2019年03月05日 更新

荷造りで荷物が全部ダンボールに収まりそう。引越し業者は使うべき?

今回は、引越しの荷物がすべてダンボールに収まるときに引越し業者を使うべきなのか、宅配便にお願いするときのメリット、注意点などについて解説します。はじめての一人暮らしでは、洋服や雑貨程度しか運ぶものがなく、大半のものは現地で購入する人が多いでしょう。また、引越しを機に大きな家具を処分した結果、ダンボールに荷物が全て収まるという人もいるでしょう。こんなとき疑問になるのが、ダンボールのみで済むのに、引越し業者を利用すべきかどうか。記事を参考にご自身の状況と照らし合わせて考えてみましょう。

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ダンボールのみの引越しなら宅配便がお得かも

一人暮らしで荷物が少量であった場合、引越し専門業者に申し込みする際に、単身プランの利用を考える方は少なくないでしょう。それぞれの引越し業者が定めたサービス(容量)などの条件を満たしていれば、他の引越しプランに比べて料金が安く済みます。

また、自家用車による自力引越しも考えるかもしれません。ただし距離が遠すぎる場合や、引越し先で階段を上らなければならない場合は、負担が大きいでしょう。

距離があって荷物が少な目なら宅配業者を検討しよう

荷物が少なくてダンボールのみなら、もっと割に合うのが宅配業者に運んでもらう方法です。
引越しというと、つい引越し業者にお願いするものという概念が強いですが、絶対というわけではないのです。確かに引越し業者には、運び方など一連の作業を円滑に進めてくれる専門家としてのスキルがあります。
しかし、引越し費用を少しでも安く抑えたい場合や荷物がわずかな場合は、宅配業者に頼んだほうがお得なケースもあります。
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宅配便のほうがお得になる例

ダンボールだけの荷物で引越しをする場合に、宅配便で送る様々なメリットについて4つ紹介しましょう。

引越しシーズンを気にせず簡単に申し込みができる

学生や社会人にとって新生活が始まるのは3~4月ですが、この時期は引越しを希望する人が集中します。また、毎月の月末はオールシーズンで引越し業者に予約が多くなります。そのような時期は、引越し業者に依頼しても希望通りの日時にならないこともあるのです。
しかし、宅配便であればいつでも好きなときに依頼できます。

宅配便ならシーズンに関係なく料金一律

引越しシーズンの3~4月は、引越し業者に頼むと追加料金が必要になるので、思ったより高くなることもあります。
しかし、宅配便にシーズン料金はありません。年中一律料金で引き受けてもらえます。

宅配便なら見積もりなどが必要なし

引越し業者の場合、見積もりや料金交渉、他の引越し業者との比較などをするため、手間がかかります。
しかし、宅配便なら業者に依頼をして引越し当日に集荷してもらうだけで済みます。

引越し先が遠くても安い費用で済む

引越し業者に申し込みをした場合、引越し先が遠距離であればそれだけ費用がかかります。

しかし、宅配便であれば、遠く離れた場所でもそれほどの費用がかかりません。
引越しなら大抵ダンボールは1個では済みませんが、複数個まとめて送るときに割引を行っている宅配業者も多いのでお得です。

宅配便での引越しの費用例

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たとえばヤマト運輸の宅急便を利用して、中くらいである120サイズのダンボールを10個送るとします。(120サイズとは、縦・横・高さの合計が120cm以内で15kg以内のもの)

東京から大阪で16,000円程度、東京から福岡でも19,000円程度で済みます。これは複数口送り状を使って、1個あたり100円引きにしたときの値段です。メンバー割を使ったり、荷物を自分で持ち込んだりすれば、さらに割引になります。

単身パックの費用例と比較しよう

単身パックは業者にもよりますが、たとえば日通の単身パックSを利用する場合、東京から大阪で約26,000円です。もちろんこちらはもっと多くの荷物が入るわけですが、荷物が少ないなら宅配便のほうがお得といえます。
しかも引越しシーズンの3/22~4/5は、料金が加算され30,000円を超えてしまいます。(2019年1月時点。)

単身パックと比べて1万円近くの差があります。とはいえ、これは120サイズダンボールを送るときの料金と比較しただけなので、実際は自分の荷物量から宅配料金を計算して、単身パックとどちらが安いくなるか考えましょう。

ダンボールへの梱包の注意点

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重すぎるダンボールは断られるかも

ダンボールは、サイズや重さが宅配業者によって決められています。ダンボールに入っているものが極端に重たい場合や大きい場合は、配達を断られるか別料金での配送となります。
使用予定のダンボールが規定に合っているか、事前に確認しましょう。

個数が多すぎると、引越し業者より高くなるかも

また、いくらダンボールだけといっても、個数が多すぎると高くつくことがあります。引越しの距離や時期によっても違いますが、10個くらいまでなら宅配便が得ですが、20個程度になると引越し業者の単身プランのほうが安いことが多くなります。
ダンボールだけだから必ず宅配便が安いとは思い込まないようにしましょう。

梱包をしっかりとすること

宅配便で引越しをする際に重要なのは、梱包をしっかりと行うことです。割れやすいものは緩衝材などでしっかりと梱包してからダンボールに入れる必要があります。また、ダンボールもガムテープでしっかり閉じなくてはいけません。
それは宅配業者が引越し業者と違って、届けるまでに何度も荷物を積み替えるからです。梱包を簡単に済ませてしまうと、積み替え作業の最中にダンボールや中身が破損する恐れがあります。そのようなものは宅配を断られることもあるので、注意が必要です。

まとめ

引越しをすると決めたら、すぐに業者を手配しなければいけませんが、まずは自分の荷物がどれほどの量であるかをしっかりと把握しましょう。もし、自分の荷物が少ないのであれば、宅配業者を使った引越しがお得かもしれません。
宅配で送れる荷物にもサイズや重さの決まりがあるので、事前にしっかりと確認し、上手に利用してみてください。
監修:矢野翔一
暮らしやお金のアドバイザー
宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP) 関西学院大学法学部法律学科卒。数々の保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産業務を手掛ける。引越しや住宅ローンといった暮らしやお金の様々な悩みに対してアドバイスを行う。
※掲載の価格、商品スペック等は掲載時の情報です。

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