社会人の1日に密着!KAIグループの研究部で働く荒田さんのお仕事名場面! #今日のハイライト
「働くイメージがわかない!」
そんな大学生の声から生まれた、社会人の1日を覗き見しちゃおうという企画「今日のハイライト」。
大学生が1限目2限目を受講している時間やバイトの時間、社会人は何をしているのでしょうか?ご自身の生活時間と照らし合わせてぜひご覧ください。 今回は、115年以上の歴史を持つ「KAIグループ」で働く荒田さんの1日を具体的に見ていきます。

貝印は刃物製造から始まり、現在では1万点以上のキッチン用品やビューティー用品など、私たちの生活に密着した製品を多数手がける企業。みなさんの身の回りにもKAIグループ製品が隠れているかもしれません!
そんな同社で、荒田さんは研究部として自社商品の切れ味などの感覚的な使い心地を数値的に評価するという重要な役割を担っています。荒田さんの現在のミッションは刃の切れ味を定量的かつ簡単に評価できる装置、評価系を確立すること。カミソリ、包丁の良い刃とは何かを研究チームで日々追求しています。
■8:50~10:45 カミソリの刃の形状測定
毎日始業時に1日にやることをチームメンバーと共有しています。 研究チームは主に医療器チーム、カミソリ・カッターなどの薄刃チーム、包丁や爪切りのような厚刃チームに約10名ずつで分かれています。荒田さんの所属は薄刃チーム。 今日は、使用済みカミソリ刃の形状を分析、測定するために、分析装置を使用します。1回の測定には約3分を要しますが、試料が多い日は測定だけで1.5時間以上かかることもあるそうです。
■13:00 プロジェクト進捗共有ミーティング
週に1回のペースで実施されるプロジェクト進捗共有ミーティングでは、カミソリの研削に使う砥石の形状や砥粒※などについて、チームメンバーと議論を交わしています。一人で抱え込まずに、周囲の意見を取り入れながら課題解決に当たる姿勢が印象的です。
※砥粒…砥石の中に入っている細かい鋭角な硬い粒のこと。カミソリなどの刃物は、セラミックを合成樹脂で結合させた砥石を薄い鋼材に当てることで、鋼材が削れ鋭角な「刃」ができます。
■14:45 工場へのヒアリング
工場には頻繁に出入りをして問題のヒアリングとともに、工場の刃の品質安定化の取り組みを進めていきます。
工場ヒアリング後、切れ味試験機の部品変更をするためにの工作機械を使って、部品を加工します。これは、テグス試験機と呼ばれる切れ味試験機で、釣り糸を刃で切断した際の荷重を測定することで刃の良し悪しを判断します。部品を加工するのは、より精度の高い測定ができるように、追加のセンサーの取付穴などを開けたり、装置を使いやすいようにするための補助器具を付けたりと改造をするためです。
■16:00 治具設計
荒田さんはこれまでのカミソリの組立機械の設計経験を活かし、切れ味試験機で使用する部品の3Dモデルの製作やCAD※図面の作成、部品の加工などにも取り組んでいます。CAD業務は経験が必須とのことで、1か月ほどかけて使いこなせるようになるそうです。3Dプリンター等も駆使して、必要な治具※をクイックに製作していきます。
※CAD…パソコンで図面を製作できるソフトウェア。昔は手書きで図面を製作していましたが、現在ではパソコンで気軽に図面を製作を行うことができるようになっています。近年では、3Dのモデルを製作することができる3DCADが広く普及し、もの作りになくてはならないものになってきています。
※治具…補助的にものを固定したり、取り外したりするための機械部品全般のこと。刃の切れ味を測定するために、専用の装置に刃を取り付け、治具を使用して取り外しを行います。
■18:00~ 終業後はランニング
運動不足になりがちなので、終業後にはランニングを楽しみます。研究内容や設計で悩んでいることがあると、ランニングすることでリフレッシュされて、新たなアイデアが生まれます!
以上、KAIグループで働く荒田さんの1日をお届けしました~! 朝から夕方まで、製品の分析、工場でのヒアリング、設計業務など、幅広い業務が印象な荒田さん。周囲でのコミュニケーションもありつつ、自分の経験を活かせる環境なのが分かりました。 なかなか知ることのないメーカー企業のお仕事。専門性も、責任のあるお仕事の様子をのぞかせてもらいましたが、私たちが安心して貝印の商品を手に取れるのは荒田さんたちのおかげだということを実感できる機会となりました。
ぜひ皆さんも、身の回りの貝印の商品に注目してみてください!
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文:石神爽良 編集
ディレクション:学生の窓口編集部
取材協力:貝印株式会社































