目次
引越しの閑散期
引越しは年中行われていますが、集中する時期とそうでない時期は分かれます。賃貸業界と引越し業界で微妙に繁忙期と閑散期に違いがあるので、それについても説明していきます。
賃貸業界の閑散期は4月から8月
1月から3月は入学、就職など新生活に向けて賃貸物件を契約する単身者が最も多くなる時期です。賃貸契約の閑散期は、そのピークが過ぎた4月中旬から8月頃となります。
引越し業界の閑散期は6月前後
賃貸業界の閑散期と引越し業界の閑散期は、常に連動していますので、賃貸契約をする人が減ると、それに伴い引越しを行う人も少なくなります。よって、引越し業界にとっても6月前後は閑散期となります。他には生活が変化しにくく落ち着きやすい11月、12月、1月も引越しが少なくなる時期です。
閑散期は繁忙期と比べてこんなメリットが
閑散期に引越しするメリットはたくさんあるので順に挙げてみます。
引越し料金が繁忙期に比べて安い
最大のメリットは、引越し料金が安くなることでしょう。繁忙期と閑散期では、料金に大きな違いがあります。繁忙期の場合、需要が高まりどの業者も忙しくなるため必然的に引越し料金も上がるのです。
反対に、閑散期は多少利益率が下がったとしても受注したい業者は多く、それらの間で価格競争が発生し、相場が安くなります。
値引き交渉が成功しやすい
引越し料金には明確な定価が存在しないため、値引き交渉も可能です。繁忙期の引越し業界は売り手市場のため値引き交渉は厳しいものになりますが、閑散期に値引き交渉を行えば応じてくれる場合がほとんどです。
ひとつの業者だけでなく、必ず相見積もりを取るようにし、他社を引き合いに出しながら交渉すると成功率が上がります。
ひとつの業者だけでなく、必ず相見積もりを取るようにし、他社を引き合いに出しながら交渉すると成功率が上がります。
作業効率が高く、作業品質が安定している
先述の通り、繁忙期にはアルバイトの作業員が増えます。現場経験が少ないために、どうしても作業効率や品質は妥協せざるを得ないことがあるでしょう。
しかし、閑散期では特にアルバイトを必要としないため、ベテランの作業員が多くなります。そのため、丁寧で素早い作業が期待できます。
引越し当日に予定よりも多くの作業員が来て、引越しそのものの時間が大幅に短縮することもあります。
しかし、閑散期では特にアルバイトを必要としないため、ベテランの作業員が多くなります。そのため、丁寧で素早い作業が期待できます。
引越し当日に予定よりも多くの作業員が来て、引越しそのものの時間が大幅に短縮することもあります。
希望日時に予約が取りやすい
繁忙期の場合、日にちだけでなく時間帯の都合も希望に合わないことがあるものです。それに比べて、閑散期の場合は業者のスケジュールが空いていることが多く、こちらの希望する日時に予約できることがほとんどです。
ここで注意が必要なのが、その業者のその日の引越しが自分の引越し1件の場合、引越し料金が上がってしまう可能性があることです。引越し業者は基本的に1チームで1日2件の引越しをして利益を出すため、特に希望日が無い場合には、引越し業者の都合に合わせることで料金が安くなる可能性があります。
ここで注意が必要なのが、その業者のその日の引越しが自分の引越し1件の場合、引越し料金が上がってしまう可能性があることです。引越し業者は基本的に1チームで1日2件の引越しをして利益を出すため、特に希望日が無い場合には、引越し業者の都合に合わせることで料金が安くなる可能性があります。
物件探しにゆとりが持てる
閑散期なら、転居が少ないため物件探しにゆとりが持てます。候補の物件がすぐに埋まることは少ないため、焦らずにじっくり複数の物件を比較検討しましょう。
お得に賃貸契約ができる場合がある
大家さんにとって、空室は避けたいものです。閑散期なら、どうにかして入居を決めてもらいたいと思っているため、敷金礼金などの初期費用の値下げを行っているケースがあります。
閑散期のデメリット
続いては、閑散期のデメリットについてです。
希望の物件が見つかりにくい
賃貸物件にあまり大きな動きが見られないため、空き物件そのものが少なくなります。そのため、希望の物件を見つけることが難しい傾向にあります。
平日でないとメリットを実感しにくい
閑散期ならいつでもお得になるか?といえば、そうとは限りません。ゴールデンウイークなどの連休や、週末は油断できないのです。日常生活に支障がでないよう休日を使って引越しを考える人が大多数のため、引越し業者が忙しい可能性が高くなります。
せっかく繁忙期を避けて引越しの計画を立てていたとしても、平日でなければこれまでご紹介したメリットを実感できないことがあります。
せっかく繁忙期を避けて引越しの計画を立てていたとしても、平日でなければこれまでご紹介したメリットを実感できないことがあります。
まとめ
引越しを閑散期に行うと、コストを抑えられる他にも、予約の取りやすさや作業のクオリティの高さなどメリットがたくさんあることがおわかりいただけたかと思います。また、引越しそのものだけでなく賃貸契約に関しても利点があるため、時期の調整が難しくない限りは、できるだけ閑散期を狙うのがおすすめです!その上で、複数の業者に見積もりをお願いし、自分に適した引越業者を選びましょう。安心して引越しできるよう早いうちから準備を進めていってくださいね。
監修:伊藤勝史
15年以上の経験を持つ現役の引越し屋さん
15年以上の経験を持つ現役の引越し屋さん。その経験を活かし、自身でも引越し専門のブログを運営中。最近では、その実績からブログの執筆や監修等活躍の場を広げている。