就職活動とは誰しも不安なものです。いざ面接となると、どんなに練習を重ねても、緊張でうまく受け答えができなくなってしまうことも少なくはないでしょう。「自信を持って臨めばきっとうまくいく」と、まわりは励ましてくれるでしょうが、自分自身を査定される面接なんて、学生時代にはあまり経験がないこと。自信と言われてもなかなか難しいですよね。じつはその助けになるのが「化粧」なのです。外見の美しさは第一印象の向上につながり、自信もアップ。結果的に就職活動を成功へ導くことができるのです。
■化粧も立派な自己プロデュース
就職活動に挑む学生へ、メイクレッスンを3週間続けたという実験があります。面接で好印象を与えることができるメイクを施され、そしてそれを自分でもできるように練習を重ねた結果、学生たちの感情が安定したのです。さらに就職活動への不安や混乱、疲労感までも軽減できることがわかりました。
外見だけで相手の印象を決めるのは、社会的に推奨されることではありません。ですが、何の情報もない状態で他人と対峙した場合、最初に印象を決めるのは外見であることもまた間違いないことなのです。
近年就活メイクが注目され、化粧品各社もウェブや実際にメイクレッスンをメインとしたイベントを開催しています。自社の商品を使い、清潔感と意欲のある印象が良いメイクを、それぞれ個人の顔立ちに合わせたものを教える、という内容です。
これまで自己流だったメイクも、客観的な視点を取り入れ、さらに他人から「これなら好印象」という太鼓判を押してもらえることは自信につながります。これも立派な自己プロデュースのひとつなのです。
ちなみに、まだあまりメジャーではありませんが「イメージコンサルタント」という職業があります。目指すゴールに応じて印象を変えるため、アドバイス自体は、本人の満足というよりも、目標達成には周囲へどのようなイメージを持たれることが大事か?ということを重視しますが、うまくいけば結果的にこれが自信につながるのです。
イメージコンサルティング自体は、化粧だけでなく、身に着ける色などの服装や髪型、話し方など多岐に渡ります。もちろん中身がなければ砂上の楼閣でしょうが、自分の印象を自分自身でも把握し、さらにコントロールできるというのが本当ならば、自己効力感が向上しライバルたちに対して有利に進められる可能性が高くなるのです。