2019年09月25日 更新

服に油染みが! 応急処置とシミの度合いに応じた対処法を徹底解説

せっかくお気に入りの服で出かけたのに、食事中に油染みが付いてしまった…なんてことありますよね。普通に洗濯してもなかなかきれいに落ちず、悩む人も多いことでしょう。そこで今回は、衣類等に付いた油染みについて、その性質や対処方法を解説していきます。

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油染みとはどんな汚れ?

まず初めに、衣類にできる「シミ」の種類と、油染みの性質について説明します。

シミには水溶性・油溶性・不溶性の3種類がある

衣類等のシミは水溶性・油溶性・不溶性の3種類に分類されます。
水溶性のシミとはコーヒーや醤油などの水に溶かせるもの、油溶性のシミとは肉のタレやバターなどの油に溶かせるもの、そして不溶性のシミとは泥や花粉、金属の錆といった、水にも油にも溶かせないものによってできたシミのことです。
このように、ひとくちにシミといっても性質が違うため、対処法も異なります。

油染みとは口紅や食用油などによる油溶性のシミのこと

油染みとは、上記の3種類のシミのうち、油溶性のシミのことです。食品に限らず、口紅やファンデーション等の化粧品によるシミもこれに該当します。油染みは普通に洗濯してもきれいに落ちないケースがあるため、その場合は特別な処置が必要です。

状況別・油染みの対処方法

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水溶性のシミに比べると油染みの洗浄には苦労しますが、適切な落とし方を知っていれば決して手ごわいものではありません。ここでは状況や汚れの程度に合わせた油染みの対処方法を解説します。

外出先での応急処置はティッシュ・ハンカチと石けんで

外出先でうっかり油染みを付けてしまった場合は、まずティッシュで軽く押さえて油分を吸い取ります。このとき、強く擦ったりして汚れを余計に広げないよう注意してください。
次にティッシュやハンカチ等を濡らし、石けんやハンドソープなど洗剤の代わりになるものを付けてシミに押しあてます。同時に裏側にも濡らしたハンカチをあて、シミを挟み込むようにしましょう。そうすると、衣類に付着していた汚れが押し出されていきます。

シミが薄くなったら水を含んだティッシュで押さえつけ、石けんを落とします。最後に乾いたティッシュで水分を取り除いたら応急処置は完了です。この方法だと汚れが完全に落ちないこともあります。時間が経過する事でシミは落としづらくなります。できる限り早めの対処を心がけましょう。

軽めの油染みなら台所用洗剤と歯ブラシで

これ以降は、家でしっかりと汚れを落とすときの方法について解説していきます。
まず、軽い油染みには台所用洗剤と歯ブラシを使うのがおすすめです。色や柄のある衣類は、先にできるだけ目立たないところに洗剤を付け、色落ちがないかチェックしてから作業してください。

初めにシミをぬるま湯に浸け、油分が浮きやすいようにします。次に台所用洗剤をシミの上に垂らし、歯ブラシを使って一方向に細かく擦っていきましょう。シミがなくなったら水で洗い流し、通常通り洗濯して完了です。

頑固な油染みには粉タイプ酸素系漂白剤と洗濯洗剤で

頑固な油染みには、粉タイプ漂白剤を使います。酸素系漂白剤は塩素系と成分が異なり、色・柄物の汚れ落としにも使用できます。
まず、ぬるま湯で軽く汚れを取り除いたら、洗面器等に40℃前後のお湯を張ります。そこに酸素系漂白剤を入れてかき混ぜ、衣類を投入し、30分ほど浸け置きます。

このとき、シミのある部分がしっかりとお湯に浸かっていることを確認しましょう。その後、水気を切って通常通り洗濯洗剤で洗うと、頑固な油染みもきれいに落ちます。酸素系漂白剤を扱う際に注意する点は、ゴム手袋等を着用すること、そしてウールや絹などのアルカリに弱い衣類には適用できないということです。
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化粧を落とすクレンジングオイルも有効

クレンジングオイルは油分を含んだ化粧を落とすものなので、衣類の油汚れにも効果てきめんです。
まず、衣類の下にタオルを敷き、シミがある側を表にして、その上にオイルを垂らします。次にシミを歯ブラシで叩き、タオルに汚れを押し出していきます。最後にぬるま湯でもみ洗いをし、オイルがしっかり落ちたら通常通り洗濯機にかけて完了です。
クレンジングオイルの成分が逆に落ちない場合は、さらに食器用洗剤を塗り込むことで、落とすことができます。

どうしても落ちないシミはクリーニング店へ相談

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きれいにシミが落ちない場合は、クリーニング店に持っていきましょう。プロの技によって解決することも大いにありますので、諦めずお店の方に相談してみてください。
また自身で対処した場合、逆にクリーニングのプロにお願いしても落ちづらくしてしまうデメリットもあります。大切な衣類の場合は自身でのシミ抜きは控え、できる限り早めにプロに任せるようにしましょう。

シミの種類や付いた時期などを説明できるようにする

汚れを自力で落とせずクリーニング店に持ち込む場合は、シミに関する状況をしっかり説明できるようにしておきましょう。何によってできたシミなのか、いつ頃付けてしまったのかなど、シミの情報を詳しく伝えることで、店側も対処法を見つけやすくなります。

また、無理に自分では対処せずにプロに頼ることも、衣類をきれいに保つコツの一つです。汚れを放置しすぎると汚れが繊維に染み込んで落ちにくくなってしまうため、早めに行動するようにしてください。

まとめ

落とすのが難しいイメージのある油染みですが、このように家庭で取り除くことも可能です。シミが付いてしまっても気を落とすことなく、ぜひ今回紹介した方法を活用してみてください。大切な服をいつまでもきれいに着るために、洗濯の知恵をしっかり頭に入れておきましょう!
監修:神崎健輔
実家がクリーニング店でもあったので小さな頃から洗濯を手伝い、クリーニング師の資格を取得して洗濯の知識をとことん勉強。 現在は、白洋社クリーニングと宅配クリーニングネクシーという二つのクリーニングカンパニーに所属。 「洗濯ハカセ」を名乗り、日々ストイックに「もっと洗濯がキレイに楽にできる方法」を研究しなが培った知識をブログで発信中。 家庭での洗濯が上手になる方法や、クリーニングいらずの洗濯術などを公開しながら、テレビ、雑誌、ラジオとたくさんのメディアでも活躍中

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