経理とはどんな仕事? 業務内容を知ろう!経理と財務・会計の違いは? 2ページ目
経理になるために有利な資格はある?
「経理」の仕事に関係する代表的な資格としては、以下のようなものがあります。
経理の仕事を有利にする資格 |
・日商簿記 ・FASS検定 ・給与計算実務能力検定試験 |
会社によっては「簿記の資格があった方がいい」などとしている場合があるため、特に転職で経理を志望する場合は資格を持っていて損はありません。
ただし、経理の仕事は実務経験が重視されやすい傾向にあるため、資格だけあってもなかなか認められないでしょう。転職で経理を目指す場合は、注意が必要です。
新卒の場合も資格取得を検討するのは、経理担当になってからでも遅くはないでしょう。
日商簿記
日本商工会議所および各地商工会議所で行われている日商簿記の資格は、経営管理に役立つ知識として最も企業に求められる資格のひとつです。
企業の財務担当者に必須といっても良いでしょう。
特に日商簿記2級は商業高校において修得を期待するレベルとされているため、目指したいところです。
日商簿記の公式ホームページによると、日商簿記2級を持つことにより、以下の能力が証明できるとされています。
・高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得している
・財務諸表の数字から経営内容を把握できる
・経理として簿記を管理できるとみなされる
FASS検定(経理・財務スキル検定)
FASS検定(経理・財務スキル検定)は「Finance Accounting Skill Standard」の略で、経済産業省の委託を受け一般社団法人 日本CFO協会が実施する、近年注目の経理・財務分野の検定試験です。
経理だけでなく財務にも特化した試験内容で、スキルを5段階で評価してくれます。
自分の行っている業務についてより理解が深まるため、会社で実際に財務・経理を担当している人が受けるとさらに効果的でしょう。
給与計算実務能力検定試験
どの会社でも行っている給与計算業務に関する技能検定が一般財団法人 職業技能振興会が実施する「給与計算実務能力検定試験」です。
給与計算業務の知識や遂行能力を判定する資格で、2級と1級があります。
残業や休日出勤の結果を反映させるなど、給与計算は手間がかかる業務というところからも、専門知識のある人が求められるのも納得かもしれません。
資格よりもパソコン操作ができるかどうかが肝心!
会社の経理システムや経理業務を把握するのはもちろん、経理になるためには最低限のパソコンスキルが欠かせません。
特に経理ではエクセルによる管理が一般的です。
パソコンでエクセルの操作や計算式などが把握できないと、仕事に支障をきたす可能性があるため、ある程度学んでおくと良いでしょう。
新卒であれば先輩から指導してもらえるものの、転職などによる中途採用の場合はパソコンもエクセルも使えないと、採用されるのは難しいかもしれません。
経理の給料は?
経理の給料は、一般事務よりも専門的なスキルや知識が必要であるため、一般事務よりも高い傾向にあります。
所属する会社規模や経験年数・資格の有無・雇用形態で変動するということもあり、公的なデータは残念ながらありません。
インターネット上でのクチコミを見ると、平均年収は300~600万円前後と幅広いことがわかります。
経理に向いている人
経理は、数字を扱う仕事であるだけでなく、会社のお金の流れをまとめるため、正確さや責任感が求めらる傾向にあります。
経理に向いている人の特徴
・数字に強い人
・コツコツ業務が好きな人
・モチベーションの管理ができる人
・パソコンを使うのが好きな人
・学ぶことが好きな人
・チームで働くのが向いている人
・コミュニケーションをとるのが苦にならない人
・相手が知りたいことをわかりやすく説明できる人
・口が堅い人
まとめ
経理部には会社の数字が集まるため、会社の経営状況について他の部署の人よりも良く知る部署です。
そのため、会社内でも信頼のおける人が集まっていると言っても良いでしょう。
経理は一見、地味なイメージがあるかもしれませんが、会社にとって欠かせない部署であり会社の経営状況の一端を担う専門的でやりがいのある仕事なのです。
(高橋モータース@dcp)