​2020年東京オリンピック開催! 活性化する業界は?

​2020年東京オリンピック開催! 活性化する業界は?

2015/01/04

就活の悩み・疑問

2020年に開催が決まった東京オリンピック。一説では、その経済効果は19兆円とも、20兆円とも言われている。その恩恵にあずかれる業界や企業があるならば、ぜひ就職先の参考にしたい、という声を耳にするが、果たしてその考え方は正しいのか?  経営コンサルタントの小倉広さんにうかがってみました。

経済のプロにも分からない景気動向

「学生が景気動向を読んで就職先を選ぼうとすることに対しては、賛成できません。どんなに凄い経済学者だって、景気動向や企業の将来を正しく予測することは不可能。かつて日本の大企業の幹事証券会社と言われた山一證券が突然倒産しました。あんなに大きな会社についてさえ、経済のプロたちでも正確に予測することはできなかったわけです」。


学生がすべき会社選びの基準

「学生に正しい経済予測ができるとは私は思いません。私自身、大学時代には『自分には景気動向や将来性をふまえた正しい業界分析は出来ない……』と感じたため、その観点は就活時にはあまり重要視しませんでした。景気によって恩恵を受ける企業かどうかではなく、会社訪問などで出会った人が魅力的だったかどうかなどを軸に、就職先を決めました。企業の業績を必死に分析して有望かどうかを考えるよりも、働いている人が魅力的かどうか、自分がその業界や企業に魅力を感じられるかどうかのほうが、はるかに大事なんだと思います」。


当然のことですが、オリンピック以降も働き続けなければなりません。一時的な景気の波などに左右されることなく、自分自身が心から取り組みたいと思える職種や、一緒に働きたいと思える人に出会うことが大切なのかもしれません。

文・imago


Profile

小倉広/おぐらひろし

一般社団法人 人間塾 代表理事一般社団法人/日本コンセンサスビルディング協会 代表理事/株式会社小倉広事務所 代表取締役

組織人事コンサルタント、アドラー派の心理カウンセラー。大学卒業後、株式会社リクルート入社。ソースネクスト株式会社常務取締役、コンサルティング会社代表取締役などを経て現職。「人間力を高める」人間塾を主宰。「人生学」の探求および普及活動を行っている。また、20年間のコンサルタント経験をもとに「対立を合意へ導く」コンセンサスビルディング技術を確立。同技術の研究および普及活動を続けている。著書に『アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる100の言葉』(ダイヤモンド社)『任せる技術』(日本経済新聞出版社)などなど30冊以上。他に、15冊以上の著作が韓国、台湾、香港、中国などで翻訳販売されている。

ホームページ:http://www.ogurahiroshi.net

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