2019年04月01日 更新

クローゼットの上手な活用術。収納の基本を知って無駄なくスペースを使おう

クローゼット収納を最大限に活用するため、ケースやボックス、ラックや引き出し、ハンガーなどを上手に使った収納に挑戦してみましょう。クローゼットは床から天井まで縦長の空間が活かされた優れた収納。効率よく活用すれば、衣類やバッグ、靴なども、スッキリ収まります。一人暮らしの部屋は何かと物が散乱しやすくなり、「もう少しキレイにしたい」と思うことが多いもの。収納の基本を押さえておきましょう。

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まずはクローゼットの大きさを測ろう

高さ、横幅、奥行きを測る

クローゼットの形状で最も一般的なのは、床から天井までの長方形タイプです。
衣類を掛けるハンガーパイプがついた大きなハコのようになっており、上手に使うには収納グッズと併せて使うのがおすすめです。

注意すべきは奥行きのある衣類ケースやボックス類の大きさです。せっかく買ったのにクローゼットのドアが閉まらない、他の荷物が入らないという事態を防ぐためにも、クローゼットの高さ、横幅、奥行きは事前にしっかり測っておくのがポイントです。

内側に出っ張りがある場合は細かく測る

クローゼットには、天井が斜めになっているタイプや角に出っ張りがあるタイプなど、部屋の構造に合わせて様々な形があります。
クローゼットの形状に合わせた細かい計測は、クローゼットにデッドスペースを作らないためのコツになります。出っ張りがある場合は、その部分を考慮して計測し、それぞれの長さを図解でメモしておくと便利です。

クローゼットの収納を考える際は、ボックス類や衣類ラックなど大きめのアイテムを置く場所を決めてから、空いたスペースを有効活用する方法を考えるほうが良いでしょう。
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クローゼット収納の基本

上段・中段・下段で分けて収納する

クローゼットは高さがあるため、上段、中段、下段に分けるとグンと使いやすくなります。上段は手を上に伸ばした高さ、中段は目の高さから腰の高さ位まで、下段は腰の高さより下になります。
・上段
上段はオフシーズンの靴やバッグ、帽子など軽い物の収納に向いています。ホコリ避けのためケースに入れて、棚があればそのまま横並びに、ない場合は突っ張り棒を2本設置して簡易的な棚を作ったり突っ張り棚を使ったりすると便利です。

・中段
中段は毎日使用するオンシーズンの洋服やコートの保管に便利です。吊るし掛けのパイプがない場合は、突っ張り棒をかませるか、伸縮タイプのハンガーラックを入れると高さが調整しやすく片付けやすいです。

・下段
下段はスーツケースのような重い物の収納に向いています。また、オフシーズンの衣類もまとまると結構な重さになるので下段に収納するのがポイントです。
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奥と手前に分けて使う

クローゼットは、奥行きを前後に分けると衣替えがとてもラクになります。
奥にはオフシーズンの衣類をケースに入れて積み上げたり、使用頻度の少ないスーツケースを置いたりしましょう。
手前には衣類ラックを置き、普段使う衣類をハンガー掛けします。

さらにラックの横に4、5段式の引き出しを置けば、インナーのような使用頻度の高い小物もスッキリ収納できます。ラックの高さを収納する物に合わせれば、デッドスペースをきれいになくすこともできるでしょう。

奥行きを活かし春夏と秋冬に分けて前後収納すれば、ラックや引き出しの中を入れ替えるだけで衣替えが終わりますよ。
▼部屋全体の収納法も知りたくなったらまずはこの記事
ゼロからの収納術。一人暮らし前に部屋作りの初歩を知ろう

アイテム別クローゼット収納のコツ

クローゼットに小型家電を収納する

季節家電をクローゼットに収納するときは、掃除してから大きめのビニール袋に入れて奥に収納すると便利です。ヒーターや扇風機などホコリが付きやすい家電も、翌シーズンにビニール袋から出せばすぐに使えます。

アイロンやアイロン台などは奥に入れず、手の届く範囲に収納しましょう。
除湿器と扇風機をセットにして近くに収納する、加湿器とヒーターを同じくセットにして収納しておけば、衣替えの時期に効率よく出し入れができます。

便利アイテムで壁掛け収納する

よく使うリュックや帽子などはクローゼットの内側に壁掛け収納するとスッキリします。
クローゼットの内壁はもちろん、とても便利なのがドアの裏側。粘着式の壁掛けフックをいくつか取り付ければ、軽いバッグや帽子の立派な収納場所になります。
突っ張り棒とS字フックを空いた空間に取り付ければ、これも軽くて使用頻度の高い小物の収納に役立ちます。

ついつい面倒で床置きしがちなバッグや小物類ですが、物の指定場所(住所)を決めることにより、探す手間が省け、見た目スッキリ、そして何より出かける前のあわただしさが解消できます。

ハンガー掛けで衣類を見やすく収納する

衣類にはハンガーに掛けるものとそうでないものがありますが、インナー以外はできるだけハンガーに掛けて収納すると探しやすくなります。

引き出しに入れることが多いTシャツやニットも、ハンガーに掛ければ畳んでしまう手間が省けます。
ニットのような型崩れしやすい衣類は2つに折ってハンガーに掛け、厚みのあるハンガーを使用しましょう。

最近は一つのハンガーで少しずつ衣類の段を下げることにより、上下空間をうまく使える便利なハンガーも出ています。
▼便利な収納アイテムはこの記事でチェック
無印良品の収納アイテムが優秀!衣類や雑貨をすっきりお片付け
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まとめ

大学生の一人暮らしを快適にするためには、クローゼットのような大型収納を最大限に活用することがポイントです。
散らかりがちな洋服や小物類も、置く場所が決まっていれば毎日簡単に片付けることができ、キレイな部屋を維持できますよ。
監修:松村紀子
整理収納アドバイザー1級、インテリアコーディネーター
整理収納アドバイザー1級の資格も持つインテリアコーディネーター。 住宅メーカーにて、モデルハウスのプランニングを数多く手掛け、現在、フリーとして整理収納現場サービス・インテリアコーディネートを承っている。 住宅収納スペシャリスト所持。
※掲載の価格、商品スペック等は掲載時の情報です。

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