【連載】『あの人の学生時代。』#6:土屋太鳳「大学で一生の仲間に出会えた」 2ページ目
1日が50時間あればいいのに!って思います(笑)
ーーでは、残り少ない学生生活で、「これだけはやっておきたい」と思っていることはありますか?
う~ん……(少し考えて)今はまず「大学に行くこと」がいちばん大事ですね。お仕事に集中するためにプライベートを削るとなると、自分自身の引き出しが少なくなってしまうので、それを補うためにも、行けるうちになんとしてでもいろんな知識を入れておきたいなと思います。でも、プライベートを大事にしようとすると、お仕事とのバランスが難しくなってしまうときもあるので………だから、1日が50時間あればいいのに! と思うんです(笑)。
ーー倍ぐらいほしい(笑)?
倍ほしいです(笑)。とにかくまずは単位を取らなくちゃです。どうにかがんばっていきたいなと思います。
ーー大学生活で一番夢中になっているものはなんですか?
やっぱり踊ることです。以前、あるコンテンポラリー(ダンス)の授業のときに、先生に「太鳳~!」って呼ばれて、「今から流れる音で自由に踊って」と言われました。最初、とにかく動こうと考えていたら「なんにも考えなくていいから!」と言われたんです。それで、流れや呼吸を感じながら音に身をまかせて5分ぐらい踊っていると「はい、終わり」って言われて。そのあと、「今の気持ちを忘れないでね。心を開いたときの気持ち」と言われたんです。そのとき、「踊りってこういう気持ちになるんだ」って感じたり、「呼吸をしている自分」を改めて意識した自分がいたんです。
ーー心を開いて踊るというのは、「自分を解放する」ようなイメージですか?
そうですね。なかなか普段は固まりがちですが、それをどう解放していくか。
ーーなるほど。そういう、身体を使って自分を解放するということと、お芝居をすることには、近いものがありそうですね。
確実につながっていると思いますし、これからもよりつながっていたらいいなと思っています。
ーーこれまででいちばん思い出深かった大学でのできごとはなんですか?
卒業公演にみんなと出られたことです! 今年の1月に卒業公演があったんですけど、その時期は映画の撮影中で、ずっと岡山県で撮影していたんです。なので出られないと思っていたんですけど、みんなが「来れるときでいい。とにかく、来れるときにみんなで時間作るから連絡だけちょうだい」と言ってくれました。当日現場に向かうと、衣装も用意してくれて、行ったらすぐ踊れる状態になっていたんです!! だから「やっとみんなで踊れた!」と思ってうれしかったです。本当に友達が支えてくれたので、仲間って大事だなと思いました。