2019年01月30日 更新

引越しでベストなのは何月? 安く希望通りの引越しをしよう

大学受験や就職で春から念願の一人暮らしがスタートする方はたくさんいるかと思います。しかし、一人暮らしのスタートは無事引越しができるかどうかが大事です。納得のいく物件を見つけ、安く引越しを済ませるためには計画性が重要です。ここではサービスや対応の良さ、お得な料金プランも含めて、単身の引越しに最も適している穴場的な時期、引越しまでの動き方について具体的にご紹介します。

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引越しにおすすめの時期の考え方

繁忙期を避けよう

引越しをスムーズに進めるためには、日程が組みやすく、選べる物件数が多いことが大切です。その上で、料金が安く、丁寧に作業をしてくれる引越し業者を見極めると良いでしょう。

まず、1月〜4月上旬は進学や就職に伴う引越しの最繁忙期です。引越し業者に問い合わせても希望する日程は空いていないことが多く、料金も高くなります。また、転勤シーズンの9月も同様です。一方で、繁忙期が終わった5月~8月頃と、10月~11月は引越しシーズンから外れるため、日程を組みやすい時期です。

引越し料金は新生活が始まる3月~4月に高くなる傾向にあります。引越しの時期の調整が可能であれば、3月~4月を避けるのがよいでしょう。引越し業者に相談をする際に、引越し時期をずらすことで料金が変わらないか相談してみるのもよいでしょう。
1月から新年度の予定が決まっている人たちが動き出し、2月から徐々に物件の競争率が上がってきます。3月~4月までは不動産業者にとっても繁忙期で、引越しも数多く行われます。ピークを過ぎると引越し業者が落ち着いてくるので、ベテラン作業員が割り振られたり急な日程の変更にも対応してくれたりする可能性があるなど、作業やサービスの面での安心感もあります。

繁忙期が避けられない場合のコストの下げ方

繁忙期が避けられない場合は、週の初めの平日、仏滅の日などで依頼すると割安になる可能性があります。また、ネットなどで複数の業者のサービスに一括見積もりを依頼し、単身者向けの料金を比較すると手頃なプランが見つかりやすいでしょう。

ベストな引越し時期トップ3

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ここまで述べてきた条件を総合して、ベストな引越し時期トップ3を紹介します。

第3位:6月

3月から4月の繁忙期で売れ残った物件が多く、大家さんと家賃の交渉がしやすい時期です。単身者向けの物件も多く、引越し料金も比較的安めなのでトータルコストを抑えられるでしょう。

第2位:10月

9月の転勤シーズンが終わり、引越しの閑散期に入った頃です。徐々に物件が増えてくる12月より少し早いため物件の選択肢は多くはないものの、丁寧なサービスを受けられる可能性が高い時期です。

第1位:11月

この時期は引越し業者に支払うお金が最も安くなりやすい季節です。物件数も10月と比べて多くなってきているので、ある程度の物件の選択肢が期待できます。ただし、すでに1月以降の繁忙期が迫っているため、家賃交渉は6月、10月よりも難航するかもしれません。

引越しをスムーズに済ませるスケジュールの組み方

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引越しをスムーズに済ませるためには、スケジュールの組み方が大切です。合わせて費用を抑えるポイントも紹介します。

引越し1ヶ月前

実家住まいの方は不要ですが、現在アパートに住んでいる人は、引越す1ヶ月前までに大家さんか不動産会社に退去の予定を知らせるのが一般的です。
引越し業者と引越しの日取りを決めるのもこの時期に、可能な限り早く決めておきましょう。そのほうが安くしてくれる可能性が高くなります。この時、複数の業者に見積もりを出してもらい、価格を比較しましょう。

もし、引越し先は決まっていないものの、退去日の期限がある場合、先に引越し業者と日取りを決めてしまうことも可能です。引越し先のエリアがある程度決まっていれば、先におおよその見積もりを出してもらえるので、引越しの話だけ先に進められます。

引越し1~2週間前

この時期には役所の手続きを済ませておきましょう。
現在お住いの市区町村外に引越す場合は、転出届を出して転出証明書を受け取っておく必要があります。また、社会保険ではなく国民健康保険に入っている方は、その市区町村での資格失効手続きも行います。そのときもらった書類は、新居の管轄の役所で手続きをする際に必要になるので、大事に保管しておきましょう。

続いて、ガス、水道、電気の停止手続きをします。同一の会社が管理している場合は、引越し先の開始手続きをすることもできます。また、インターネットについても早めにプロバイダへ連絡をします。
郵便局に転居届を出すと、引越しから1年間は旧住所に届いた郵便物を新居に郵便物を転送してもらえるので、必要があれば届け出ます。

引越し前の手続きで主なものは以上になりますが、個人的に契約しているものなどの住所変更手続きも手が空いているなら早めにやっておきましょう。

そして不用品を処分しつつ荷造りをします。引越しの前日までに掃除とゴミ出しを済ませ、冷蔵庫と洗濯機の水抜きもしておきましょう。掃除を丁寧にすることで、退去後の清掃費用を抑えることができ、敷金が戻ってくることも期待できます。
役所などに提出する住所変更手続き
この時期には役所の手続きを済ませておきましょう。
現在お住いの市区町村外に引越す場合は、転出届を出して転出証明書を受け取っておく必要があります。また、社会保険ではなく国民健康保険に入っている方は、その市区町村での資格失効手続きも行います。そのときもらった書類は、新居の管轄の役所で手続きをする際に必要になるので、大事に保管しておきましょう。

続いて、今住んでいるところのガス、水道、電気の停止と次住むところの開始手続きをします。同一の会社が管理している場合は、同じ連絡で引越し先の開始手続きをすることもできます。また、インターネットについても早めにプロバイダへ連絡をします。
郵便局に転居届を出すと、引越しから1年間は旧住所に届いた郵便物を新居に郵便物を転送してもらえるので、必要があれば届け出ます。

引越し前の手続きで主なものは以上になりますが、個人的に契約しているものなどの住所変更手続きも手が空いているなら早めにやっておきましょう。

計画的に進めておきたい荷造り
手続き系を進めながら、不用品の処分をしつつ荷造りを進めましょう。ゴミ出しは回収の日が決まっているかと思いますので、2週間くらい前にまず捨てるスケジュールを立てて掃除と荷造りを進めていくのがおすすめです。
荷造りは使わないものからどんどん梱包していき、最後まで使うもの(主に食器系)は使い捨てのものを利用するなどすると、当日のバタバタを減らすことができます。

引越しの前日には、冷蔵庫と洗濯機の水抜きをしておき、丁寧に掃除をしておけるのがベストです。しっかりと掃除をすることで、退去後の清掃費用を抑えることができ、敷金が多めに戻ってくることも期待できます。

引越し当日

当日には荷物の運び出しを行います。荷造りが終わっていれば、それまで特にやることはありません。

部屋が空になったら、管理者の人に立ち会ってもらい、鍵を返し、電気のブレーカーを落とし、ガス栓、水道の栓を締めて退去します。そして、新居へと荷物を搬入して、水道、ガス、電気の開通を行えば、引越し作業は一区切りです。
余裕があれば、荷物の開封や役所の手続きなどを行いましょう。

引越し繁忙期のおすすめの動き方

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引越しの繁忙期は、自分の都合の良い日に引越しを依頼できるかどうかが大切です。そのため、他の予定に合わせて引越しを行うのではなく、引越しする予定を先に組み込んで予定を立てると良いでしょう。
実際にやるべきことは先述した通りですが、1ヶ月半〜2ヶ月前くらいに引越し業者の予定を押さえておくと、希望通りに引越しできることが多いでしょう。また、引越しをする人が多いため、役所も混むことが予想されます。内容によっては出張所でできる手続きもあるので、人が少ない時期や場所を狙っていきましょう。

まとめ

繁忙期は引越し業者の日程を押さえることができず、予定の調整が難航したり、余計に費用がかかったりします。可能であれば閑散期である6月や11月を狙うこと、引越し業者と日程は早めに決めることがポイントです。
日取りの設定やコスト、物件の件数やサービスなどの要素を考慮に入れて、負担の小さい引越しを実現しましょう。
監修:髙野 友樹(たかの ゆうき)
不動産コンサルタント
不動産コンサルティング事務所 Resorz Consulting 代表 (公認 不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士) 不動産会社にて仲介、収益物件管理を経験した後、国内不動産ファンドでAM事業部のマネージャーとして従事。社団法人GINAとして海外事業にも参画。
※掲載の価格、商品スペック等は掲載時の情報です。

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