「スポーツ観戦」がもっと楽しくなる! 若者向けに行われている取り組みとは?【学生記者】
データ提供:ビデオリサーチ社『ビデオリサーチ ACR/ex2016年4〜6月データ 東京50km圏』
こんにちは、学生向け総合Webマガジン「Gaku-yomu」です。2016年を振り返ってみると、リオオリンピックが開催され、スポーツの話題が絶えない年でしたね。なかには生中継を見たくて、テレビやインターネットの前に張り付いていた人もいるのではないでしょうか。しかし最近、若者の「スポーツ離れ」が進んでいるといいます。そこで、今の若者は本当にスポーツに対して関心が薄いのか知るため、実際に若者の声を聞いてみました。
▼この記事を書いた団体「Gaku-yomu(がくよむ)」の記事をもっと読む!
Gaku-yomuの記事一覧はこちら
<生観戦する若者はわずか2割!>
ビデオリサーチ社のデータによると、2015年6月から2016年6月の1年間に、TV以外でスポーツ観戦をした18~24歳の割合は18%。若者の「スポーツ観戦」の割合は高いとは言いがたいです。
<寒そう、飽きそう……先行する負のイメージ>
イマドキの若者がスポーツ観戦にもっと行くようになるためには、どんなことをすればいいのでしょうか?「わかものラボ」の参加者に聞いてみると、こんな意見が挙がりました。
※わかものラボとは……毎回10~20人ほどの若者が集まり、テーマに沿って自分の意見を述べるワークショップ。視聴率調査でお馴染みのビデオリサーチ社が運営している。「今の若者はどんなふうにお酒を飲んでいるの?」「どういうときに友達とドライブする?」といったさまざまなテーマを通じて意見をぶつけ合うことで、若者の本音を探るのが目的。
女性A「外で観戦するのはやっぱり寒そう(暑そう)」
女性B「その試合が終わった後に、TVとかで結果だけ聞ければいいかなって思っちゃう」
男性A「試合時間が長すぎて、興味が持続しなさそう」
男性B「一番不安なのはまわりのノリにいけるかどうかだなぁ」
女性C「にわかは叩かれそうで怖いよね」
「全く興味がないとまでは言わないけれど、直接観戦しに行くほどではない」という意見がやはり多かったですが、それ以上に「会場の雰囲気に圧倒されて楽しむことができなさそう」という声が目立ちました。たしかに、初心者が熱狂的なファンたちの生み出す一体感に、「自分は溶けこめるだろうか」と不安に思うのも無理はないことです。また、「にわかファンは嫌われ叩かれるかもしれない」というおそれから、会場で直接観戦することを躊躇してしまう若者も多いようです。
<主催側も工夫はしている!>
このようにスポーツ観戦は若者にマイナスイメージを抱かれがち。ですが、主催側はこのイメージを変えるため、さまざまな工夫をしているようです。
■【プロ野球】ユニフォームを無料でゲット!
その年によって異なりますが、だいたい10〜12球団が主に夏にユニフォームを無料配布しています。ユニフォームを着ることで、会場の一体感に押しつぶされないか不安……と思っている人もその場の雰囲気に溶け込みやすくなるでしょう。ユニフォームではなく、オリジナルグッズを配布することもあります。これらの特典をもらうのも、生観戦ならではの楽しみです。
※配布していない日があったり、対象チケット購入者のみの特典だったりする場合があるので、事前にインターネットなどで調べておくことをおすすめします。
■充実しているオリジナルグルメ!
スポーツ観戦はスポーツを見に行くことが目的ですが、その場でオリジナルフードを食べたり、ビールやドリンクを飲んだりすることも醍醐味の一つ。グルメのラインナップはモツ煮のようなガッツリ系からクレープなどのスイーツまでとかなり幅広いです。また、それぞれの球団やチームの地元ではご当地グルメを食べることもできます。その会場にしか売っていないオリジナルグルメを食べながら、観戦すれば楽しさも倍増するに違いなしです。
他にも化粧室を増設したり、さまざまなスタイルで観戦できるようにボックスフロアやただ見エリアを用意したりなど、スタジアムには観戦初心者でも楽しめるような工夫がたくさん施されています。これを機に、今まで躊躇していた人やあまり興味がなかった人も気軽に楽しむ感覚でスポーツ観戦に足を運んでみては?
文/Gaku-yomu 多恩
Gaku-yomu(がくよむ)
意識低い系でも楽しめる学生向け総合Webマガジン。バカバカしい調査記事から真面目なインタビュー記事まで何でも配信しています。http://gaku-yomu.com/