家事の中でも避けて通れない「洗濯」。適した洗濯の頻度は「週に2~3回」と言われています。しかし、一人暮らしとなると家事のすべてを一人でこなさなければならないので、忙しい時には難しいことも。今回は、実際に1回の洗濯にかかるコスト、服の種類別の洗濯頻度、まとめ洗いの注意点、雑菌の繁殖対策などをご紹介します。これから一人暮らしを始める方は是非参考にしてみてください。
1週間の洗濯頻度
週2~3回が一般的
一人暮らしの洗濯物の量は、1日で洗濯機がいっぱいになるほど多くはありません。出る汚れ物といえば、その日着た一人分の衣類とタオルくらいです。そのため、「毎日するには少ないけれど、あまり溜め過ぎるのも気になる」という理由から、2、3日に1回(週に2~3回)洗濯するのがおすすめです。
毎日や週1の人も
対して週に1度しかしないという方は、「忙しくて時間がない」「夜に洗濯するのは気が引ける」などの理由があります。
どれくらい洗濯するかは、男性だから女性だからということではなく、性格や生活リズムによるところが大きいといえそうです。
服の種類別にみる洗濯頻度
肌着の洗濯頻度
パジャマ・ルームウェアの洗濯頻度
ズボンやセーターの洗濯頻度
1シーズンに1回~2回しか着用しないのであれば、1シーズンに1回でも十分ですが、1週間に2回以上着用するのであれば1ヶ月に1回は洗濯してもよいでしょう。ニット類はシーズンオフになるとしまうものですが、次のシーズンになったら着られなくなっていたということにならないためにも、汚れ具合や匂いなどを見極めながら洗うのがベストです。
1回の洗濯にかかるコストは?
人によって水道代は変わるが電気代はおおよそ同じ
しかし、水道代は洗濯機の機種や容量、設定で、1回あたり20円~40円ほどと2倍もの開きがあり、回数を重ねるごとに差が出ます。さらに、水道事業は自治体が独自に運営していますので、住んでいる地域によっても異なります。これから洗濯機の購入を考えているなら、地域の水道代やそれぞれの機種の使用水量にぜひ注目してみてください。
まとめ洗いなら月々の洗濯コストはぐっと下がる
仮に1回分の水道代を30円とした場合、電気代を合わせると32円になります。毎日洗濯した場合には、1ヶ月(30日)で1,080円。これが2日に1回(15日)の場合は540円、週に1回(4日)なら128円です。
このことから、まとめ洗いには節約のメリットが大いにあることが分かります。
また、小型洗濯機は購入するのに安くても3万円前後かかりますので、週に1回であればコインランドリーを使った方が賢明かもしれません。近所にコインランドリーがある方は、料金を調べて検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ洗いの注意点
もちろん、まとめることで乾したり畳んだりする手間が省けるなどのメリットはあります。
まとめ洗いのデメリット
さらに、洗濯を乾すときにもスペースが足りず洗濯物同士が重なってしまい、生乾きの原因にもなりかねません。
雑菌を繁殖させにくくする方法
水を使う洗濯機の中は湿気がありますので、どんどん雑菌が繁殖してしまうからです。もちろん、濡れた物を一緒に置いておくのも厳禁です。
また同じ理由から、洗濯が終わったらすぐに乾かすようにしましょう。
ただし、いくら対策をしていても、梅雨~夏の湿気が多い季節はにおいが気になることはあるものです。
そんなときは、抗菌をうたった洗剤に変えたり、除菌・殺菌効果が期待できる酸素漂白剤や粉洗剤に変えたり、すすぎのタイミングでクエン酸を使えば、におい落ちの効果が期待できます。
型崩れしにくいもの、白基調で色落ちがあまりしないワイシャツやブラウスやインナー類のみであれば、40℃程度のお湯で洗うのもおすすめです。においや汚れの原因になる皮脂汚れが落ちやすくなり、洗剤や漂白剤の効果を高めることもできます。
まとめ
そんなときは、ご紹介した雑菌の繁殖を抑える対策とって、上手なまとめ洗いを実践してみてください。日々の中で、ご自身にとってベストな回数を見つけられるといいですね。
現在は、白洋社クリーニングと宅配クリーニングネクシーという二つのクリーニングカンパニーに所属。
「洗濯ハカセ」を名乗り、日々ストイックに「もっと洗濯がキレイに楽にできる方法」を研究しなが培った知識をブログで発信中。
家庭での洗濯が上手になる方法や、クリーニングいらずの洗濯術などを公開しながら、テレビ、雑誌、ラジオとたくさんのメディアでも活躍中。