【ゼビオの先輩社員】スーパースポーツゼビオ 川崎ルフロン店 マネージャー:磯山奈美さん 2ページ目
磯山さんの「ガクチカ(学生時代一番力を入れたこと)」は?
テニス部の活動に力を入れましたね。中高では強豪校に所属していましたが、大学はいわゆる弱小部で、コートもなければ練習日程も曖昧、メンバーも少ない状況で大変だったんです。強豪校ではチームは当然目標に向けて同じ方向を見ていますが、大学で初めて、異なる方向を見ている人たちを同じ方向に向かせるためのチーム・ビルディングを学びました。
また、予算が少ないため男子テニス部にボールを使わせてもらうなど、これまで普通に与えられていたことを一つずつ自分たちで考え、作っていきました。そして、そのような状況であっても勝つために、他大学に掛け合って合同練習をしたり、休みがちなメンバーに働きかけたり、有望な新入生を地道にハンティングしたりと、とても苦労したのですが、結果的に大学リーグでの昇格に絡めるほど 成長できたのはいい思い出になっています。
仕事で役立っている大学時代の経験は?
インターンで参加したNPO法人で、キッズのマラソン大会をゼロから作り上げる活動もしました。企画から実現までの過程で問題をあぶり出して解決するなど、先を読んで何が必要かを考える力を身につけられたことは、今の仕事にもつながっています。同様に、ラグビー協会でもファンイベントを作り上げました。私は自分のためだけだと怠けてしまうので(笑)、仕事でもチームや後輩を支えるために頑張っています。
私がそのように先輩に助けられてきたので、今度は同じことをしてあげたいんです。
就活前にやっておいたほうがいいことは?
実際に人と会って、自分の目で見て感じたことを就活につなげるといいと思います。私も、当初スポーツ業界を志望していたのはイメージだけで、何人ものOBに会って話を聞く中で、次第にスポーツ業界のリアルな姿を知っていきました。説明会も、自分の気持ちを確かめるためにたくさん行き、「眠くなってしまう会社は受けない」と、自分の感じたことを判断の基準にして進めたことがよかったと思います。
ただ、「やりたいことがわからない」という人は、無理して決めなくてもいいのでは? とも思います。なぜなら、仕事で培う経験やノウハウ、感じる思いや不満に思うことは、どの会社もある程度共通していると思うからです。もし迷いがあるならたくさん試験を受けて、極端に言えば、受かった会社に入ればいいと思います。働いてからわかることのほうが圧倒的に多いので、そこで頑張れば道は開けるはず。もちろん、判断基準は持ったほうがいいので、働く人のリアルな声を実際に会って聞くことをおすすめします。
私も面接を担当したことがありますが、面接官は「どんな子が来るのかな?」と楽しみに待っているものです。正直に、普段の自分を臆することなく、堂々と表現すればいいと思います。
「常に自分の感じたことを信じる」。そのためにも、「実際にたくさんの人に会ってリアルな声を聞いてみる」。これらのことをモットーにしている磯山さん。明確な目標を持ち、それを一つずつ達成してきた裏には、数多くの地道な努力と行動がありました。みなさんも、悩みや迷いにぶつかったときは、「もしかしたら、行動の数が足りないのかもしれない」と視点を変えてみると、道が開けていくのかもしれませんね。
趣味: ランニング、読書、テニス
就活で受けた企業数: 7社
志望していた業界: スポーツ業界
今の会社の魅力:人が熱い、やりたいと手を挙げたことはやらせてくれる
SNSアカウント:磯山奈美
文:辻本圭介
写真:ブリッジ
取材協力:ゼビオ株式会社