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衣類を洗濯機に入れる前に要チェック!
衣類を無造作に洗濯機で洗うことは、洗濯機や衣類を痛める原因となるだけでなく、思わぬ時間のロスにもつながるため、しっかり押さえておきたいポイントです。
ポケットの中に注意
誤ってティッシュを洗ってしまった際は、みかんが入っていたネットに手を突っ込んで撫でるとよく落ちます。このとき、洗濯機のフィルターに溜まったティッシュも忘れずに取り除きましょう。
新しいタオルを洗濯した場合にも、同じように繊維が付着してしまうことがあります。洗い直す時間がないときは洗濯物が乾いてからパタパタと払い、細かい繊維は定番の粘着テープやローラーで取り除くか、台所用のアクリルスポンジで撫でるようにして落とします。
他の衣類に繊維が付着するのを事前に防ぐためにも、新しいタオルは洗濯ネットへ入れるようにしましょう。
衣類によって洗濯を分ける
女性の下着類は、型崩れを防ぐためにもネットに入れて洗うと良いでしょう。デリケートな製品は手洗いをおすすめします。
洗濯表示のチェック
「洗濯おけ」のマークがある製品は洗濯機の「標準コース」で洗えますが、おけマークの下に2本線があるものはデリケートな衣類なので、「手洗いコース」や「弱水流」、またニットなど伸び縮みしやすい衣類は手洗いで洗うことをおすすめします。そして、洗濯おけに手のイラストが描かれていれば「手洗い(洗濯機不可)」です。
ただ、洗濯表示は2016年から表記法が変更されています。変更前の「洗濯機可」のマークは長方形の洗濯機を模したものを使用しており、洗濯おけのマークは「手洗い(洗濯機不可)」のみに使用されていますので、きちんと確認しましょう。
洗濯機の利用手順と基本の使い方
洗濯物の量は7~8割がちょうどいい
衣類を洗濯機に入れおわったら、電源を入れコースを選び、スタートボタンを押します。洗濯機が回転し、自動で洗濯物の量を量って給水しはじめてくれます。洗剤はこのときに入れ、水量に応じた洗剤を「洗剤投入口」から注いでください。
洗剤や柔軟剤はそれぞれ別の専用口から投入します。たくさん使えば効果が上がるというわけではないので、正しく計量して入れましょう。後はフタをしっかり閉めて、終了するまで待つだけです。
洗剤と柔軟剤はちゃんと別の入口に入れよう
洗剤はこのときに入れ、水量に応じた洗剤を「洗剤投入口」から注いでください。洗剤や柔軟剤はそれぞれ別の専用口から投入します。たくさん使えば効果が上がるというわけではないので、正しく計量して入れましょう。後はフタをしっかり閉めて、終了するまで待つだけです。
所要時間はメーカーやコース設定によって異なりますが、一人暮らしサイズの洗濯機で「標準コース」なら、約25~35分で脱水まで完了するでしょう。
干す前のひと手間でしわの出方にも変化が
タオルはバサバサと数回降ってから干すだけでパイルが立ち上がり、ふっくらとした肌触りになるのでぜひ試してみてください。
便利な設定や機能で洗濯機を賢く使う
いろいろ試して自分に合ったやり方を探してみてください。メーカーによって呼称は変わりますが、共通して選択できる主な運転モードは次のとおりです。
「標準コース」
一例として、「洗い(10分)」→「脱水(3分)」→「ためすすぎ(5分)」→「脱水・2回目(3分)」→「ためすすぎ・2回目(10分)」→「脱水・3回目(5分)」のような手順で洗濯します。
「スピードコース」
「洗い」の時間を短くしたり、2回の「ためすすぎ」を1回の「流水すすぎ」に代えたりすることで時短運転を実現しています。
「つけおき洗いコース」
洗濯にぬるま湯を使うと、さらに汚れが落ちやすくなります。洗濯機の耐熱温度は製品によって異なるため、説明書を読んで使用してください。
「ドライコース」
運転時の水流がたいへんソフトで、脱水時間も短いため生地にかかる負担が少なく、風合いを損ねにくいのが特徴です。ネットを使うとより優しく洗うことができます。
洗濯機の掃除の仕方
それぞれの掃除方法を紹介します。
ゴミ取りネット(糸くずフィルター)などの分解可能なパーツ
まずネットを裏返して中に溜まったゴミを取り除き、裏側の汚れは歯ブラシや綿棒を使って落とします。洗剤なしでも簡単にキレイになりますが、ぬるま湯に浸けながらやるとよりスムーズです。
ドラム式洗濯機など、製品によってはほかにも取り外せるパーツがありますので、同じ要領で掃除してください。洗った後はよく乾燥させましょう。
洗濯槽の縁やフタの裏など、水に触れない部分
通常は水に触れることの少ない部分なので汚れにくいですが、普段使わない漂白剤投入口などは案外ホコリが溜まりやすいです。タオルやウエットティッシュを使ってふき取りましょう。
洗濯槽は、内側から手で押すようにすると少し動くようになっています。少しずつ傾けながら、普段は見えにくい縁の奥や、狭い隙間の汚れを落としましょう。
洗濯槽の裏側
洗濯から脱水までを1台でこなす全自動洗濯機は気密性が高く、内部に湿気がこもりやすいことから、特に目に見えない洗濯槽の裏はカビの温床になりがちです。 洗濯機に付着するカビの大半はアレルギーの原因となる黒カビなので、「洗ったつもりが目に見えないカビだらけ」ということのないよう、洗濯槽は定期的に掃除したいものです。
洗濯槽の洗濯頻度
洗濯槽クリーニングのタイミングですが、使用頻度の低い一人暮らしの場合は2~3か月に一度のペースが理想とされています。 しかし、洗濯機の使い方には個人差があり、洗濯槽の裏は目視できない部分でもあるため、タイミングを迷ってしまうこともあるでしょう。
そんなときは、先延ばしになってしまう前にゴミ取りネット(糸くずフィルター)などの取り外し可能なパーツを外し、裏側をチェックしてみてください。この部分に茶色や黒い色の汚れが付いていれば、洗濯槽の裏も同じように汚れていると想像できます。
洗濯槽用洗剤を使おう
洗濯槽内部の掃除には、市販の専用洗剤を使うのが一般的です。洗濯機の機種やサイズに合ったものを選び、使用法を読んで使いましょう。 メーカーや機種によって多少の違いはありますが、洗濯機に備わっている「洗浄モード」機能を使って洗浄すると、概ね6時間から12時間かかってしまいます。
その間は衣類の洗濯ができないだけでなく、長時間停止したり運転したりを何度か繰り返すため、始めるタイミングによっては深夜に突然運転を再開することもあります。製品の説明書を事前に読み、かかる時間や洗浄のプログラムを把握してから、開始時間を決めてください。もっと短時間で済ませたいという場合には、次の手順を参考にして手動でおこなうことも可能です。
- 洗濯槽の最上部まで水かお湯(40~50℃)を溜める
- 洗剤を投入する
- 洗剤がよく混ざるように、「洗濯」を選んで3分ほど回す
- そのまま一晩(最短でも2~3時間)浸け置きして、汚れを浮き上がらせる(浮いた汚れは網を使って掃除しましょう)
- 浸け置きが済んだら「洗い→すすぎ→脱水」の空回し運転をする
コストパフォーマンスを重視するなら、衣類用の漂白剤を使っても同様の効果が得られます。使用量の目安は、塩素系漂白剤なら水量50Lに対して200mlです。なお、酸素系漂白剤と塩素系漂白剤を同時に使うと、危険な有毒ガスが発生するおそれがあるため、絶対に一緒には使わないでください。
洗濯槽の黒カビを防止するには
洗濯槽の黒カビを防止するには洗濯機の黒カビを防止するためには、日ごろからの除湿対策が大切です。具体的には次のポイントに気を付けてください。
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運転中以外は洗濯機のフタを開けて中を乾燥させる
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濡れた衣類を入れたまま長時間放置しない
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洗濯槽に汚れた衣類を溜めない
まとめ
汚れ具合によって、弱アルカリ性・弱酸性・中性などの洗剤を使い分けたり、お湯を使った洗濯法や漂白剤での掃除をおこなったりなど、より経済的な方法もぜひ試してみてください。