2020年12月08日 更新

モダンインテリアで一人暮らしの部屋を上質に! 空間をモダンにするためのコツとは?

すっきりとスタイリッシュな大人っぽい印象のモダンインテリア。一人暮らしのお部屋を、ホテルのような清潔感あふれる都会的なモダンスタイルにコーディネートしてみましょう。モダンインテリアには、いくつかのスタイルがありますので、それぞれの特徴とコツをご紹介します。

モダンインテリアとは、どんなインテリアを指すのでしょうか。なんとなく聞いたことのある言葉だけど、実はどんなものかはイマイチよくわからないという人も多いのではないでしょうか。今回はそんな「モダン」をキーワードに、代表的なスタイルとポイントをインテリアコーディネーターのMAKOさんに解説していただきます。
MAKO (株)ラフスタイル代表取締役・インテリアコーディネーター

法人、個人問わずサロン、オフィス、社員寮、ホテルなどのインテリアデザイン及びコーディネートを中心に、インテリア関連のセミナー講師や、執筆活動、コンサルティング、企画、またメディア協力でも活動中。

https://www.laugh-style.jp/

モダンとはどんなインテリアスタイル?

「モダン」とは、「現代的な」「近代的な」「今風でしゃれている」などといった意味を持ちます。モダンインテリアとは本来、ガラスや金属などの素材を使った無機質で直線的なインテリアをコーディネートした機能美あふれるスタイルをいいます。無駄なデザインや装飾を省いた非日常的な空間を暮らしの中に取り入れたワンランク上のスタイルといえます。
MAKOさん

モダンとは、近代的・現代的なスタイルのこと。華美な装飾はなく、無駄がなく機能的かつ、シンプルにすっきりとまとめられ、洗練された空間が魅力です。

モダンインテリアの種類

gettyimages (50165)

モダンインテリアのスタイルは、無駄を省き機能的でシンプルかつスタイリッシュをベースとしながら、その種類は10種類以上にも及びます。

その中でも代表的なのは、木の素材の家具や観葉植物などをとり入れた「ナチュラルモダン」、シンプルで機能的でありながら、温もりが感じられるスタイルが特徴の「北欧モダン」、直線的で単一的な家具のデザインを中心に、ダーク系やグレイッシュカラーでまとめた「シンプルモダン」、ホテルの部屋のような洗練されたスタイルの「ラグジュアリーモダン」の4つがあげられるでしょう。

モダンインテリア空間にするためのコツ

モダンインテリアのコーディネートで使われる色は、おもに白、黒、その中間色でするグレーなどが基本となります。全体的に引き締まった大人っぽい印象の黒、スタイリッシュで清潔感のある印象では白を基調にコーディネートするのがおすすめです。また、アクセントをつける色としては、赤、青、黄色の3原色を使います。

メインカラーの決め方

メインカラーのそれぞれの印象と、決めるときのポイントです。コーディネートするときのテーマカラーを決める際の参考にしてみてください。
  • メインカラー:白

    白が与える印象としては、「生活感がない」「他に染まらない」「広く見える」「清潔感」などがあります。すっきりと見える一方で寒々しさを感じてしまうこともあるので、リビングをコーディネートするときは、白でも素材が異なるものを重ね置きすることで空間の単調さを防ぎ、居心地よく過ごせるようにすることがポイント。また、白以外のプラスする色は限定しておくとよいでしょう。

  • メインカラー:黒

    黒が与える印象としては、「重厚感」「圧迫感」「ムーディーな雰囲気」「かっこいい」「落ち着き」などがあります。寝室に使ってしまうと、重々しく快眠からは離れてしまう雰囲気になってしまうので、分量に注意して黒を生かしたコーディネートにすることがポイントです。

  • メインカラー:グレー

    グレーが与える印象としては、「洗練された雰囲気」「スタイリッシュ」「冷たさ」「上品」などがあります。なりたい雰囲気が「かっこいい」の場合は、黒の分量を多くする、柔らかい感じにしたい場合は、白の分量を多くすることがポイントです。

アクセントの付け方

壁紙などの内装材でアクセントをつける場合は、ポイントとなる壁面を1面決めることでメリハリがつきます。また、家具の場合は見せたい印象を考慮して、締め色や差し色で白黒を選定しましょう。濃淡を意識した合わせ方で、グラデーションコーディネートもおすすめです。

インテリアの選び方

テーブルや椅子などの家具は、お部屋の雰囲気を決める重要なアイテムです。装飾に無駄のないデザインで、直線を生かしたシャープなラインが特徴的なフォルムの家具がモダンインテリアのお部屋にマッチします。
  • デザイン

    カラーは、白・黒・グレー・シルバーをベースに、直線的な装飾のないものを選びます。柄も細々や交差したものは避け(花柄、動物柄など)、ライン的な柄をえらぶとよいでしょう。

  • 素材

    ガラスやアルミ、アクリル、スチールといった無機質な素材を多用したもの

モダンインテリアの種類別コーディネート例

では、実際にモダンインテリアのスタイルごとのコーディネート例を見てみましょう。自分のなりたい部屋が、より具体的にイメージできるはず。ぜひ、参考にしてください。

ナチュラルモダン

モダンスタイル(無機質なもの)に、木目や観葉植物をプラスすることで、柔らかな雰囲気をプラスします。ナチュラルな木の素材の家具に、クールなレザーを組み合わせたりするとよりモダンな印象に。

ミッドセンチュリーモダン

色は鮮やかでコントラスト強く、プラスチックや成形合板などの素材の家具や小物を使います。デザインは、曲線を多用した大胆なものや斬新、ユニークな形のものを取り入れて、色や素材、デザインのミックスを楽しめます。特徴的な家具やレトロな小物をとり入れることで、空間を作りやすいのもポイント。

ラグジュアリーモダン

モダンスタイルをベースに、色や素材で高級感をプラス。主張しすぎない渋めなカラーやアソートカラーで、家具などは重厚感感じる上質な素材のもの、ウォールナット、大理石、ベルベットや革など。細かなディティールを選定の目安としてもいいでしょう。

シンプルモダン

装飾は控えめに、ラインは直線的なものを選びます。室内での高さや奥行きを合わせ、凸凹をなくしてすっきりさせます。色数を抑え、空間に対して家具の配置に余裕を持たせます。余白の空間を生かすことがポイントです。

クラシックモダン

モダンスタイルに、装飾性の高いものやアンティークな家具、たっぷりと布を使ったドレープカーテンを合わせます。クラシックなものと、モダンな家具をミックスさせ、バランスを見ながらコーディネートして、どちらにも寄らないバランス感がポイントです。

まとめ

モダンインテリアのスタイルは、無駄を省いたシンプルさが基本ですが、そこに自分らしいアクセントをつけて居心地のいい空間づくりができることも魅力のひとつ。ここで紹介したコーディネートのポイントや実例を参考に、モダンインテリアを取り入れてマイ・シンプル・イズ・ベストなお部屋を目指してみてはいかがでしょうか。
編集・アート・サプライ
※掲載の価格、商品スペック等は掲載時の情報です。

関連する記事 こんな記事も人気です♪

合わせて読みたい

一人暮らしの部屋にも活用できる! 海外のおうちのような開放感がでるカーテンの付け方

一人暮らしの部屋にも活用できる! 海外のおうちのような開放感がでるカーテンの付け方

素敵な部屋の実例をご紹介。今回取り上げるのは、海外のインテリアを参考にしているという_____hla.18さんのお部屋。海外のインテリアを参考にしているというお部屋は、清潔感...
とりぐら編集部
2022.06.09
心も身体もリラックス! 癒しのベッドルームをつくる上での工夫とは?

心も身体もリラックス! 癒しのベッドルームをつくる上での工夫とは?

素敵な部屋の実例をご紹介。取り上げるのは、好みの海外インテリアを取り入れたおしゃれな空間で暮らす_____hla.18さん。今回注目するのはベッドルーム。ベッドルームが心地い...
とりぐら編集部
2022.06.09
グッバイ生活感! 今スグ真似できる部屋をもっとおしゃれに見せるポスターの飾り方

グッバイ生活感! 今スグ真似できる部屋をもっとおしゃれに見せるポスターの飾り方

素敵な部屋の実例をご紹介。今回取り上げるのは、海外のインテリアを参考にしているという、清潔感のある空間で過ごす_____hla.18さん。ところどころに飾られたポスターが、お...
とりぐら編集部
2022.06.09
手のひらサイズからスタイリッシュなスタンドまで! 夜の時間を充実させるおしゃれライト3選

手のひらサイズからスタイリッシュなスタンドまで! 夜の時間を充実させるおしゃれライト3選

素敵な部屋の実例をご紹介。今回取り上げるのは、7.5畳1Kで暮らす__taremochilifeさん。優しいトーンでまとめたナチュラルテイストのお部屋で、丁寧な暮らしを楽しん...
とりぐら編集部
2022.02.28
エリアを分けてメリハリのある暮らしを楽しむ、モノトーン1Kのお部屋

エリアを分けてメリハリのある暮らしを楽しむ、モノトーン1Kのお部屋

素敵な部屋の実例をご紹介。今回取り上げるのは、建築士・インテリアコーディネーターとして活躍するmmmd_esignさん。1Kのお部屋の中でも、生活ゾーンと休息ゾーンを分けて、...
とりぐら編集部
2021.09.08

この記事のキーワード

この記事のライター

とりぐら編集部 とりぐら編集部

注目の特集

ひとりぐらしのはじめかた
お部屋をのぞきみ
ひとりぐらしレシピ