企業は、早い段階から優秀な学生を確保したいという考えから内々定を出しますが、学生の方も、正式内定の前に複数の企業の就職試験を受け、複数の内々定を得ているケースも多いです。そのため、企業側では、自社に入社してもらうために、早期に就職活動を終えるように圧力をかけるオワハラ（就活終われハラスメント）などの問題も出てきています。特に売り手市場となっている場合は、その傾向が高まります。特に近年ではインターンシップによって早期に内々定を出す企業も増える傾向ですが、法的拘束力がない以上、オワハラなどの行為は適切ではありません。もしトラブルに巻き込まれそうになったら、大学のキャリアセンターなどに相談することも考えてみてください。

内々定は内定と違い、労働契約前の段階ですので、企業、学生ともに取り消しをしても法的責任を負いません。しかし、10月1日以降、内定通知、および承諾が行われた場合には、効力が発生します。
内々定を受けた企業について辞退を考えている場合は、早めに行うようにしておきましょう。また、オワハラに関しては違法ですので、そのような行為を受けた場合には、大学の就職支援室などに相談しましょう。

文・学生の窓口編集部