イラストレーターになるには? 求められるスキルや要素を知ろう! 2ページ目
イラストレーターになるにはどんなスキルが必要?
イラストレーターになるためには、以下のスキルが求められるでしょう。
・ソフトウェアでイラストを描く技術
・世の中のトレンドを組み込んだオリジナリティーあふれる画風
・社会人としてのマナー
詳しくご紹介します。
ソフトウェアでイラストを描く技術
パソコンやタブレットなどのソフトウェアを使ってイラストを描けるスキルが挙げられます。
多くのイラストレーターは、ペンタブレットや液晶タブレットなどパソコン上でイラストを描くスキルを持っています。
もちろん、昔のように紙媒体でイラストを納品する人も一定数いますが、現代のニーズに合わせるとなると、パソコン上でのイラストが描けないことには仕事が見つかりづらいでしょう。
・CLIP STUDIO
・SAI
・illustrator
・Photoshop
といったイラストを描くためのソフトウェアを1つでも使いこなせるようになっておくと、有利です。
また、イラストレーターとして会社に勤務を検討している場合は、illustratorやPhotoshopのスキルは必須になるでしょう。
紙にイラストを描けない場合は練習しておくと重宝されやすい
最近では、パソコンのソフトウェア上ではイラストを描けるものの、紙にイラストを描けないという人が増えてきているようです。
もし、あなたがイラストレーターを志している場合は、紙でもイラストを描けるスキルがあるとなお重宝されるかもしれませんよ。
世の中のトレンドを組み込んだオリジナリティーあふれる画風
イラストレーターは、指示された通りにイラストが描ければ良いというわけでもありません。
さらに、どんなタッチでもOKというわけではなく、個性あるタッチやセンスの中に、世の中のトレンドをどれだけ汲み取れているかが求められます。
また、あなたのオリジナリティーによって活躍する場所も異なりますので、イラストレーターとして目指す方向性を決める際は、イラストの傾向を各種メディアで確認すると良いでしょう。
基礎的な社会人としてのスキルとマナー
忘れてはならないのが、社会人としての基礎スキル・マナーです。
イラストレーターは、クライアントとともに仕事をしていく「クライアントワーク」という働き方が一般的です。
クライアントとの打ち合わせや仕事では、報告・連絡・相談の「報連相」が必須です。
また、クライアントの要望を汲み取るのはもちろんですが、あなたからも提案しながら、クライアントの希望に沿ったイラストを作成することになります。
特に個人事業主(フリーランス)の場合、会社員のように保障がなく、クライアントへの営業や提案・交渉やスケジュール調整など全て自分で行わなければなりません。
「イラストレーターの社会人としてのマナーやスキルがない」という理由で、ある日突然仕事が無くなるということもあります。
仕事が無くなることを避けるためにも、イラストレーターを目指す場合は一度社会人を経験しておくのが得策かもしれません。
イラストレーターのメリットとデメリット
どのような職業にもメリットとデメリットがあるように、イラストレーターにもメリットとデメリットがあります。
イラストレーターのメリット
イラストレーターのメリットは以下の通りです。
・手に職がつく
・個人事業主(フリーランス)になれれば自宅でも働ける
・自分のイラストを多くの人が見てくれる
イラストが世間に認知され、ファンがつくことによりあなたのイラストのファンが増えますので、多くの人が見てくれます。さらに、イラストが描けることは誰もができることではありません。
イラストというスキルを使用して手に職をつければ、会社員のように定年関係なく生涯の仕事にすることも可能です。
また、個人事業主(フリーランス)イラストレーターとして活躍できるようになれば、自宅で好きな時に働ける場合もあるため、家族との時間も増えるでしょう。
イラストレーターのデメリット
イラストレーターのデメリットは、特に収入面に関するものが多くあります。
・初期投資にお金がかかる
・イラストレーターとして世間に認められるまで時間がかかる
・会社員イラストレーターでない限りは収入が安定しない
・平均年収が低いとされている
・仕事量と報酬が見合わない場合がある
最近では無料でイラストを描けるソフトウェアが登場しつつありますが、仕事としてイラストレーターとなる場合は無料範囲では賄えないこともあるでしょう。
また、ペンタブレットや液晶タブレットなどを持っていない場合は、購入費用から見積もらなければなりません。
美術系学校に通う場合も学費を工面しなければならないため、イラストレーターとして安定した仕事や収入が貰えるまでには膨大な時間とお金がかかると言えます。
イラストレーターの平均年収は高くない
残念ながら、イラストレーターの平均年収は公式の調査結果が発表されていません。
イラストレーターの働き方が会社員イラストレーターや個人事業主(フリーランス)イラストレーターなど、働き方が多岐にわたっているからかもしれません。
インターネット上の声を拾っていくと、このような声が見かけられます。
・イラストレーターの平均年収は240万円~340万円が目安
・個人事業主(フリーランス)イラストレーターは平均年収100万円以下で働いている人が多い
インターネット上でささやかれる上記の声などから推測しても、イラストレーターは決して年収が高い職業ではないと言えます。
中には、給与面が不安定であることから「両親からイラストレーターになることを反対されている」という人もいるでしょう。
特に、給料が保障されていない個人事業主(フリーランス)のイラストレーターは、イラストが認められ、売れないと報酬が発生しませんので、イラストレーターとして売れるまでは生活が厳しいことが予測される職業なのです。
イラストレーターに向いている人
イラストレーターに向いている人は、イラストが認められるまでコツコツと絵を描き続ける忍耐力があり、常に世の中のトレンドにアンテナを張り続ける人だと言えます。
また、万が一無給になった場合でも安心して生活できる環境や貯金に余裕がある人ほど、イラストレーターとして日々の研さんに励めるでしょう。
イラストレーターはクライアントワークです。そのため、自分のこだわり通りにイラストを描けない可能性があります。
また、クライアントとの交渉や営業活動・提案など基本的な社会人スキルを必要とします。
社会人経験の有無で仕事の有無も決まってしまう可能性があると言えるため、ぜひ一度、社会人として働くことも検討してみてはいかがでしょうか。
【まとめ】どうしてもイラストレーターになりたいあなたへ
イラストレーターは、あなたの好きな「絵」を仕事にできる天職かもしれませんが、就職先としては狭き門であるだけでなく他の職種と比較しても収入面で安定的ではないのが現実です。
ですが、それでもイラストレーターになりたい場合は、いきなり個人事業主(フリーランス)になるのではなく、しっかりと計画を立ててから目指すことをおすすめします。
画力がゼロの場合は、美術系の専門学校や絵画スクールなどに通い、イラストのスキルをアップさせましょう。
学費を工面できない場合は、学校が用意している奨学金制度や民間の奨学金制度などを上手に活用したり、一度社会に出て学費や生活費などを貯金したうえで学校やスクールに通ったりするのがおすすめです。
イラストレーターの働き方の中でも一番安定しているのは会社員型のイラストレーターですが、イラストレーター職は狭き門です。
もし、これから就職活動をする場合は、イラストレーター職だけを狙うのではなく、事務や営業など別の職種での採用を狙い、ある程度経験を積んだ後に職場で職種替えの交渉をするのもおすすめです。
また、最近はクラウドソーシングサービスなどでイラストを個人に発注できる時代となりました。イラストを個人発注できるサービスを利用しながらイラストの受注を個人で受けてみることで、イラストレーターの一般的な働き方であるクライアントワークを実践的に学ぶこともできます。
本気でイラストレーターになりたい場合は、学業の合間にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
イラストレーターは、あなたの「絵」が世間で認められれば、いつでもイラストレーターになるチャンスがあります。
絵が認められるまでは長く険しいことから、どうしても膨大な時間がかかりますが、多くの人に見てもらえた時の達成感ややりがいは一味違うかもしれませんね。
イラストレーターを目指す場合は、しっかりと計画を練りながら、慌てずにじっくりと準備をしましょう。
(マイナビ学生の窓口編集部)