大学入試の仕組みはどうなってるの? 受験の方法と種類まとめ 2ページ目
各私立大学が独自に実施する入学試験です。入試日程をはじめ、試験の内容も大学が自由に設定します。とはいえ、多くの大学ではセンター試験が終わる1月下旬から2月中旬に実施しています。このパターンでの進学を検討しているのであれば、センター試験を受験する必要はありません。
●センター試験利用入試の仕組み
「センター利用」という言葉を聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。正式名称は「センター試験利用入試」といって、私立大学の入試システムの一つです。受験生はセンター試験を受験し、各私立大学にセンター試験利用入試を出願します。大学では、出願者が受験したセンター試験の結果を大学入試センターに問い合わせ、その結果をもって合否を判定します。センター試験の結果のみでの判定ではなく、併せて個別の試験を実施する大学もあるので、出願する大学がどちらのシステムなのか確認しておきましょう。
受験生にとってのメリットは、センター試験を受験するだけで複数の大学、短期大学に出願できるということです。特に国公立大学の志願者が私立大学を併願しやすくなり、合格のチャンスが増えることになります。
一方デメリットは、出願のしやすさからくる競争率の上昇です。加えて一般入試に比べて募集定員も少なくなりますので、倍率が高くなります。
注意点としては、志望校が指定している科目をセンター試験で受けなければいけないということです。一度のセンター試験の結果を複数の大学に利用できる便利な制度ですが、受験する科目には気をつけましょう。
●推薦入試の仕組み
高校からの推薦書によって合格者を決定する制度で、以前は私立大学のみで実施されていたのですが、近年になって多くの国公立大学でも実施されるようになりました。
試験内容は大学によって異なりますが、書類審査、面接、小論文などで実施されることがほとんどです。一般入試との比較では、より面接を重視する傾向があります。また、部活や生徒会活動など、学力以外での学校生活内容も評価対象となります。