久保史緒里「お互いの気持ちを尊重しないとお仕事も関係性も成り立たない」#学生の君に伝えたい3つのこと

学生の窓口編集部

お気に入り!

あとで読む

人生の先輩である著名人の方々から、まだまだ自由に使える時間が多い大学生のみなさんに、“学生のうちにやっておいたほうがいい3つのこと”をアドバイスしてもらおうという連載「学生の君に伝えたい3つのこと」。

今回は、映画『ほどなく、お別れです』に出演した久保史緒里さんが登場。実際の経験から感じたことや、日頃意識していることから学生へのアドバイスなどをお聞きしました。

▼ENHYPEN、BOYNEXTDOOR、もーりーしゅーとが登場!
学生の君に伝えたい3つのこと

久保史緒里が<学生の君に伝えたい3つのこと>

1.携帯を見ずに湧き水を飲んだり、苔に触れたりすることで「生きている」実感が湧いた

──これまで経験した中でやっておいてよかったと思うことはありますか?

久保史緒里最近感じたことなんですけど、山に登るのがすごく好きになりました(笑)。 去年、屋久島に行ってトレッキングをしたんです。それからすっかり山登りに心を奪われてしまって。

たまたま私がトレッキングしたときに、高校生の男の子3人組がいて、同じくらいのペースで登っていたんですよ。 彼らの会話を聞いていると、どうやら普段からよく山に登っているようで、出てくる言葉の一つひとつがものすごく澄んでいたんです。

屋久島でようやく縄文杉を見られたとき、そのうちの一人がぽつりと「縄文時代から、ここに一人でいたんだね」と言っていたのがすごく印象的で、忘れられなくて。

行き帰りで往復10時間の道のりだったんですけど、そのあいだ携帯を見ずに湧き水を飲んだり、苔に触れたりすることで「生きている」実感が湧いてきました。 これまで自分から自然に触れに行くという経験はあまりしてこなかったんですけど、すごくやってよかったし、今後も続けたい大切な経験だなと思いました。

 ──学生のうちに見たり、聞いたりしておいたらいいと思うものは?

私は海外のミュージカルドラマ『Glee/グリー』が、学生時代からずっと大好きで。 姉の影響で中学生の頃に観始めたんですが、今でもたまに観返すんです。 

音楽はもちろん最高なんですが、集団生活や人間関係の難しさ、あとは夢を追いかけることや挫折とか……そういった大切な要素が全部詰まっているんですよね。 だから、これからも人生の節目で何度も観返す、大切な作品だなと思います。

2.「この人に嫌われてるかな」と不安になっても、自分が想像するほど悪い状況なことってない

──コミュニケーションを取るときに意識していることや、心がけていることはありますか?

私は初対面の場がものすごく苦手で(笑)、とにかく緊張してしまう性格なんです。 でも最近は、すごくポジティブな意味で「みんな、そんなに私のことを見ていない」と心の中で思うようにしています。

「あ、今エレベーターを降りるのが早かったかな?」「移動のバス、この席に座っていいのかな?」とか、私、自分の一挙手一投足が全部気になっちゃうんですよ。それで余計に緊張してしまうんですけど……。 例えば「この人に嫌われてるかな」と不安になっても、実際には自分が想像するほど悪い状況なことって、まずないじゃないですか。だから「思っているより、みんな自分に興味がないんだ」と言い聞かせています(笑)。

 3.自分から相手に興味を持って接していきたい

──いつ頃からそう考えるようになったんですか?

グループで活動していたときは素敵なメンバーに囲まれていて、無条件に愛してもらえる環境だったんです。 だけど一歩外に出て、ドラマなどの現場へ一人で行くようになったとき、コミュニケーションの取り方がわからなくてすごく悩んでしまって……。

そこから、ここ12年でようやく今の考え方にたどり着きました(笑)。今はそれを「自分を守るための心の盾」にしている感じです。 今年はさらにステップアップして、自分から相手に興味を持って接していきたいですね。興味はあるのに、どうしても言葉が出てこなくて。「これを言ったら嫌われるかな?」と考え込んで止まってしまうので、その殻を破るのが今年の目標です(笑)。

「別れ」って実はすごく身近にあるもの

──久保さんが出演された映画『ほどなく、お別れです』についてもお話を聞かせてください。原作や脚本を読まれて、どんな印象を持ちましたか?


「別れ」って実はすごく身近にあるものですよね。「いつ誰と二度と会えなくなるかわからない」と頭ではわかっていても、日頃からそれを意識して考える機会はあまりないと思います。今回の脚本と向き合ったことで、その事実がより鮮明に感じられました。

──今回演じた長野玲奈という役柄、そして家族との関係性はどうご覧になっていましたか?

玲奈は母だけでなく、父にも兄にもすごく愛情深い人間なんだろうなと思いました。 長野家は父親と離れて暮らしていて、それぞれが生きていくためのバランスというか、言葉にしなくても自然と出来上がっていったチームのような形があったと思うんです。その中で玲奈自身は、「一歩引いたところから、一人ひとりのことを心の目でちゃんと見る」という役割を自分に課していたんじゃないかな、と。 そういう役割を担っていたからこそ、今回のようなお別れの形に繋がったようにも思います。

──長野家のエピソードは玲奈の母が亡くなるところから描かれていますが、家族の形や雰囲気作りはスムーズでしたか?

事前の衣装合わせのときに、母・桂子役の野波(麻帆)さんにご挨拶したんですが、その瞬間になぜか泣きそうになっちゃって。「お母さん……!」という気持ちが溢れてきたんです。すごく不思議な体験でした。 物語は母が亡くなる場面から始まりますが、野波さんの温かさがそうさせてくれたのか、それまでの長野家の生活がすごく想像できましたし、役作りで難しさを感じることはあまりなかったですね。

(原田)泰造さんとは雪山のシーンでお会いしたんですが、そのときも野波さんのときと同じ感覚で「あ、お父さんだ」と思いました。西垣(匠)さんとは、実際にお互いの家族の話をしたりもしましたね。私はずっと兄がほしかったんですが、西垣さんは“お兄さん”というよりも親しみを込めて“お兄ちゃん”と呼べるような距離感でいてくださいました。 西垣さんは兄として、野波さんは母として、泰造さんは父としてそこにいてくださったので、私自身もすぐに家族になれた感覚がありました。

浜辺さんや目黒さん、いつの間にかみんなで冬の星座を探し始める時間がありました。

──葬祭プランナーを演じられた浜辺美波さん、目黒蓮さんとの撮影で印象的なことはありますか

本編とは全然関係ない話なんですが、すごく星がキレイな日があったんです(笑)。 私は基本的に撮影現場ではすごく緊張してしまうので、最初は一人で「キレイだな」と眺めていたんですけど、気づけば浜辺さんや目黒さん、西垣さんもそれぞれの場所から星を見ていて。いつの間にかみんなで冬の星座を探し始める時間がありました。マネージャーさんも「あれが何座で〜」と教えてくれたりして、みんなで協力しながら星空を見上げたのが楽しかったですね(笑)。

──作中ではさまざまな別れが描かれていますが、特に印象に残っているエピソードはありますか?
冒頭の、古川(琴音)さんと北村(匠海)さんのシーンですね。「命って奇跡だな」と思わされたというか……。 聞きたいことも話したいことも山ほどあるのに、それができない。もう会えない。「今まで当たり前だった生活ができなくなる」という物理的な現実を最初に突きつけられたのがあのシーンだったと思います。それを痛感して、すごく苦しくなりました。

別れの先にある未来が少しだけ想像できるようになって。漠然とした恐怖心がちょっと軽くなった

──出演発表の際に「この作品に参加させてもらったことで、幼い頃から強かった別れに対する漠然とした恐怖心がなくなった気がします」とコメントされていましたが、ご自身の考え方に変化があったのでしょうか。

なぜかはわからないんですが、昔から「別れ」というものが本当に怖かったんです。幼稚園のとき、祖父母の家に遊びに行って帰るときには毎回「もう二度と会えないんじゃないか」と思っていたくらいで。 たぶん、身近な人との別れが実際に訪れたとき、その先自分はどう生きていけばいいのかわからなかったし、想像もつかなかったからだと思うんです。 だけど今回の映画に参加させていただいて、「その恐怖心は持っていて当たり前なんだ」と思えましたし、別れの先にある未来が少しだけ想像できるようになって。漠然とした恐怖心がちょっと軽くなった気がします。

──今作では、浜辺さんが演じた新人葬祭プランナー・美空をはじめ、仕事に向き合う人々の姿も描かれています。久保さんがこのお仕事を始めたばかりの頃で、忘れられない出来事はありますか?

たくさんありますね。普通に生きていたら出会わなかったであろう全国各地の子たちが、「アイドル」というひとつの場所に集まって生活をともにするというのは、すごく特殊なことだと思うんです。 私は最初、部活のような気持ちで入ってしまったんですが、一緒にライブや舞台を作り上げ、同期とは一年以上一緒に生活もしました。その中で、「人と人として、お互いの気持ちを尊重しないとお仕事も関係性も成り立たない」ということを10代のうちに学べたのは、私にとってすごく大きかったなと思います。

久保史緒里さんから学生のみなさんに手書きのメッセージ!

※ログイン、もしくは会員登録完了後ご覧いただけます。

PROFILE

久保史緒里(くぼ しおり)

2001年生まれ、宮城県出身。2016年に乃木坂46の3期生としてデビューし、シングル表題曲のセンターや「Seventeen」専属モデルとしてグループを牽引。女優としても大河ドラマ『どうする家康』や連続テレビ小説『あんぱん』に出演し、坂道グループ在籍者として初のNHKドラマ3枠制覇を達成した。2025年11月のグループ卒業後もラジオや執筆などマルチな才能を発揮。2026年2月6日(金)公開の映画『ほどなく、お別れです』に出演する。

映画『ほどなく、お別れです』2月6日(金)全国公開

■原作: 長月天音「ほどなく、お別れです」シリーズ(小学館文庫刊)

■配給: 東宝

■監督: 三木孝浩

■脚本監修: 岡田惠和

■脚本: 本田隆朗

■音楽: 亀田誠治

■主題歌: 手嶌葵「アメイジング・グレイス」(ビクターエンタテインメント)

■キャスト: 浜辺美波 目黒蓮

森田望智 / 古川琴音 北村匠海 志田未来 渡邊圭祐

野波麻帆 西垣匠 久保史緒里 / 原田泰造

光石研 鈴木浩介 永作博美

夏木マリ

■公開日: 202626日(金)

■撮影期間: 20252月中旬~3月下旬

■公式サイト: https://hodonaku-movie.toho.co.jp/

■公式Xhttps://x.com/hodonaku_movie

■公式Instagramhttps://www.instagram.com/hodonaku_movie/

■公式TikTokhttps://www.tiktok.com/@hodonaku_movie

■コピーライト: ⓒ2026「ほどなく、お別れです」製作委員会 ⓒ長月天音/小学館

取材・文/東海林その子

撮影/三橋優美子

学生の窓口編集部

学生の窓口編集部

「3度のご飯よりも学生にとっていいことを考える!」の精神で
大学生に一歩踏み出すきっかけコンテンツをたくさん企画しています。
学生生活に役立つハウツーから、毎日をより楽しくするエンタメ情報まで
幅広く紹介していますので、学窓(がくまど)をチェックしてみてください!

関連記事

「将来を考える」カテゴリの別のテーマの記事を見る

おすすめの記事

編集部ピックアップ

学生の窓口会員になってきっかけを探そう!

  • 会員限定の
    コンテンツやイベント

  • 会員限定の
    セミナー開催

  • QUOカードPayが
    貯まる

  • 抽選で豪華賞品が
    当たる

一歩を踏み出せば世界が変わる無料会員登録

この記事に関連するタグ

あなたのきっかけを探そう

気になる #キーワード をタッチ

テーマから探そう

あなたへのきっかけが詰まった、6つのトビラ

会員登録でマイナビ学生の窓口をもっと楽しく!

閉じる
マイナビ学生の窓口に会員登録(無料)すると、
お気に入り機能などを利用してもっと便利にご活用いただけます!
  • 抽選で豪華賞品が
    当たる

  • 会員限定の
    学割でお買い物

  • 会員限定の
    セミナー開催