所です。付近にはかつてこの地でカメラマンとして活動していた日本人・一ノ瀬泰造が、生前常連として通っていたレストランがあり、日本語のメニューでカンボジア料理を注文することが出来ます。
カンボジアのおすすめ観光地5.ベンメリア
「密林の遺跡」といわれるベンメリア遺跡は近年地雷撤去も完了し少しずつ客足を伸ばしています。うっそうと茂るジャングルの中に佇むこの寺院はジブリの名作「天空の城ラピュタ」のモデルにもなりました。蔦と苔にみっちりと覆われた石造りの建物はとても神秘的で、残された壁からは阿修羅の彫刻やラーマーヤナ、マハーバーラタ物語やインドラ神のレリーフなどの古代彫刻を見ることができます。遺跡周辺の民家見学ではカンボジアの文化に直に触れることも可能です。この遺跡にはまだ解明されていない部分も多く、全貌が明らかになればあのアンコールワットをも凌ぐ大遺跡かもしれないとの噂も……。
カンボジアのおすすめ観光地6.プノンペン王宮
カフェやレストラン、ホテルが立ち並ぶカンボジアの首都プノンペン。ここにカンボジア王国のシンボルとされる王宮が建っています。ゲートをくぐると美しい黄金色の瓦屋根と高くそびえるクメール様式の尖塔が特徴の「即位殿」を見ることができます。重要な行事を執り行う場所であるので中に入ることはできませんが、外観だけでも十分に楽しめます。また、回廊のすべてに施された古代インド叙情詩「ラーマーヤナ」の大壁画も見所です。今なお国王の住む場所であるので、立ち入りの際はドレスコードに注意するようにしましょう。短パンやスカート、タンクトップは厳禁です。
カンボジアのおすすめ観光地7.カンボジア国立博物館
深い赤色の建物を特徴としたカンボジア国立博物館は約100年前、遺跡や芸術品の保護を目的として発足されました。ここにはアンコールワットを代表とするクメール様式の芸術品や19、20世紀の近代アートなどが展示されています。時代ごとの遺跡の繊細な違いを見ることができ、遺跡に行く前の予習としても楽しめます。敷地内の庭園も手入れが行き届いていてとてもきれいです。入場料も5ドルと安く、チップを支払えば日本語や英語のガイドをつけることもできます。写真の撮影は博物館全域で禁止されているので訪れる際は注意です。
カンボジアのおすすめ観光地8.チューン・エック(キリング・フィールド)
今や経済発展の著しいカンボジアですが、その裏には忘れてはいけない歴史があります。チューン・エックはクメールルージュ時代のカンボジアで「刑場」とされた場所です。数多くの罪のない人々が、ここで処刑されていきました。近隣にはトゥール・スレン博物館があり、当時の独房の様子がそのまま残っています。この場所では本や映像などでは得られないものを肌で感じることが出来るでしょう。
カンボジアのおすすめ観光地9.タ プローム
長い年月をかけて成長してきた草木が遺跡を浸食し、まるでファンタジーや冒険小説の様な風貌となっています。いたる所に木々が生い茂り、中には完全に樹木と同化した個所もあり、木の根の間を通って建物に入ると思わず冒険心がくすぐられる場所です。映画「トゥームレイダー」のロケ地としても使われていたため、その舞台を目の当たりにするとわくわくするファンもいるでしょう。自然の多い場所ですが、観光地として開放されていますのできちんと歩ける道が用意されています。あまりにも侵食が進んでいるため修復計画が立てられていますが、遺跡と樹木が複雑に絡みあってしまっているため修復については未だに検討中だそうです。
カンボジアのおすすめ観光地10.コーケー遺跡群
ジャングルに囲まれ、神秘的な雰囲気を持つコーケー遺跡群。その昔、この地は王がアンコール地方から一時的に遷都し、たったの16年だけ王朝の都として機能していました。ここには当時建てられたものが大小合わせて20以上残されています。コーケーの遺跡群すべてが未だ謎に包まれており、遺跡の名前もすべて現在の人達がつけたものです。遺跡群の中でも特に注目なのが、巨大なピラミッド型のプラサットトム。アンコールの文化ではめずらしい形とされるそれは、高さ35メートルと大迫力の建物です。また、設置された階段で遺跡の上まで登ることもできます。カンボジア混乱期の際、いくつかの遺跡が爆破されてしまったため崩れやすくなったものがいくつかあります。観光の際はガイドさんのお話をよく聞くようにしましょう。