2020年08月06日 更新

玉ねぎの賞味期限(保存期間)と日持ちさせておくコツ

新生活で一人暮らしを始めたばかりなどであまり料理慣れしていない方向けに、定番の食材である玉ねぎの賞味期限や保存方法についてご紹介します。野菜にはそれぞれに適した保存方法があります。冷蔵庫に入れて保存した方がいいものや常温保存でいいもの、湿度に強いものや弱いものなど様々です。玉ねぎも同じように、保存の基本を押さえて食材をしっかり食べきりましょう。

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玉ねぎの賞味期限(保存期間)について

野菜は育った環境に似せて保存することが一番のポイントです。
玉ねぎは育てやすい野菜なので日本各地で生産されていますが、もともとは高温に弱く、涼しい環境を好みます。そのため、基本的に日差しの当たらない風通しがいいところで保存するのがおすすめです。

皮付きのままの玉ねぎの賞味期限(保存期間)

皮付きの状態で保存するなら、常温で置くのがいいでしょう。皮をむいてしまうと日持ちしなくなります。
皮のままで日が当たらない風通しのいい場所で保存すれば、2ヶ月間程度は問題なく食べられます。その際、できればネットに入れて吊るして保存したいところ。実は、玉ねぎは湿度に弱い野菜です。ネットに入れることで、湿度を逃がし、保存に適した環境を作ることができます。

箱にまとめて入れるだけでもいいですが、箱の底に新聞紙を敷くなど湿気を吸い取る工夫をすることが玉ねぎを長く保存するコツです。個別に玉ねぎを新聞紙で包むと、より湿気から守れます。

夏などであまりにも気温が高い場合は、冷蔵庫で保存します。その際、湿度に注意が必要です。
最近の冷蔵庫は野菜室の湿度が高い機種が多く、湿気に弱い玉ねぎの保存には不向きです。そのため野菜室がある場合でも、より湿度の低い冷蔵室で保存する方が適しています。冷蔵での保存の際も一つずつ新聞紙に包み、なるべく冷気の当たらない扉の近くに保存するとよいでしょう。

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切った玉ねぎの賞味期限(保存期間)

大きめに切り分けた場合、3~4日は日持ちします。その際、切り口の水気をよく取り、なるべく切断面が空気に触れないようにラップに切り口を密着させるように包んで冷蔵庫に入れましょう。

スライスの場合は、ジッパー付きのビニール袋で密封して、冷蔵庫に入れます。大きめに切り分けた場合よりも切断面は大きいので、あまり長期保存には向きません。1~3日程度を目安にして使い切りましょう。

どちらの場合も長期間保存したいのなら、冷蔵よりも冷凍保存するのがおすすめです。
薄切りやみじん切りなど細かく切った場合は、密閉容器に入れて冷凍庫に入れるといいでしょう。解凍する必要もなく、トマトソースや飴色玉ねぎを作る際にはサッと入れられて便利です。

冷凍保存した玉ねぎの賞味期限(保存期間)

生のまま冷凍保存すれば賞味期限は1ヶ月程度、加熱してから冷凍した場合は3週間程度です。熱を加えた玉ねぎの方が保存期間は短くなるので注意しましょう。

冷凍保存すると、生で食した場合と比べて食感は失われますので、サラダなどには適しません。加熱調理をする料理に利用するのがおすすめです。
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新玉ねぎの賞味期限(保存期間)

新玉ねぎは玉ねぎの中でも水分量が多いので、皮を乾燥させた玉ねぎよりも長期間の保存がききません。必ず冷蔵保存をして、1週間をめどに使い切りましょう。切り分けや熱処理を加えた場合、保存期間はさらに短くなるので注意してください。

玉ねぎが腐るとどうなる?

玉ねぎはもともと独特な臭いを持つ食材ですが、腐った場合はさらにきつい臭いを発します。また、全体的に水っぽくなり、ぐにょぐにょとした感触に変わっていきます。
一方、玉ねぎの内側から腐っている場合は見た目だけでは分かりにくいので、包丁で切って確認しましょう。
外側や内側の一部分だけが茶色く変色している場合は、茶色い箇所を取り除けば食べられます。
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発芽した玉ねぎは食べられる?

玉ねぎは放置しておくと芽が出てきます。芽が出ると、芽に栄養が取られて通常よりも早く腐ることに。腐った部分を取り除けば問題なく食べられますが、食べる以外にもプランターなどに土を入れて家庭菜園をするのもいいでしょう。

玉ねぎの芽は成長すると葉玉ねぎとなり、玉ねぎの芽には毒性はないので、ねぎと同じように食べることができます。
長ねぎと比べて味もまろやかで辛みが少ないのが特徴です。ぬたなどの料理に利用すれば、玉ねぎとは違った味わいを堪能できます。水耕栽培もできるので、すぐには捨てず、再利用を考えてみても良いでしょう。

まとめ

玉ねぎのみならず、野菜にはそれぞれ適した保存方法があります。少し勉強して特徴を理解するだけで、食べ物を粗末にせず美味しく食べることができます。
これを機会によく使う食材の保存方法について少し調べてみると面白いかもしれませんね。
監修:貞本紘子
料理家。食育アドバイザー、幼児食アドバイザー。
岐阜県にて家庭料理、パン、ケーキの教室「colette」を主宰。 少人数制、初心者にも分かりやすく丁寧な指導で生徒数は6年間で述べ5500人。 「おうちご飯をもっと楽しく!」をモットーに活動中。 ブログ https://ameblo.jp/colette-cooking/
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