消防士になるにはどうすればいい? 仕事内容や試験について知ろう
消防士の仕事が気になっていませんか?
火事のときには現場に駆け付けて消火活動を行う消防士は、自分の体を危険にさらすこともありますが、人のために尽くすことからやりがいの大きい職業だと言えます。
この記事では消防士について、仕事内容やなるためのルートなどを網羅的にご紹介します。
▼こちらもチェック!
消防士は地方公務員!仕事内容とは?
消防士の仕事は、配属される土地での消火や救急・救助など災害や火災現場で人命を守る地域密着型の仕事です。
既に起こってしまった火災などの災害だけでなく、日常生活における防災活動も積極的に行っています。
また、消防本部および消防署で働く人は「消防職員」と呼ばれており、実は地方公務員です。
この機会に覚えておくと役立ちます。
消防士の仕事場所
消防職員は地方公務員であるため、全国の市区町村にある消防本部や各地域の消防署が主な仕事場所です。
地域によっては、消防署の下に分署や出張所・分遣所が置かれることもあります。
消防士には階級がある!
一般に消防士と言う際には、「消防職員」のことをイメージしていることが多いかもしれません。
消防職員の中で「消火・予防・救急・救助」に当たる人は「消防吏員(しょうぼうりいん)」と呼ばれます。
「消防職員の中で階級のある人は消防吏員」と説明されることもあるため、消防士を志す人は覚えておくと役立つでしょう。
消防吏員の階級 |
第1位 消防総監 第2位 消防司監 第3位 消防正監 第4位 消防監 第5位 消防司令長 第6位 消防司令 第7位 消防司令補 第8位 消防士長 第9位 消防副士長 第10位 消防士 |
また、消防署などでは消防吏員以外にも事務職や整備士などの技術職の一般職員が働いていますが、消防職員の多くは消防吏員です。
まれに「消防官」という言い方をする人もいますが、正式な名称ではありません。
「警察官」や「自衛官」などと並べて挙げられることが多いこともあり、あくまでも慣用的な名称だということを覚えておくと役立ちます。
消防士になるには条件や試験を突破して「学校」に入る!
「消防士になりたい」という人の多くは、「消火・予防・救急・救助に当たる消防吏員になりたい」という考えているケースが多いでしょう。
消防士は公務員ですので、消防士になるためには各地方自治体が行う「消防職」試験を突破しなければなりません。
さらに、地域によっては消防士になるための倍率が高くなり、ハードルが高くなりがちであることから、試験対策を入念にしたうえで試験を突破し、消防学校に入る必要があります。
消防士(消防吏員)の採用試験は条件がある
消防士(消防吏員)の採用については各地方自治体の消防本部によって異なりますが、年齢制限や身体条件があることを考慮しなければなりません。
「昭和60年4月2日以降の出生者」や「1991年4月2日から1999年4月1日までに生まれた人」「大学卒業程度」「高校・短大卒業程度」など、年齢や社会的立場によって受けられる試験内容が異なるため、応募資格を確認する必要があります。
また、身長・体重制限や身体の健康状態を条件に求めている場合があるため、普段から自分の健康状態を気にするべきでしょう。
逆に、大学卒業予定者枠だけでなく高校卒業予定者枠もあることから、門戸が開けていると言えます。
身長・体重制限や健康状態による条件の一例 |
・男性の場合、身長目安が160cm以上で体重およそ50kg以上、肺活量がおよそ3,000cc以上の人 ・女性の場合、身長目安が155cm以上で体重およそ45kg以上、肺活量がおよそ2,500cc以上の人 ・視力(矯正視力を含む)が両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上であること。なお裸眼視力に制限はなし。 ・赤色、青色および黄色の色彩の識別ができること。 ・聴力が正常であること ・体力検査:1km走、反復横跳び、上体起こし、立ち幅跳び、長座体前屈、握力、腕立て伏せによる検査 参考:令和3年度 東京消防庁職員採用試験(選考) 案内 消防官 |
消防士採用試験の概要
採用試験は主に筆記試験からなる「1次試験」と体力検査や面接などの適性検査がある「2次試験」で構成されており、2次試験に合格した人が「消防学校」に入学可能です。
消防学校では、半年の間で消防吏員としての基礎教育や訓練・体力トレーニングを受けます。
研修が終わったら実際に消防吏員(最初の階級は「消防士」)として勤務を開始するのが一般的です。