​渋谷で若手アーティストの意欲作を目撃せよ! 大学生からのアートのはじめかた「トーキョーワンダーサイト渋谷」編

学生の窓口編集部
2016/09/23
学生トレンド
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目次
  1. ――大学生のお二人と歳が近いアーティストの個展を見て回りますが、アートには興味がありますか?
  2. 「人間の内面」をビジュアル化? 松浦進さんの世界
  3. 井田大介さんが手がける現代アート



美術館や博物館は、興味があっても初心者にはなかなか行きづらいもの。大学生のみなさんの中にも、同じように「アートを楽しみたいけれどハードルが高い……」という人も多いでしょう。そこで今回は、渋谷駅から徒歩8分というアクセス抜群、しかも入場無料という、アート初心者にはうってつけのアートセンター「トーキョーワンダーサイト渋谷」をご紹介します!

渋谷の街なかで新進気鋭の若手作家の作品を楽しむ!

「トーキョーワンダーサイト」(以下、TWS)は、東京から新しい芸術文化を創造・発信する先駆的なアートセンターとして2001年にスタート。「TWS本郷」「TWS渋谷」「TWSレジデンス」の3つの拠点があり、若手クリエーターの発掘・育成・支援や国際文化交流を目的とした展覧会やレジデンス・プログラムなどを行っています。

渋谷の公園通り沿いにあるTWS渋谷では、現在「TWS-Emerging 2016」という展覧会が開催中です。この展覧会は、若手アーティストの支援・育成を目的としたもの。若手アーティストの登竜門とされる公募展「トーキョーワンダーウォール」の入賞者の中から選ばれたアーティストの作品を個展スタイルで展示しており、過去には大巻伸嗣氏などの有名作家を輩出しています。

▲左から、今回の出展アーティストの倉田悟さん、松浦進さん、井田大介さん

本年度の「TWS-Emerging 2016」では、審査を経て選ばれた18人の作品を6期に分けて展示。2016年9月3日から10月2日までの「第3期」は、

・倉田悟「アジワルラの思い出」
・松浦進「Artificial propagation planet」
・井田大介「ただいま、ハニー」

この3人の作家の個展が行われています。

今回は、大学生の須賀健斗さん、礒島早百合さんと一緒に、新進気鋭のアーティストの作品を鑑賞しました。

――大学生のお二人と歳が近いアーティストの個展を見て回りますが、アートには興味がありますか?



中学生の時に美術部で油絵を描いていたので、アートには興味があります。今回は油絵の作品もあると聞いているのですごく楽しみです。


僕はデザインの分野に興味があるので、アーティスティックな作品は勉強になりますし、同じく楽しみですね。

――今回は特別にアーティストの倉田さん、松浦さん、井田さんにお話をうかがうこともできるので、気になることなど質問してみてください。

不思議な島の旅行の記憶を描いた油絵の作品群

©Tokyo Wonder Site  Photo:加藤健

まず最初は倉田悟さんの「アジワルラの思い出」という油絵とテキストで構成された作品群を鑑賞します。 部屋の中に飾られたそれぞれの油絵は「アジワルラ」という架空の島へ旅行した際の記憶の一場面。9点の油絵を順にたどっていくと一つのストーリーが完成します。



カラフルでポップな感じですけれど、人物がお面をかぶっていたり、不思議な雰囲気の作品ですね。黒い雨が降っていて、何となく不気味な感じもありますね。


この9点の絵は、「アジワルラ」という島へ旅行した自分自身の記憶を時系列で描いたものです。といっても実際にアジワルラという島はなく、旅もしていません。実はこれらは僕自身が書いたストーリーを元に描いています。

左から≪銀色の男≫ 2016 キャンバスに油彩 49.5×41cm、
≪カルワミノハ≫ 2016 キャンバスに油彩 30×25cm
©Tokyo Wonder Site  Photo:加藤健



作品の横に貼ってあるのがその物語なんですね。絵だけでなく物語も不思議な雰囲気の内容……。

▲油絵の横には絵にならった文章が展示されており、9枚それぞれに設置された文章を読むと一つのストーリーに。


文章を読むとわかるんですけど、アジワルラは実は地獄みたいな島なんですが、住民はそれには気にせずに暮らしているんです。


物語から絵を描くというのは前からされているんですか?


以前から物語風に見える具象絵画は描いていましたがあまり具体的なストーリーはありませんでした。今回からは「物語を作って絵を描く」ということをしてみました。文章を書くとその内容に縛られるかなと思ったのですが、意外と次の発想がスッと浮かんできたりしておもしろかったです。


「物語を作って絵を描く」ことで、難しいと思ったことは何ですか?

文章ではあるけど小説ではなく、あくまで絵とセットで一つの作品になるように、文章による描写や装飾などの小説的要素を排除して文章を形作ることなどは意識しました。ただ、物語を作って一緒に展示すると、絵ではなく文章を読んで終わってしまう……という方が意外と多いのがわかりました。


たしかに物語があるとそっちばかりを読んでしまいます(笑)。

これはやってみないとわからないことでしたね。文章で納得して絵をスルーされると画家としては困ってしまうので、次回からどうしようかとちょっと悩んでいます(笑)。


左から≪赤い斑点のある人と招待不明の鳥≫ 2016 キャンバスに油彩 130×101cm、
≪たそがれのいぬ≫ 2016 キャンバスに油彩 36×36cm
©Tokyo Wonder Site Photo:加藤健

≪Doggy * Dog fur≫ 2016 キャンバスに油彩 164×134cm
©Tokyo Wonder Site Photo:加藤健



今回展示されている9つの絵の中でご自身が一番好きな絵はどれですか?

どれも好きな作品ですが、最初に描いたというのもあって≪ホテル・カナリア≫は思い入れがあります。

≪ホテル・カナリア≫ 2016 キャンバスに油彩 200×266cm
©Tokyo Wonder Site Photo:加藤健



一番大きな絵ですね。


このサイズにも理由があって、ピカソがベラスケスの≪ラス・メニーナス≫を独自の解釈で描きなおした作品を以前スペインで見た際、すごく迫力があって感動しました。それで全く同じサイズで描こうと思い、このサイズにしました。ピカソの≪ラス・メニーナス≫の迫力にはまだまだ及びませんが……。


絵のサイズ一つにも理由があったりするのですね。そうしたバックボーンを知ると、また違った絵の見方ができておもしろいです。

左から≪夜とサーチライト≫ 2016 キャンバスに油彩 53×43cm、
≪アジワルラの思い出≫ 2016 キャンバスに油彩 197×197cm
©Tokyo Wonder Site Photo:加藤健

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