国立大学の学費は4年間でどれくらい掛かる? 入学金や授業料などの費用について知ろう
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大学の学費が4年間で大体どれくらいかかるか知っていますか?
国立・私立・短期といった大学の種類だけでも学費はずいぶん違いますよね。
また、大学に通うための学費と一口に言っても「入学金」「授業料」「教材費」など、さまざまです。
費用が膨大にかかるからこそ、活用できる制度も知りたいところです。
そこで今回は、国立大学の学費に焦点を当て、4年間通った場合に学費がどのくらい掛かるかを中心に活用できる学費免除制度についてもご紹介します。
▼こちらもチェック! やっぱり高い? 私立大学の学費は4年間でどれくらいかかるもの? 初年度&入学金も
【2021年度版】国立大学の入学金と授業料の平均は?
まず、国立大学(国立大学法人)の学部における「入学金」「授業料」について見てみましょう。
入学金:28万2,000円 |
授業料:53万5,800円* |
【*参考:国公私立大学の授業料等の推移】
4年間大学に通うと、一般的には以下の費用が発生することを想定しなければなりません。
(入学金)28万2,000円 + (授業料)53万5,800円 × 4年間 = 242万5,200円 |
この金額が4年間でかかる学費の基本となります。
しかし、法改正によって在学中に授業料の値上げなど変動が生じることも考慮しなければなりません。
その場合は、学校からのアナウンスに従って授業料を納付しなければならないのが国立大学です。
気になるアノ大学はどうなの?
国立大学は多種多様存在しますが、主だった国立大学の学費がピンポイントに気になるという人もいるかもしれません。
2021年6月現在の代表的な国立大学の費用をリストアップしてみましたので、参考にしてみてください。
大学名 | 入学金 | 授業料(年間) | 4年間の学費目安 |
北海道大学 | 28万2,000円 | 53万5,800円 | 242万5,200円 |
東京大学 | 28万2,000円 | 53万5,800円 | 242万5,200円 |
横浜国立大学 (昼間主コース・第一部) |
28万2,000円 | 53万5,800円 | 242万5,200円 |
京都大学 | 28万2,000円 | 53万5,800円 | 242万5,200円 |
九州大学 | 28万2,000円 | 53万5,800円 | 242万5,200円 |
※諸経費は除く
実は、国立大学では学費および授業料に法律で定められた標準額が採用されています。
そのため、多くの国立大学では学費・授業料共に一律なのが一般的です。
また、医学部など6年制の学部は6年分の学費、つまり349万6,800円もかかります。
国立大学の授業料がちがう!?そのヒミツ
国立大学の授業料は基本的に社会情勢により変動します。
最近では国立大学の法人化に伴い、一橋大学や千葉大学・東京工業大学など一部の国立大学では単独で授業料の値上げに踏み切っているという事例があるため、覚えておくと役立ちます。
国立大学の授業料や値上げの仕組みについては、別の記事でもご紹介していますので参照ください。
>>意外に知らない! 大学の授業料は平均でいくらぐらいかかるの?
国立大学によっては独自の「諸経費」が発生する
国立大学は大学や学部・コースによって、入学時に別途各種保険代金など諸経費がかかる場合があります。
以下に、諸経費を徴収する代表的な国立大学の例を挙げてみました。
大学名 | 独自の諸経費 |
宮城教育大学 | 学費以外に ・学生教育研究災害傷害保険保険料として3,300円(保険期間4年) ・学研災付帯賠償責任保険料として1,360円(保険期間4年) を大学に納付 詳細:宮城教育大学 学費 |
鹿屋(かのや)体育大学 | 学費以外に、 ・体育会入会金及び会費 ・新入生合宿研修参加費 ・厚生会入会費 ・傷害保険料 ・同窓会入会金など といった諸経費として7万5,200円を納付 詳細:鹿屋体育大学 学費 |
国立大学の検定料はいくら?
受験の際は、「検定料」としてほとんどの国立大学で1万7,000円を支払う必要があります。
これらも学費の中に含めて考えるべきかもしれませんね。
大学へ通う場合に必要なその他の費用の平均
国立大学に4年間通うためには、入学金や授業料・検定料の他にもさまざまな費用を考慮する必要があります。
『独立行政法人 日本学生支援機構』(以下JASSOと表記)の「平成30年度学生生活調査」によると、以下のような学費が掛かるとしています。