2019年03月14日 更新

閑散期にお得に引越ししよう。繁忙期と比べたたくさんのメリット

引越しの閑散期はいつかご存知でしょうか? 引越しするにあたっては、賃貸業界の時期的な動向は見逃せません。今回は、これから引っ越しを考えている方に向けて、閑散期に引越しする場合のメリットデメリットについて、賃貸業界の動きと併せてご紹介したいと思います。引越しするタイミングによって、料金をはじめとしたさまざまな点で違いがあります。一人暮らしをスタートするとなると、何かと出費が重なってしまうもの。引越しはできるだけお得に済ませたいですね。

引越しの閑散期

gettyimages (11629)

引越しは年中行われていますが、集中する時期とそうでない時期は分かれます。賃貸業界と引越し業界で微妙に繁忙期と閑散期に違いがあるので、それについても説明していきます。

賃貸業界の閑散期は4月から8月

1月から3月は入学、就職など新生活に向けて賃貸物件を契約する単身者が最も多くなる時期です。賃貸契約の閑散期は、そのピークが過ぎた4月中旬から8月頃となります。

引越し業界の閑散期は6月前後

賃貸業界の閑散期と引越し業界の閑散期は、常に連動していますので、賃貸契約をする人が減ると、それに伴い引越しを行う人も少なくなります。よって、引越し業界にとっても6月前後は閑散期となります。他には生活が変化しにくく落ち着きやすい11月、12月、1月も引越しが少なくなる時期です。

閑散期は繁忙期と比べてこんなメリットが

閑散期に引越しするメリットはたくさんあるので順に挙げてみます。

引越し料金が繁忙期に比べて安い

gettyimages (11630)

最大のメリットは、引越し料金が安くなることでしょう。繁忙期と閑散期では、料金に大きな違いがあります。繁忙期の場合、需要が高まりどの業者も忙しくなるため必然的に引越し料金も上がるのです。
反対に、閑散期は多少利益率が下がったとしても受注したい業者は多く、それらの間で価格競争が発生し、相場が安くなります。

値引き交渉が成功しやすい

引越し料金には明確な定価が存在しないため、値引き交渉も可能です。繁忙期の引越し業界は売り手市場のため値引き交渉は厳しいものになりますが、閑散期に値引き交渉を行えば応じてくれる場合がほとんどです。
ひとつの業者だけでなく、必ず相見積もりを取るようにし、他社を引き合いに出しながら交渉すると成功率が上がります。

作業効率が高く、作業品質が安定している

gettyimages (11631)

先述の通り、繁忙期にはアルバイトの作業員が増えます。現場経験が少ないために、どうしても作業効率や品質は妥協せざるを得ないことがあるでしょう。
しかし、閑散期では特にアルバイトを必要としないため、ベテランの作業員が多くなります。そのため、丁寧で素早い作業が期待できます。

引越し当日に予定よりも多くの作業員が来て、引越しそのものの時間が大幅に短縮することもあります。

希望日時に予約が取りやすい

繁忙期の場合、日にちだけでなく時間帯の都合も希望に合わないことがあるものです。それに比べて、閑散期の場合は業者のスケジュールが空いていることが多く、こちらの希望する日時に予約できることがほとんどです。

ここで注意が必要なのが、その業者のその日の引越しが自分の引越し1件の場合、引越し料金が上がってしまう可能性があることです。引越し業者は基本的に1チームで1日2件の引越しをして利益を出すため、特に希望日が無い場合には、引越し業者の都合に合わせることで料金が安くなる可能性があります。

物件探しにゆとりが持てる

閑散期なら、転居が少ないため物件探しにゆとりが持てます。候補の物件がすぐに埋まることは少ないため、焦らずにじっくり複数の物件を比較検討しましょう。

お得に賃貸契約ができる場合がある

大家さんにとって、空室は避けたいものです。閑散期なら、どうにかして入居を決めてもらいたいと思っているため、敷金礼金などの初期費用の値下げを行っているケースがあります。

閑散期のデメリット

続いては、閑散期のデメリットについてです。

希望の物件が見つかりにくい

賃貸物件にあまり大きな動きが見られないため、空き物件そのものが少なくなります。そのため、希望の物件を見つけることが難しい傾向にあります。

平日でないとメリットを実感しにくい

閑散期ならいつでもお得になるか?といえば、そうとは限りません。ゴールデンウイークなどの連休や、週末は油断できないのです。日常生活に支障がでないよう休日を使って引越しを考える人が大多数のため、引越し業者が忙しい可能性が高くなります。

せっかく繁忙期を避けて引越しの計画を立てていたとしても、平日でなければこれまでご紹介したメリットを実感できないことがあります。

まとめ

引越しを閑散期に行うと、コストを抑えられる他にも、予約の取りやすさや作業のクオリティの高さなどメリットがたくさんあることがおわかりいただけたかと思います。また、引越しそのものだけでなく賃貸契約に関しても利点があるため、時期の調整が難しくない限りは、できるだけ閑散期を狙うのがおすすめです!その上で、複数の業者に見積もりをお願いし、自分に適した引越業者を選びましょう。安心して引越しできるよう早いうちから準備を進めていってくださいね。
監修:伊藤勝史
15年以上の経験を持つ現役の引越し屋さん
15年以上の経験を持つ現役の引越し屋さん。その経験を活かし、自身でも引越し専門のブログを運営中。最近では、その実績からブログの執筆や監修等活躍の場を広げている。
※掲載の価格、商品スペック等は掲載時の情報です。

関連する記事 こんな記事も人気です♪

合わせて読みたい

単身での引越し料金の平均は? お得に引越すコツも紹介!

単身での引越し料金の平均は? お得に引越すコツも紹介!

一人暮らしを始める際に気になる引越し料金。初めての引越しだと費用の見当がつかず、割高の引越し料金で依頼してしまうことも。近年は単身世帯の増加から、単身世帯を対象にした割安プラ...
とりぐら編集部・とり
2019.07.24
引越しのときは単身パックを使うべき? どんな内容でいくらかかるの?

引越しのときは単身パックを使うべき? どんな内容でいくらかかるの?

単身者の引越しにお得だといわれている「単身パック」というものがあります。そもそも単身パックとは、どのような特徴があり、どうお得なのでしょうか。他の引越しパックと、違う点はどこ...
とりぐら編集部・とり
2019.02.02
引越しの繁忙期・閑散期っていつ? 繁忙期でも安く引越すコツと料金相場!

引越しの繁忙期・閑散期っていつ? 繁忙期でも安く引越すコツと料金相場!

引越しにかかる料金は業者や引越し時期によって異なります。そこで、料金が高くなる「繁忙期」と安くなる「閑散期」について解説し、料金相場や引越しを安く抑えるポイントを紹介します。...
とりぐら編集部・とり
2019.12.27
引越しでベストなのは何月? 安く希望通りの引越しをしよう

引越しでベストなのは何月? 安く希望通りの引越しをしよう

大学受験や就職で春から念願の一人暮らしがスタートする方はたくさんいるかと思います。しかし、一人暮らしのスタートは無事引越しができるかどうかが大事です。納得のいく物件を見つけ、...
とりぐら編集部・とり
2019.01.30
新生活前にチェック!引越し前後の梱包作業をラクにする方法

新生活前にチェック!引越し前後の梱包作業をラクにする方法

これから新生活に向けて一人暮らしを始める方も多いのではないでしょうか?引越しが決まったら、引越し準備でバタバタしやすくなります。段取り良く荷物の梱包をして、新居で快適な暮らし...
sakko
2023.02.27

この記事のキーワード

この記事のライター

とりぐら編集部・とり とりぐら編集部・とり

注目の特集

ひとりぐらしのはじめかた
お部屋をのぞきみ
ひとりぐらしレシピ