キャリアプランの答え方がわかったところで、次に作り方のポイントをご紹介していきます。こちらも5つの流れにまとめてありますので、参考にして作成を進めてください。
まずは自分が将来のキャリアとして、実現したい・やりたいことを見つけ出しましょう。過去の経験の中で自分が興味を持ったものや、改善したいと感じたことなどさまざまな経験があるはずです。働いていくうちに変わることもありますが、そのときどきで目標をしっかり設定し直して実行することが、将来のキャリアを実現させるポイントです。
人生の中でモチベーションが上がったこと、感情が大きく揺れ動いたときなどを重点的に振り返っていくと、自分のやりたいことのヒントが見つかります。これには時間をかけて3回程度行っていくのがおすすめです。
1回目は就活が始まる前、2回目は説明会に通いながら行い、その企業に業界に当てはまるエピソードを思い起こしましょう。3回目は面接などで理解が深まってからがよいでしょう。こまめに情報をアップデートしながら自己分析を複数回行っていくと、精度の高いキャリアプランを作ることができます。何度も行うことで自分のこともよく理解できるため、「どのようなことがやりたいのか」「それはなぜか」が自分の中で、より明確になりやすくなります。
企業研究+説明会+OBOG訪問など就活中に得た情報を基に、このキャリアを実現するためのステップを考えていきましょう。実際に働いたことがないので想定しづらい部分はあるかと思います。
しかし、説明会での質問、OGOB訪問での質問などを行っていけば、徐々に仕事の流れや一般的なキャリアの進み方も理解できるはずです。特にOBOG訪問をするとその精度が高くなりますので、ぜひチャレンジしてみて、自分のやりたいことを実現するために先輩がどうキャリアを重ねたのかを知りましょう。自分の将来の夢を叶えるための項目ですから、ぜひ大切に時間を惜しまず取り組むようにしてください。
具体的な想像を行った上で、具体的に目標となるタイミングや内容を決めていきましょう。目標だけを設定するのではなく、1年後・3年後・5年後・10年後などのように具体的に「いつ・自分が・どうなるのか」をイメージすることが大切です。
女性の場合は結婚や出産をするかどうかによっても大きく生活が変わる可能性がありますので、その部分も考慮して検討していきましょう。
計画を立てた後に、なぜその企業でないと将来のキャリアプランが実現できないのか、根拠となる理由を作りましょう。
将来のキャリアプランをしっかり伝えることができても、「それって他社でもできるんじゃないの?」と言われる可能性があります。「キャリアプランは形を変えた志望動機」と捉え、業界研究・企業研究・OBOG訪問などでヒアリングした知識をフル稼働させて答えていくことが必要です。
具体的な計画を立てるところまで準備できたら、将来のキャリアプランにつながる、しかも働く前段階から努力できることを始めていきましょう。
就活中はできない可能性もありますが、内定が出てから「これを実行する」あるいは「すでにやっている」などの内容を伝えると、非常に意欲が高く将来性がある人材として見てもらえるはずです。