自己PRで「傾聴力」を効果的に伝える方法!アピールするポイントと注意点を解説【例文あり】

自己PRで「傾聴力」を効果的に伝える方法!アピールするポイントと注意点を解説【例文あり】

2021/07/13

自己PR

面接

エントリーシートや面接の自己PRで、「傾聴力」を自身の強みとして伝えたい。でも、どうアピールしたら……。「傾聴力」だけではアピールとして弱いのは事実。ここでは、「傾聴力」を効果的にアピールするポイント、方法、注意点を例文を交えながら解説します。

傾聴力って何だろう?

傾聴の意味を理解するうえで重要なのは、「聴」の理解です。まず、「聴く」と「聞く」の違いを確認します。

聴く

言葉や音楽の中に含まれたメッセージを「受け止め理解しようとする」心の準備をした上で、耳を傾ける(相手に意識を注ぐ)。

聞く

言葉や音楽が耳に入ってくる。その言葉や音楽は、すぐに意識の外に流れ出てゆく。


違いは、「言葉や音楽を発信する相手のメッセージを受け止め理解しようとする心」の存在です。この心を持てば、誰もが「傾聴姿勢」をとることができます。

(※この説明で使っているメッセージとは、この点は譲れない(価値観)、理解・共感してほしい、助けて欲しい、決断の後押しをしてほしい、共に成長しようなど)

次に、「傾聴(姿勢)+力」について確認します。「力」が付くことによって、傾聴した結果や成果に差があることを意味しています。つまり、傾聴力の差から、得るものが多い人と少ない人に分かれるのです。

傾聴力で成果・結果の差が表れる

では、傾聴から得る成果や結果の差には、どのようなものがあるのでしょうか? 一例を紹介します。

・「記者がメッセージをよく理解してくれている」と話し手が感じれば、更に深い話を披露してくれるし、そうでなければ、早々に会見を打ち切る。この結果、インタビュー記事の内容に優劣の差が生じる。
・「悩みを親身に聴いてくれている」と話し手が感じれば、次もまた相談したいと感じるし、そうでなければ、表面的な付き合いにとどめることになる。この結果、友人の人数や自分に対する周囲からの評価に差が生まれる。

企業が傾聴力で重視することとは

ビジネスシーンで傾聴が必要な状況の一例です。

1.部下が、上司の指導や評価を聴く時
2.カスタマーサービスが顧客の要望を聴く時

一方で、傾聴を必要としない状況も確認しましょう。

3.商品を手にして並んだ客に対するお会計 (ただし、AとBのどちらにするかで迷っているんですと相談されると傾聴の必要が生じる)

「商品の代金を払う、受け取る」などの決まりきった事務処理には傾聴の必要はなく、「上司の指導を聴いて自分の成長に結びつけたい」「客の満足度をより高め、次の受注にも繋げたい」などの、発展性や付加価値の追求が望めるシーンでは傾聴の必要性が生じます。

つまり、傾聴力において企業が重視するのは、丁寧に聴く姿そのものに加えて、傾聴を通して、企業価値の向上に結びつく何かを生み出せる・引き出せる力があるか、どうかです。

傾聴力をアピールする際のポイント

1.傾聴し、アクションを起こした後に生み出した・引き出した付加価値や成果がアピールの主役です。

2.傾聴した相手の、自分に対する高評価をアピール強化の材料として加えます(後に紹介する自己PR例では、自分を含めた幹部たちへの信用が向上したことをアピールしている)。

3.友人や後輩から相談を受けるシーンを取り上げるのが傾聴力の一般的なネタ。個人的な相談よりは、サークル・アルバイトなどの集団活動に関連する相談ネタがお勧めです。理由は、以下の通りです。

・企業は集団活動力を、より重視している。
・個人的な相談ネタだと、言葉のアドバイスで終わる場合が多く、エピソードに発展性がない。
・集団活動には相乗効果で生み出されるものがあり、個人活動で生み出す成果を超えている場合が多いので、インパクトがあります。

4.傾聴した後に、自分がどのようなアクションを起こしたかを加える必要がある。傾聴しただけではアピールにならない

傾聴力をテーマとする自己PR例と解説

以下に自己PR例を紹介した上で、解説を加えます。

 傾聴力が私の長所です。この長所は、サークル活動を通して身につけました。「部」に比較するとサークルは、集う人の求めるものにばらつきがあり、緩い結びつきです。だからこそ、一人ひとりとの縁をみんなが大切にしあう、居心地のよいサークル作りを幹部に就いたときの目標としました。(※1)
 しかし、理想通りとはなりませんでした。原因不明で顔を出さなくなる人もいましたし、不満の声が人づてに耳に入ってくることもありました。汲み取れていないことが多々あるという現実を前にして、笑顔で会話を交わしていれば理想のサークル作りができていると安易に考えていた自分を反省せざるを得ませんでした。(※2)
 そこで私は傾聴を心がけました。後輩には遠慮があるはずなので、本音を話してもらえるように、「否定しないこと、自分の考えをもとに結論付けないこと」を特に心がけました。「そうかもね、ありだよね、他の幹部にも伝えておくね」と相槌役に徹しました。(※3)
 そして、彼らの意見や希望について幹部会で話し合い、希望を汲んだ練習の実施、イベントの企画・実行委員に1年生を抜擢する、経費を切り詰めサークル費を減額するなど、実行できることはすぐに実行することを心がけました。(※4)
 自分たちの考えに幹部が応対してくれるという信用が増すにつれ、サークルの一体感が増しました。幹部会に関心をもつメンバーも増え、幹部会は3年生のものという慣習を廃止しました。(※5)
 この経験を通して、自分の常識だけでは視野が狭いこと、それぞれの人が持つ希望や想いを取り入れながら集団のルールや慣習を変化させる努力を惜しまないことが大切だと学びました。(※6)

ポイント解説

(※1)「目標」を紹介することで、自己PRを展開しやすくなります。「1年生の時の目標、2年生の時の目標、…、今の目標」と振り返れば複数の目標があったはず。自己分析の一環で整理しておきましょう。

(※2)問題ネタは自己PRの華。問題ネタがあるからこそ自己PRは盛り上がると認識してください。これに、自分への反省を加えている点がポイント。反省などの謙虚な姿勢は好感度を上げる重要なネタです。(文例では、締めくくりでも反省ネタを加えています)

(※3)傾聴姿勢を紹介しているパート。自分なりの傾聴スタイルをここで紹介すると同時に、そのスタイルをとった自分の意図を同時に紹介しましょう。文例の場合は、「後輩には遠慮があるので、本音を話しやすいように接した」という意図を紹介しています。

(※4)傾聴だけではアピールになりません。傾聴し、得た情報に対応するアクションネタを加えることが必要です。

(※5)アクションを起こした後の効果や成果を紹介しています。※3~5はセットで、自己PRの締めくくりに繋がります。

(※6)お約束の「学び・成長」の締めくくり。この文例は、「過去の自分には、自分の常識で考える視野の狭さがあった」という反省を先に行い、「集団ルールなどを変える努力を惜しまないことが大切」という学びで締め括っています。締めくくりの一つの型として参考にしてください。


監修・文/岡 茂信 (おか・しげのぶ)
現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に『就職活動がまるごと分かる本』『エントリーシート完全突破塾』『自己分析 適職へ導く書き込み式ワークシート』『仕事のホントを知る!見る!考える!インターンシップ』がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」(http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している。

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