これから海外留学をする方、検討している方に向けて留学先のリアルな情報をお届けする『study abroad report』。

今回は韓国の高麗大学に留学し、韓国語を学びながら東アジアの国際政治、特に日韓関係や韓国の外交に関する勉強をしている Koheiさんから情報をレポートしていただきました。本記事ではKoheiさんがどんな風に留学先を決めたのか？実際の授業・生活スタイルや、現地で困ったこと、留学してよかったことなどなど、知っておくとタメになるリアルな内容をお届けします。

留学先を知ったきっかけ、留学を決めたタイミング

留学の目的・目標は？

日本の大学で東アジアの国際政治、特に日韓関係について勉強していて、将来は日韓に関わる仕事をしたいなと考えています。そのために、一度韓国で生活し、様々な韓国人と話し、将来韓国にどのように関わっていくかを決めることを一番の目的にしています。また、英語と韓国語両方を伸ばすことができる環境なので、語学力の向上も目的の一つです。

いつ、どうやって留学先を選んだの？

留学自体は大学1年生の時から頭の片隅にあり、大学生の間に留学してみたいなと思いつつ、なかなか決心ができないまま大学3年生になりました。大学三年次の夏休みに韓国への渡航プログラムに参加したのですが、そこで出会った社会人の人に、将来韓国に関する仕事をするとしてもしないとしても、英語と韓国語ができるということは大きなアドバンテージになるし、留学を通して得られることは絶対に大きいよと言われ、留学することを決心しました。

また、留学先として、欧米か韓国で迷いましたが、今の自分の1番の興味関心が日韓関係にあるため、韓国に留学した方がよりいろいろなことを吸収できると思い、韓国への留学を決めました。

大学の雰囲気はどんな感じ？

授業の難易度は？

韓国語を学ぶ授業を一つ、韓国の外交についての授業を二つ、東アジアの国際政治についての授業を一つ受講しています。授業は全て英語の授業を受講しているのですが、元々英語があまり得意ではないので、付いていくのが正直とても大変です。

授業を聞いているだけでは体感30％ぐらいしか理解できていないので、家に帰ってからスライドを見直したり録音を聞き直してなんとかカバーしようとしています！

授業の雰囲気は？

どのクラスもだいたい30名ほどなので、先生は生徒のことを一人一人覚えてくださっています。質疑応答の時には毎回数人が質問をし、質疑応答以外の時間にもよく発言が飛び交っていることが日本の大学との大きな違いだと感じています。

1つの授業が75分×2コマで長く、グループワークがある授業も多いため、友達は作りやすいです！授業を通して、自分と同じような興味関心を持ち、同じような夢を持っている、世界中の国から来た学生と仲を深められることはとても恵まれた環境だなと思います。

学校や食堂の雰囲気は？

校舎は白い洋風の建物で、とても綺麗です！キャンパスがとても広く、端から端まで歩こうとすると片道40分はかかりそうです。図書館もいくつかあるのですが、図書館以外にも勉強できる自習スペースがとてもたくさんあるのが嬉しいポイントです！

食堂もいくつかあり、ビッフェ形式で韓国料理が食べられる食堂や、日本料理がある食堂、Mom's Touchなどのチェーン店など、バラエティ豊かです！

留学先での1日のスケジュール

授業がある日編

授業がない日編

滞在先の生活環境

今住んでいる場所の住環境について詳しく教えて

日本の仲介サイトを利用し、契約しました。契約は全て日本語で対応してくださったので、とても助かりました。

日本のアパートのような建物の3階のワンルームに住んでいて、洗濯機、電子レンジ、冷蔵庫、除湿機、IHコンロなどは部屋に付いていました。

トイレとシャワーが同じスペースにあり、シャワーを浴びるとトイレも濡れてしまうことが少し不便ですが…早い段階で慣れてきました。

日本から持って行って役立ったものは？

・輪ゴム：生活の中で意外と使う場面が多く（砂糖や塩、グミ類など食べ物類の袋にチャックがついていないものがとても多く、それらをまとめるのに）特に入国して最初の何週間かは重宝しました！

・折り畳み傘：着いた初日に雨が降っていたので、とても助かりました。

・数日分のシャンプーなど、石鹸類：着いて最初の頃はすぐに買いに行くことが難しいので、旅行用の小さいボトルに入れて持ってきて良かったです。

大学までの移動はどんな手段を使っているの？

大学のすぐそばに住んでいるので、歩いて登校しています。家から教室までは、だいたい15分〜20分ぐらいです！

ソウル市内で遊びにいく時は電車やバスを使って移動しています。ソウルはバスの交通網が発展していて、電車よりもバスを乗り継いで行くほうが早いこともとても多いです！電車もバスもタクシーも、運賃が日本に比べてとても安くて助かっています

スマホやネット環境を整えるためにどんなツールを使ったり対策をしたの？

日本でahamoを使っていたので、韓国に来てから1週間は月額料金はそのままで現地のネットにつなぐことができました。1週間後に現地でJK MOBILEという日本語対応の携帯ショップに行き、韓国のSIMカードを購入しました。

また、住んでいる家にWi-Fiルーターが付いていたので、家ではそのWi-Fiを利用しています。

生活で困ったことはある？

韓国は90日以上滞在する人は外国人登録というものをする必要があるのですが、その外国人登録をするまではオンラインでのレストランの予約や銀行のアプリの使用、デリバリーサイトなど、多くのことができないので、不便に感じることも多いです。

外国人登録の手続きの予約が取れるのが早くて1ヶ月先、手続きをしてから受け取れるまでさらに1ヶ月ほどかかるので、それまでは不便なことも多いです。

困ったとき相談する場所・人はいる？（どんな人に相談している？）

高麗大学には留学生と正規学生のBuddy制度があるので、自分の韓国人のBuddyによく助けてもらっています。また、留学に来る前からの友達の韓国人も多いので、よく頼らせてもらっています。

滞在先で気を付けた方が良いこと

今のところ危険な思いをしたことはありません。

留学をして自分自身が一番変わったところ

まだ来てから1ヶ月程度ですが、初対面の人にも積極的に話すようになったなと感じます。周りの留学生たちも自分と同じように新しい友達を作りたいと考えている人が多いので、初対面でも仲良くなりやすいです。また、多くの人とは一年、もしくは半年後に離れ離れになってしまうので、一期一会という言葉をよく意識するようになりました。

これから留学をする学生のみなさんに伝えたいこと

留学することのメリットとデメリットを考えると、メリットの方が圧倒的に大きいですし、デメリットも多くの場合なんとかなると思います。

私自身、デメリットの方ばかりを考えてなかなか留学することを決心できずにいましたが、今は留学に来て本当に良かったなと心から思っています。やらない後悔よりやる後悔という言葉もありますし、もし留学を少しでも検討しているなら、思い切ってやってみてくださいね！

文・写真：Kohei
編集：マイナビ学生の窓口編集部 ろみ