ハワイが近づいているって本当? #もやもや解決ゼミ
日常に潜む「お悩み・ギモン」=「もやもや」を学術的に解決するもやもや解決ゼミ。
今回は、「ハワイが日本に近づいている」がテーマです。「そんなバカな!」と思うかもしれませんが、これって本当なのでしょうか?
大阪公立大学理学研究科の奥平敬元教授に答えてもらいました。

いつかは日本とハワイがくっつく
「ハワイが日本に近づいている」というのは本当です。年間7センチずつ、ハワイは日本に近づいてきています。なぜハワイが近づいているのかというと、地球の表面を構成するプレートが動いているからです。地球の表面は十数枚のプレートから構成されていて、各プレートが相対的に動くことによって、さまざまな地質現象が引き起こされます。これを「プレートテクトニクス」と呼びます。
プレートの相対運動によって作られる境界は、プレートが近づく「収束境界」と、プレートが離れる「発散境界」の2種類に大きく分けられます。日本列島はプレートが近づく「収束境界」に該当し、北米プレートとユーラシアプレートの上に位置しています。一方、ハワイは、北米プレートとユーラシアプレートに対して沈み込んでいる太平洋プレート上にあります。
つまり、ハワイのある太平洋プレートが、日本のある北米プレート・ユーラシアプレート側に少しずつ沈み込んでいるので、日本とハワイの距離が少しずつ縮まっているのです。
太平洋プレートは年間7センチ程度沈み込んでいます。日本とハワイ・ホノルルの間の距離は約6,200kmです。年間7センチ近づいているので、約9千万年後には徒歩でハワイに行けるようになるかも知れません。

◇けつろん!
「ハワイが日本に近づいている」というのは本当でした! ハワイのあるプレートが、日本側に沈み込むことで、この現象が起こっているとのことです。歩いて行けるようになるのは約9千万年後。ハワイへと陸路で旅行できるようになるのはまだまだ遠い未来の話のようです。
文:大西トタン@dcp
編集:学生の窓口編集部
◇教えてくれた先生
奥平敬元先生
Profile
大阪公立大学理学研究科 地球学専攻教授。理学博士。広島大学理学研究科 地質学鉱物学博士課程修了。大阪市立大学講師・准教授を経て、2022年4月より現職。著書に『鉱物・宝石の科学事典』(共著・朝倉書店)など。



























