複数人で同じExcelを開いて作業をしていた場合。共有設定や保護設定に問題がおこると、作業の順番待ちをしなければならなくなったり、触ってほしくないところを編集されてしまったりとさまざまな問題が起こる可能性があります。
今回は、共有設定やシートの保護など、Excelの共有設定が機能しなくなった場合の対処法を解説します。
<目次・お困りごとの解決策>
1.ブックの共有設定ができない場合の対処法
2.ブックの共有が解除できない場合の対処法
3.保護設定または解除などができなくなった場合の対処法
4.シートの保護の解除ができない場合の対処法
5.ロックや解除ができなくなった場合の対処法
▼<上記に解決策がないときは・・・>
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ブックの共有設定ができない場合の対処法
ブックの共有設定が機能しなくなった場合には、通常「校閲」タブに表示される「ブックの共有」のコマンドが表示されていない可能性があります。
まずは「リボンのユーザー設定」でコマンドを表示させる方法を試してみましょう。
(1)「校閲」タブを選択した状態で、右クリックして、「リボンのユーザー設定」を選択します。
(2) 「Excelのオプション」のダイアログボックスを表示させ、コマンドの選択から「ブックの共有」を探します。
「基本的なコマンド」の中に、「ブックの共有」が見つからない場合には、「リボンにないコマンド」や「すべてのコマンド」を選んで、探してみることをお勧めします。
(3) 「ブックの共有」を見つけたら、それを選択し、「追加」のボタンを押します。
(4) 「コマンドは、ユーザー設定のグループに追加する必要があります。グループを作成するには、リストからタブを選択し、[新しいグループ]をクリックします。」というエラーメッセージが表示されるので、そのまま「OK」を押します。
(5) 右下にある「新しいグループ」のボタンを押します。
(6) 「新しいグループ」がメインタブに追加されたので、「新しいグループ」を選択したままの状態で、右クリックをし、「名前の変更」を選択します。
(7) 「名前の変更」のダイアログボックスが表示されたら、表示名に任意で名前をつけます。ここでは、わかりやすく「共有」とつけていきます。
(8) 先ほどの「共有」という新しいグループを選択したまま、コマンドから先ほど見つけた「ブックの共有」をクリックし、中央の「追加」を押して、左側から右側に移動させます。
(9) 「ブックの共有」が右側に移動されたことを確認したら、「OK」を押して操作は終わりです。
(10) 確認をしてみると、ツールバーに「ブックの共有」が表示されました。
(11)あとは「ブックの共有」を左クリックして、「複数のユーザーによる同時編集と、ブックの結合を許可する」という項目にチェックを入れれば、作業完了です。
共有を解除しようとしても、「ブックの共有の解除」がグレーになっていて、選択できないという場合があります。その場合は「ブックの共有」から解除を行っていく方法があります。
なお、接続しているユーザーにブックを閉じてもらう方法でも共有の解除は可能です。
Excelには、編集を禁止するためのシートの保護という機能があります。シートの保護設定や解除ができなくなった場合には、以下の方法を試してみましょう。
シートの保護設定で、一部のセルのみの編集を行いたい場合は、先に編集を可能にしたいセルの保護設定を解除していきます。
シートの保護を解除したいが「シートの保護の解除」が選択できなくなっている場合は、「ブックの共有」が設定されていないか確認します。
「ブックの共有」が設定されている場合は、先に「ブックの共有」を解除しなければ、「シートの保護」の解除はできないようになっています。
一部のセルを編集可能にして、保護したシートを元に戻したい場合は「シートの保護の解除」→「セルロックの設定」という順番で解除をしていく必要があります。
この順番が反対になると、シートの保護はうまく解除できず、操作は、元に戻りません。
(2)先に「校閲」タブから「シートの保護の解除」をクリックし、解除します。
Excelにおけるブックの共有やシートの保護については、操作ができなくなった場合の対処法を知っておくことが非常に大切です。
これを機会に対処法を習得し、いざという場合に困ることがないようにしていきましょう。
(学生の窓口編集部)
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