社会保険労務士とは? 仕事内容と資格について知ろう 3ページ目
社会保険労務士のお給料について見てみましょう。厚生労働省の「平成28年賃金構造基本統計調査」によりますと、企業規模別に集計した結果は下のようになっています。
●企業規模10人以上の会社の場合
平均年齢:43.4歳
平均勤続年数:10.5年
平均年収:526万5,400円
●企業規模10-99人の会社の場合
平均年齢:41.8歳
平均勤続年数:10.2年
平均年収:519万600円
●企業規模100-999人の会社の場合
平均年齢:46.3歳
平均勤続年数:10.9年
平均年収:539万9,500円
※平均年収は、下記の厚生労働省のデータの「きまって支給する現金給与額」を12倍し(12カ月=1年分)、「年間賞与その他特別給与額」を足して算出しています。
⇒データ出典:厚生労働省「平成28年賃金構造基本統計調査」
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&tclassID=000001062209&cycleCode=0&requestSender=estat
企業規模によらず、社会保険労務士の平均年収は500万円を超えています。これは日本のサラリーマンの平均年収である約400万円より高い水準ですね。しかし、実はやり手の社会保険労務士の中には、このデータをずっと超えた、1,000万円、2,000万円といった年収を得ている人もいらっしゃいます。例えば、企業と高い報酬でコンサルティング契約を結び、そのような契約が複数ある、といった場合です。
保険など労働者のセーフティーネットに関わるものは、労使間で問題となることも多いのです。その係争を避けるために、社会保険労務士の知恵を借りたり、アドバイスを求める経営者もいて、コンサルティング契約を結ぶというケースも。企業がまだ小さいころから経営者と契約を結んでいた社会保険労務士が、企業が大きくなるに従って大きな契約を結ぶといったこともあります。こういった場合は社会保険労務士の役割も企業の成長に合わせて大きなものになるわけです。
また、自分で独立開業するか、社会保険労務士事務所に勤めるか、で年収に差が出ることもあります。資格を取得したので開業! もいいのですが、これで成功するにはやはり人脈や地道な営業活動などが必要になります。資格はあくまでも資格であって、それを高収入に結び付けるには、ある種の営業センスが必要なのです。
社会保険労務士とはどんな仕事か、なるにはどうすればいいかについてご紹介しました。社会保険労務士を目指す人は、開業するかどうかも含めてあらかじめよく考えておくといいでしょう。
(高橋モータース@dcp)