俳優・神尾楓珠が“学生の君に伝えたい3つのこと”「学生のうちに甘酸っぱい恋愛をしておく」

編集部:あこ

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人生の先輩である著名人の方々から、まだまだ自由に使える時間が多い大学生のみなさんに、“学生のうちにやっておいたほうがいい3つのこと”をアドバイスしてもらおうという連載「学生の君に伝えたい3つのこと」。

今回のゲストは立て続けに話題作に出演している俳優・神尾楓珠さん。初主演映画『彼女が好きなものは』ではゲイであることを隠し、いわゆる世間一般でいう“ふつう”の幸せを手に入れたいと考える高校生役を演じることで注目を集めています。20代になった今だからこそ感じる学生のうちにやっておくべきこと、そして大人になってからも役立つ生活面でのアドバイスをいただきました。

俳優・神尾楓珠が<学生の君に伝えたい3つのこと>

1.自分が夢中になれるものをやる

――神尾さんが学生のうちにやっておいたほうがいいと思うことを教えてください。

夢中になれるものをやることです。僕の場合は部活でした。サッカー部だったんですけど。

――当時頑張っていたことが、いま実になっているということでしょうか。

いや、全然なってないですけど(笑)、でも熱くなれたなという思い出があるので。部活に夢中になっていた自分は輝いていたなと思います。仲間もできましたし。学生だからこそ味わえた経験だなと。

2.甘酸っぱい恋愛をする

――では、これまで経験した中でやっておいてよかったことはありますか?

やっぱり恋愛じゃないですか(笑)。10代のうちにしておいたほうがいいと思いますよ。

――10代と20代での恋愛は違いますか?

全然違いますよ。あんなに甘酸っぱい恋愛って、もうそのときにしか出来ないじゃないですか。制服ディズニーとかしておいたほうがいいです。僕はしてないですけど(笑)。

3.家事をできるようになっておく

あと、家事はできるようになっておいたほうがいいですね。僕はお兄ちゃんと分担しながらやっていたので、ひとり暮らしを始めても全然苦労しなかったんです。

――神尾さんが得意な家事はなんですか?

皿洗いとゴミ捨てです。ゴミ捨て、好きなんですよ。外に出られるじゃないですか(笑)。出しに行くのが楽しいんです。

――逆に嫌いな家事は?

嫌いな家事は……洗濯。今、ハンガーが足りなくて(笑)。

――リアルな理由ですね(笑)。

そうなんですよ。ハンガーが足りないと、何回も洗濯しないといけないから(笑)。

純の世捨て人感は高校時代の僕に似ている

――神尾さんの主演映画『彼女が好きなものは』についてもお話を聞かせてください。今回演じた純という役柄は、どんな人物だと感じましたか?

僕は大人びている印象だったんですけど、プロデューサーさんに『世捨て人感が似てる』と言われたときに、確かにと思って。意見はあるけどそれを出さないで、周りに合わせて円滑に進めようとしているところや、ちょっと諦めている部分は高校時代の僕に似ているので、そういうところから役について考えていきました。

――作中では学校で同級生たちと過ごすシーン、今井翼さん演じる誠とのシーンで純の違った表情を見られますが、意識して変化をつけた部分はあるのでしょうか?

明確に違いが出るといいなと思って演じていて、どちらかというと誠さんといるときが素の純なので、そっちのほうが柔らかいですよね。年下だから甘えられるし、人間味があるというか。他のシーンでは自分を“作っている”感じがあると思います。

――同級生の中でも山田杏奈さん演じる紗枝、前田旺志郎さん演じる幼馴染の亮平と、それぞれで関係性が違いますよね。

紗枝の前では、最初が特にそうなんですけど、あんまり深入りされたくないからちょっとツンツンというか、毒がある感じで。後半は素を出しているんですけど、やっぱり誠さんといるときとは違っていて、目線が対等だから出せる部分もありました。亮平に対しては昔から仲はいいんだけど、自分のコアの部分は言っていないし、それを悟られたくないから、何も秘密がないように演じていました。

――純と紗枝との関係はどう映りましたか?

僕は最終的に、同士だなと思いましたね。周りに分かってもらえない悩みがあって、それを隠しているという部分だけで一緒にいるから。でも純からしたら紗枝は恩人だけど、純は別に紗枝を助けたわけではないので、釣り合っていないんですよね。だからなんで一緒にいるんだろうなと不思議です(笑)。純はそういう見返りを求めないところに惹かれていって、人生においてターニングポイントになる出会いになったんだと思います。

恋人役・今井翼さんとの最後のシーンで泣きそうになった

――学校でのシーンの撮影はいかがでしたか?

僕は役が抜けなくて口数は多くなかったと思いますね。でも現場自体は楽しかったです。みんなと仲良くなりましたし、旺志郎がすごく盛り上げてくれたので。

――では、純の恋人・誠を演じた今井さんとの共演はいかがでしたか?

今井さんは、初日にすごく緊張されていて。「あ、緊張するんだな」と思いました(笑)。

――神尾さんから声をかけたりされたんですか?

いやいや(笑)、僕は見ないふりをしていたんですよ。でも最終的に今井さんが「は〜、緊張する」と言ったから、「言うんだ!」と思って(笑)。そこからだんだん話してくださるようになりました。最終日に撮ったシーンでは今井さんからポロッと出た言葉がすごくリアルで、なんでかわからないですけど「これでお別れなんだな〜」と思って、泣きそうになって。ありもしない思い出がいっぱい思い浮かんできました(笑)。

――終盤の山口紗弥加さん演じるお母さんとのシーンも印象的でした。

台本を読んだ段階からこのシーンが純の感情のピークなると思ったので、そこまでは感情を抑えて芝居をしていて。芝居としてはしんどいかなと思っていたんですけど、山口紗弥加さんも僕がやりやすいようにやってくださって、そんなことはなかったですね。役に没頭して演じられたなと思います。

――この撮影はどのくらいのタイミングで行われたんですか?

後半です。映画ではその中のことしか描かれてないですけど、純にとっては人生においてずっと我慢してきたことだから、その分の感情が出ないといけない、出てないとおかしいと思ったんです。だから我慢の時間があってから撮影ができて、よかったなと思います。このシーンを撮ったとき、モニター越しにスタッフさんが泣いていたと聞いて、すごく嬉しくて。そんな経験、なかなかできないじゃないですか。ちゃんと没入すれば伝わるんだな、このぐらいでいいやと思っちゃダメなんだなと思った、すごく思い出のシーンですね。

――純の感情が爆発するきっかけになったのは、当事者ではないお母さんが悪意なく言った言葉でした。役としてその言葉を受けたとき、どんなことを感じましたか?

この作品の撮影をして、簡単に理解があると言っちゃいけないなと思ったんです。慰めのつもりで言っていても、何がトリガーになるかわからないし、嫌味に聞こえたりもしちゃうから。純もお母さんの優しさを感じていないわけじゃないんですけど、あの状況であの言葉を言われたら、最初に出てくるのはやっぱり怒りだったんだと思います。

――完成した作品をご覧になって、いかがでしたか?

いや、僕は客観的に見られていないんで不安です(笑)。撮影しているときは純になれている感覚があったんですよね。その分、完成で自分のアラとかが見えちゃったから不安なんですよ(笑)。

――他の作品でもそういう部分は気になるんですか?

他の作品でここまで思うことはないですね。没頭していたから、その分気になっちゃいます。だからちょっと不安なんですよね……。見たあとにマジで「俺のせいで映画を……台無しにしてしまった……」と思っていました(笑)。

友だちといるときが一番素の自分でいられる

――神尾さんが作られた純、とても素晴らしかったです。先ほど純が高校時代の自分と似ているっておっしゃっていましたが、高校時代から今に至るまで、人との距離感の取り方に変化はありますか?

あります。友だちに対してちゃんと自分の意見を言うようになりましたし、それで衝突したらしたで、まあしょうがないという考え方になりましたね。高校生のときは自分の考えを言わないで、波風を立てないことがいいと思っていたんですけど、大人だから意見の食い違いはもちろんあるし、合わせていても本当の友だちになれないなと思って、言うようになりました。

――仕事でも同じように意見を言っていくのでしょうか。

そうですね。まあ、仕事ではちょっと合わせますけど、大人の事情もありますし(笑)。でも曲げたくない部分があったらちゃんと言うようになりました

――作中で純は「異性を愛し、家庭を持つ」といういわゆる世間一般でいう“ふつう”の幸せを思い描いていましたが、神尾さんが幸せを感じることはなんですか?

僕は友だちがいることが幸せだなと思いますね。このあいだ家具を買ったんですけど、「ベッド買ったんだよね」って話したら「じゃあ手伝うよ」って言ってくれる友だちが2、3人いて、なんかすごい幸せだなと思って(笑)。お仕事をしていて相談というか、話せる人がいないとやばいですよね。心、死にますよね(笑)。だからちゃんと素になれる場所があるのが幸せだなと思います。

――一番自分らしくいられるのもお友だちの前ですか?

友だちといるときしかないですね。家族でいるときも多少気を使うし、素は素なんですけど、自分の気持ちいい素じゃないというか。友だちといるときはそういうことも考えずにいられますね。

PROFILE

神尾楓珠

1999年1月21日生まれ。東京都出身。2015年に24時間テレビドラマスペシャル「母さん、俺は大丈夫」(NTV)で俳優デビュー。2019年にはTVドラマ「左ききのエレン」で連続テレビドラマ初主演を務める。主な出演作にドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」、映画『HiGH&LOW THE WORST』、『転がるビー玉』(20)、『私がモテてどうすんだ』、『ビューティフルドリーマー』、『樹海村』(21)などがある。今後は『20歳のソウル』(22年初夏公開予定)の公開が控えている。

映画『彼女が好きなものは』123日(金)全国公開

⾼校⽣の安藤純(神尾楓珠)は⾃分がゲイであることを隠している。
ある日、書店でクラスメイトの三浦紗枝(山田杏奈)が、男性同⼠の恋愛をテーマとした、いわゆるBLマンガを購⼊しているところに遭遇。BL好きを隠している紗枝から「誰にも⾔わないで」と口止めされ、そこから2人は急接近。しばらしくて、純は紗枝から告白される。「⾃分も“ふつう”に⼥性と付き合い、“ふつう”の人生を歩めるのではないか?」。
一縷の望みをかけ、純は紗枝の告⽩を受け⼊れ、付き合うことになったのだが・・・。

映画『彼女が好きなものは』


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取材・文/東海林その子
撮影/三橋優美子
編集/学生の窓口編集部

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編集部:あこ

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食べることと寝ることが大好き。休みの日は家にこもって、ひたすら映画やドラマを見たり、漫画や雑誌を読むのが幸せ。

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