【おもしろ授業体験談】ゼミに所属できなくても大丈夫!? ゼミ以外で専門的な分野を学べる「総合研究」とは【学生記者】
こんにちは、日本大学・obentoのてらーです。
今回は、自由選択科目でありながら、密度の濃い授業として知られている「総合研究」という科目についてご紹介したいと思います。商学部のゼミというのは、正直あまり入りやすいものではありません。面接なども含め、試験を受けなくて合格しなければ所属することができないのです。そこで提案したいのが「総合研究」。これは授業によって違うのですが、試験を受けなくても参加をすることができます。今回は私が所属している「総合研究」についてご紹介します。

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基本情報
大学名・学部・学科:日本大学商学部商業学科
受けたときの学年:2年
授業のタイトル(授業名):総合研究1
授業の概要
主な内容は、ミシェル・フーコーが提唱した、ただの政治だけではなく、人を支配するという「生政治学」の概念について勉強します。授業内では、アウシュヴィッツ刑務所について書かれた『アウシュヴィッツの残りもの』という本を読みつつ、本質に近づいていきます。なおこの授業は総合研究2も取って、初めて完全に理解できるようなるという授業となっています。
授業のおもしろポイント
生政治というのは、大学の授業においてもかなり珍しい分野です。普段耳にしたこともなく、絶対に学ぶことのできない珍しさがあるところがおもしろいポイントの一つです。そして、授業の中で生政治はもちろんやるのですが、それ以外にも『AI vs 教科書が読めない子供たち』などの本を取り上げたり、突然世間話だけで90分が丸々つぶれてしまったりすることもあります。生政治学という重苦しいものだけではなく、雑学なども取り扱っているので、今後社会人になったときに知っていて当然の知識まで学ぶことができます。
また、進行スピードも遅いと思うくらいゆっくり進みます(担当の教員はそのことを全く気にしていませんが……)。その分、一文一文素人でもわかりやすいように教えてもらえます。
試験・レポートなどについて
試験は特にありません。ですが、夏休みには教授が選んだ本の中から一つ選んで約5,000字程度で書く必要があります。とはいえ、期限までに出せなかった場合も、後期授業までに提出できればレポート自体は見てもらえ、成績もつけてもらえます。ただ、成績自体がこの課題でほとんど決まってしまうので、書かないと当然単位はもらえません。
また、先生は不正についてはしっかり調べるほうなので、コピペなどの不正行為をすればバレてしまい、即その授業を落とすことが確定しまいます。実際私と一緒に受けていたある友人の一人が、レポートを提出したのですが、不正がバレて、証拠とともに突き返されていました。期限についてはゆるいかもしれませんが、不正行為はしないように注意しましょう。
まとめ
ゼミに所属していたほうがたしかに就活に強く、その学部にかかわる専門特化の勉強ができるでしょう。ですが、倍率が非常に高いのも事実! 私の記憶が正しければ商学部でゼミに入れる人は約5割、つまり半分の人は落ちてしまうのです。ですから、今のうちに「総合研究」というゼミ以外で専門分野を学べる手段を探しておくのも一つの選択だと思います。
文・てらー