【伝えたい!路上から見つけた面白さ】武田壮太「君を待つ路上景観」|出版甲子園企画者インタビュー#6
こんにちは!出版甲子園実行委員会です。
私たちは、学生の、学生による、学生のための出版企画コンテスト「出版甲子園」を主催しています。
今回は、12/14(日)に開催される「第21回出版甲子園決勝大会」に出場する企画者7名にインタビューをお届けします。
第6弾は、「君を待つ路上景観」の武田壮太さんのユニークな経験をご紹介します!
(企画の詳細はこちらから)
『君を待つ路上景観』という企画を作ろうと思ったきっかけを教えてください。
この企画自体は研究会活動の延長線上なのですが、自分が面白いと思うことを突きつめていった先に趣味がつながりました。本にするならクスっと笑えるような内容にしたいです。
この企画は、どんな出来事や経験が原点になっているのでしょうか。
犬の看板のキャッチーさに興味を惹かれて、路上の看板を見始めるようになりました。特に、スコップを持った犬の看板を見つけたときに意外性を感じて、こういうものがこれからも10個、100個と見つかっていくのではないかという感覚があった気がします。そこから看板を探し続けたいと思うようになりました。
「あのときの経験があったから、今の自分がある」と思えるような経験があれば教えてください。
ゼミの先生から「趣味ではなく研究になる」と言ってもらえたことが大きいです。そのときに、自分だけの面白さだと感じていたものでも、ものを集めて整理し、適切な文章にしていけば学術的な意味が生まれると分かりました。
路上景観というテーマを評価してもらえたことで、それが明確な軸になり、自分も「自分だけの発見ができるクリエイターになれるかも!」と思えました。
看板探し自体はいつから始めたのですか?
写真を撮り始めたのは2、3年前の大学2年生からです。その頃、「自分ってただ面白いものを受動的に消費してばかりだな」って気づきました。そのため、自分でも“面白いものを生産”できるようになりたかったんです。路上景観を主体的に観察して、“自分だけの発見”をすればいいじゃんって。
写真の中で、今の路上景観への価値観を決定づけた1枚があれば教えてください。
1番最初に見つけたのはパンダの遊具でした。
ただ決定的だったのは神奈川県(茅ヶ崎)と小豆島で一気に見つけた犬の看板ですね。犬自身がスコップを持って自分のフンを掃除しているのが普通に変だなと思いつつ(笑)、「真似すべきテンプレ」となって日本中に拡散しているのって不思議だなって。
先生から研究になると言っていただいたのもこの1枚ですし、大学のフィールドワークの進捗発表でもこの画像を見せたので、研究会の中で「犬の看板の人」というイメージが定着しました(笑)。
そういう意味で、趣味と研究の結節点になったのは犬の看板だと思っています。
いわゆる「推し」や、自分の好きなものをなかなか見つけられない人もいると思います。そういった人に対して、路上景観の魅力を発見した武田さんから何かメッセージはありますか?
僕が犬の看板を好きなのは、その身近さが魅力だからです。
面白いものって、頑張らなくても目の前にあると思うんです。奥のほうを見るのもいいけど、まずは手前のものから愛していこう、みたいな。
あとは「”創れる”オタクたれ」ということですね。
自分だけの推しを「創れる」人って、その人自身もきっと面白いので、その人自身も推されるような存在になれるんじゃないかと思っています。
この企画を通じて、ご自身にどんな変化がありましたか?
これまで路上景観の面白さを分かってくれるのは、同じ研究会の方々や友人だけでした。そういう狭い世界にずっといたのですが、今回の経験を通じて、厳しい言葉はあれど、この企画を気に入って良くしようとしてくれる人に出会えたので、視野が広がりました。
さらに、「自分の独自の視点」を発信すれば、路上景観の面白さだけじゃなくて、自分自身の独自性や価値観、面白さも伝えられると気づきました。路上景観探しという独自性のあるテーマを見つけたからこそ、自分の中にもアイデンティティというか、核となるようなものができたなと。
成長を感じた点はありますか?
プレゼンや人前に立つことが苦手で、これまでは自分が面白いと思うものを大勢の人に届けようとは思っていませんでした。それこそ、目の前にいる数人の友人を笑わせることしか考えていなかったです。
ですが、今回大きな大会に応募し、実際に出版できるかもしれないという機会を得て、「より多くの人に届けることで趣味が仕事になるのかも!」ということに気づきました。その驚きと感動は大きいです。
この企画や経験を通じて、読者・社会に「これだけは伝えたい」という一言を教えてください
「人生讃歌」を作りたいです。クスッと笑えるような、それでいて読んでいて希望が持てるような、明るい話を書きたいと思っています。
自分の中で「路上景観くらい信じてみようよ」というか、「路上景観は味方だ」という感覚がすごく大きいので、それを伝えることで、「この世の中にも信じられるものがある」というポジティブなメッセージを届けたいです。
第21回出版甲子園決勝大会のお知らせ

本企画が出場する、第21回出版甲子園決勝大会は、
12月14日(日)13:00~/早稲田大学大熊記念講堂小講堂にて開催します。
今回紹介した武田壮太さんを含む7人の企画者が、現役の編集者や書店員の方々の前で熱いプレゼンバトルを繰り広げます。
プレゼンの後には、京極夏彦さん、朝霧カフカさんによるトークショーも!
YouTubeでの生配信も行いますので、ぜひお気軽に決勝大会をご覧ください!
※大会の詳細はこちらから
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