2019年07月18日 更新

引越しの繁忙期って具体的にいつ? 繁忙期の引越しを安い料金でスムーズに済ませるためには

進学や就職で一人暮らしがスタートする方にとって、引越しは最初の山場といっても過言ではないでしょう。当然のことながら、引越しにかかる料金は業者や引越し時期によって異なります。そこで、料金が高くなる「繁忙期」と安くなる「閑散期」について解説し、料金が変化するポイントを紹介します。また、繁忙期の引越しをスムーズに進めていく方法についてもまとめました。自分が使える時間や家族の協力を得られるかなど、実際の状況を具体的に把握して、引越しの準備を進めていきましょう。

gettyimages (8854)

引越しの繁忙期は3月

1年の中で引越しがもっとも多くなるのが3月です。
引越し業者にとって3月は「繁忙期」にあたります。逆に、あまり忙しくない6月や10月〜11月が「閑散期」です。

4月から新年度が始まるため、大学進学で一人暮らしを始める方もいますし、就職を期に今住んでいる場所から引越しをする人もいます。また、単身者は部署移動、転勤などに選ばれることが多く、引越しをともなう場合もあります。
進学であれば、早い人は12月頃には進路が決定しますが、国立大学を第一志望にしている人では3月上旬の合格発表が出てからの引越しになるでしょうし、卒業を控えた在校生の引越しも2月、3月に動くと考えられます。また、既に社会人として働いている人も、企業や官公庁の場合、人事異動の内示は早くて1ヶ月前、遅い場合だと1週間前に行われるため、どうしても3月の引越しが多くなるのです。

つまり、引越し業者から見れば3月は「何もしなくても依頼がたくさん入ってくる」状態ですが、お客さんにとっては「少し高くても早めに引越しを済ませたい」という状態です。そのため、3月は一般的に引越し料金が高くなります。

繁忙期の引越しは早めの申し込みが肝心

gettyimages (8855)

そんな3月にスムーズに引越しするポイントは、一人暮らしをする住まいが決まったら早めに申し込みをすることです。「直前になってから申し込めばいい」と考えていると、希望の時期に引越しできなくなってしまいます。

重要なのが、新年度の予定が決まるタイミングです。2月以降に新年度の予定が決まった場合は、引越しに向けて迅速に行動する必要があります。一方で、近年は推薦やAO入試が活発になってきているので、大学がもっと早く決まる場合もあります。そのような場合も、できるだけ早めに住まいを押さえておくようにしましょう。

単身の引越し料金相場

gettyimages (22027)

単身者の引越し費用の相場はどの程度でしょうか。そもそも引越し費用は、荷物の量や、引越し先までの距離をもとに算出されます。当然ですが、荷物が重くなればなるほど、距離が遠くなればなるほど、費用は高くなります。

引越し料金体系の構造を確認してみましょう。引越し業者は、「基本料金+人件費+オプション」によって価格提示をしています。引越し費用には標準価格があり、「標準引越運送約款」という国土交通省が定める約款をもとに料金を算出しています。
  • 100km超え110kmまでの場合は、2,270円~47,350円
  • 141km超え150kmまでの場合は、29,230円~55,270円
  • 190km超え200kmまでの場合は、34,480円~65,220円
それぞれトラックの大きさにより上限と下限が定められています。
また、料金の仕組みは「時間制」か「距離制」に分かれています。荷物を移動する距離が100km以内であれば「時間制」、100km以上であれば「距離制」となるため注意が必要です。

引越し費用を安く抑えるコツ

gettyimages (22050)

早めに申し込む

引越し業者には繁忙期があります。就職や進学に伴い、2月~4月上旬は多くの人が引越しをするため、その期間に依頼すると料金が割り増しになる傾向があります。そのため、できる限り繁忙期を避けるのが得策です。ただ、すでに引越しの時期が決まっていて変更できない人は、引越し直前よりも、できる限り早めに申し込むことで料金を抑えられることがあります。

荷物の量を少なくする

引越し費用は荷物の大きさや量により変動します。そのため、持っていく荷物は最小限にすることが重要です。必要のないものは処分し、本当に持っていく必要のあるものと、引越し先でも調達できるものを仕分けましょう。そうすると、当初の予定より荷物の量を削減できる可能性があります。もし、荷物を段ボールだけでおさめられたら、引越し業者ではなく宅配業者に依頼することも検討しましょう。宅配業者は、シーズンに関係なく料金は一律です。また、引越し先が遠方だとしても料金を抑えることができます。

単身パックを利用する

単身者の引越しの場合は「単身パック」が利用できるケースがあります。単身パックとは、運んでもらえる荷物の量があらかじめ決まっているため、低価格で荷物を運んでもらえるサービスです。トラック一台を貸し切ると費用は高くなるため、単身パックでは数人分の荷物を集めて一台のトラックにまとめ、1度で数ヶ所をまわり届けることで、費用を安く抑えています。引越し先に持ち込む荷物が少ない人は、ぜひこのプランの利用を検討しましょう。

休日ではなく、平日に引越す

引越しは平日よりも土日祝などの休日の方が依頼する人が多いため、休日の方が費用も割高になる傾向があります。そのため、スケジュールの都合がつく人は、なるべく平日に依頼をするのが得策でしょう。また、大安よりも仏滅の方が引越しを避ける人が多くなるため、引越し費用が安くなる可能性があります。

マイカー引越しにする

引越し費用を大きく削減できる可能性のひとつが「マイカー引越し」です。マイカー引越しは、引越し業者に頼らずに、自分で荷物を運ぶ方法です。引越し業者に頼まない分、大幅なコスト削減につながります。とはいえ、マイカー引越しでも、ガソリン代や高速料金、車がなければレンタカー代、手伝ってくれた方への謝礼金など、諸費用は発生することにも注意です。トータルのコストで計算して、引越し業者に頼むかマイカー引越しをするかの選択をしましょう。

繁忙期の引越しをスムーズに終わらせるためには

gettyimages (8856)

梱包後も何が入っているかわかるようにすると安心

繁忙期の引越しをスムーズに終わらせるためには、引越し日までの準備が大切です。
まずは、引越し先に持っていくものと引越し先で買い揃えるものを家族と相談し、リストアップします。既に一人暮らしをしている単身者の場合は、これらの事前準備を一人で行うことになるので、余裕を持って進めることが大事になります。

引越し先に持っていくものは、使用頻度の少ないものから段ボールに梱包します。その際、段ボールの天面と側面に、中に入っているものを記載しておきます。こうすることで、開封する順序の計画が立てられ、作業がスムーズになります。

壊れやすい荷物や丁寧に扱ってほしい荷物は、「ワレモノ」などと朱書きしておくと安心です。100円ショップに「取扱注意」のシールが売っている場合もあるので、それを貼り付けるのもよいでしょう。そうすることで業者さんも丁寧に扱ってくれるので、繁忙期で慌ただしいときにも、箱を開けたらものが壊れていたなどというトラブルを避けることができます。こうして梱包できた荷物は、できるだけ運び出しやすいところにまとめておきます。

また、部屋のレイアウトが決まっているようなら、家具を置く予定のないスペースに荷物を置いてもらうと、荷ほどきがしやすくなります。余裕があるなら部屋のレイアウトまで考えておくと良いですね。

洗濯機や冷蔵庫などの大きい家電を新たに買う場合は、引越し先で購入し、設置までお願いすると、荷物がコンパクトになります。配送・設置をしてくれるかを最寄の店舗に確認したり、インターネットで購入する際は設置してくれるかをよく確認して購入すると良いでしょう。

荷物が少なければ引越し業者以外に頼むのも手

単身の引越しでは、積み込むコンテナ単位の料金になっているケースがあります(単身パック)。
積み込む荷物がコンテナの規定サイズ以上になると2台目に積み込まれることになり、料金が倍かかってしまいます。見積もりでは1台だったのに2台分の料金になっていた等、トラブルになりやすいので、引越しの手間を省くためにも荷物はできるだけ少なくします。
コンテナに積めなかった分は、宅配便で郵送してしまうのも手です。宅配便なら繁忙期かどうかはあまり関係なく、料金一律で荷物が送れます。

荷物が全てダンボールに収まり、大型の家具家電は購入後新居に届くことになっているなら、宅配便で荷物を送ったほうが料金が安いこともあるので、どういったサービスを使って引越しをするかも、よく考えてみるとお得に引越しができるかもしれません。
そのほか、3月は転出入の届けを出す役所も混雑が予想されます。こうした手続きも早めにしておくことをおすすめします。

まとめ

gettyimages (8857)

引越し費用は、引越し業者の繁忙期や閑散期、依頼する時期や曜日、荷物の量によって価格が変動します。細かな違いではあるものの、実践することで数万円の削減に繋がる可能性もあるので、ぜひ試してみてください。

やむを得ず、繁忙期に引越しをするのであれば、早めに引越し業者に問い合わせて予定を押さえるようにしましょう。引越しが初めてという方だと、不安になることもあるかもしれません。しかし、入学準備の時期は大学に窓口が設置されているケースもありますし、不動産屋さんに相談することもできます。困ったときは、遠慮せず周囲に頼ることがおすすめです。
監修:髙野 友樹(たかの ゆうき)
不動産コンサルタント
不動産コンサルティング事務所 Resorz Consulting 代表 (公認 不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士) 不動産会社にて仲介、収益物件管理を経験した後、国内不動産ファンドでAM事業部のマネージャーとして従事。社団法人GINAとして海外事業にも参画。

関連する記事 こんな記事も人気です♪

合わせて読みたい

引越しでベストなのは何月? 安く希望通りの引越しをしよう

引越しでベストなのは何月? 安く希望通りの引越しをしよう

大学受験や就職で春から念願の一人暮らしがスタートする方はたくさんいるかと思います。しかし、一人暮らしのスタートは無事引越しができるかどうかが大事です。納得のいく物件を見つけ、...
とりぐら編集部・とり
2019.01.30
初めての一人暮らしで引越し業者は必要ない? 宅配便だけで引越せるかも

初めての一人暮らしで引越し業者は必要ない? 宅配便だけで引越せるかも

念願の新居が決まったら、次は引越しの準備です。近距離での引越しであれば家族や友人に頼むという人もいるでしょうが、遠距離になりがちな新生活への引越しは、専門の引越し業者へ依頼し...
とりぐら編集部・とり
2019.02.04
引越しの見積もりの立て方と引越し業者選びに失敗しないコツ

引越しの見積もりの立て方と引越し業者選びに失敗しないコツ

いざ引越し準備をしようとなっても、引越し業者への依頼の仕方や見積もりの立て方がわからない、という人も多いと思います。特に初めての一人暮らしだと引越し業者の選び方なども難しいで...
とりぐら編集部・ぐら
2019.04.02
世帯主とは? 一人暮らしの場合の考え方と変更の必要性について

世帯主とは? 一人暮らしの場合の考え方と変更の必要性について

実家住まいから一人暮らしになると、市区町村や学校に提出する書類を自分で記入する機会も多くなります。そんな時、世帯主欄に誰の名前を書けばいいのでしょうか?また、引越したら住民票...
とりぐら編集部・とり
2019.11.15
連帯保証人は誰に頼む? 賃貸物件の入居審査や連帯保証人制度について解説

連帯保証人は誰に頼む? 賃貸物件の入居審査や連帯保証人制度について解説

一人暮らしをするなら知っておきたい連帯保証人制度について説明します。 一人暮らしを始めようと思ったときに、まず必要なのが部屋の確保。ほとんどの方は新たに賃貸を契約することで...
とりぐら編集部・とり
2019.10.12

この記事のキーワード

この記事のライター

とりぐら編集部・とり とりぐら編集部・とり