【サイバーエージェントの先輩社員】 Ameba事業本部オフィシャルメディアグロース室:種市真理子さん 2ページ目
種市さんの「ガクチカ(学生時代一番力を入れたこと)」は?
高校時代の私はある大手企業に就職したいと思っていました。でも中学の時は勉強が嫌 いで成績も悪く、進学校ではない高校に通っていたので、大学受験をする同級生は全体の 1 割もいないような状況でした。私の親も「真理子は卒業したら就職するものだ」と思っていたそうです。ところが、当時私が働いてみたいと思っていた企業には、大卒でないと就職できないことがわかり、親に「大学に行きたい」と言ったのですが、「行きたいなら自分のお金で行きなさい」と言われてしまって。
そこから猛勉強と予備校の授業料や入学金のためのアルバイトを始めました。なんとか無事に大学進学できたものの、入学後の学費や生活費も自分で捻出しなければならず、大学時代はずっと学業とアルバイトの両立を頑張りました。それが私のガクチカです。自分で行くと決めた大学ですから、授業はちゃんと受けてきちんと勉強したくて、ほぼ授業は休んだことがありません。
仕事で役立っている大学時代の経験は?
先ほどもお話しした、自分でアルバイトをして生活費や学費を稼いだことで、何かを成し遂げるための根性は身についたと思います。あとは、大人の話を聞いたことはいい経験に なりました。たとえば、大学の同級生を見ていてふと気づいたのですが、みんな大学の先生の話をあまり聞いていないんです。でも私は、大学の教授になるようなすごい大人の話を聞く機会なんて、当時はめったにない貴重なチャンスだと思っていたので、授業内容はもちろんですが、聞いてみたいことを積極的に質問したり、コミュニケーションをとっていました。私はドイツ語専攻だったのですが、「先生はどうしてドイツに行ったんですか?」というような質問から、ドイツに留学したときの苦労話なども聞きました。自分が体験できないような、体験談を聞けたことはとてもよかったと思います。またバイト先で出会う方にも自分から話しかけて、さまざまな話を聞いていました。
個人的な意見ですが、たくさんの本を読むより、活躍されている社会人のお話を聞いた方がよっぽどためになると思っています。大学時代に出会う大人というと、バイトの先輩や両親など狭く限られた人になってしまうので、積極的に行動してたくさんの大人の話を聞いたことは本当にいい経験になりました。
就活前にやっておいたほうがいいことは?
自分でしておいてよかったと思えるのは、一人暮らしです。社会人になってから一人暮らしを始めると、慣れない仕事と家事の両方をやることになって、意外と疲れて大変だと思います。でも、一人暮らしに慣れておけば、家事などの段取りもうまくできるので、仕事に集中することができます。私は仕事から帰ってもきちんと自炊しますし、洗濯ものを溜め込むようなこともありません。家事がストレスになって仕事に影響が出ないようにするためにも、学生時代からの一人暮らしをして慣れておいたほうがいい仕事ができると思います。
自分の力で通った大学生活を、余すところなく貪欲に楽しんだ種市さん。特に、大学の教授に積極的に話を聞きに行ったというのは、大学生には誰にでもできることですが、意外に実践している人は少ないのではないでしょうか。そこで得た経験が、今の仕事の成果にもつながっているんですね。
趣味:海外ディズニーに行くこと
特技:節約料理
就活で受けた企業数:1 社
志望していた業界:インターネット業界
今の会社の魅力:限界の見えない挑戦ができるところ
文:イマーゴ
取材協力:株式会社サイバーエージェント