【東大寺だけじゃない! 奈良公園周辺は魅力がいっぱい 】はじめての「奈良公園とその周辺おどおど」#あつまれ!_おどおど学生。
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学生読者の皆さんは奈良公園に行ったことはあるでしょうか。修学旅行の定番ではありますが「まだ行ったことがない」という人もいらっしゃるかもしれません。最近では、鹿せんべいをもらうのにお辞儀をする「礼儀正しいシカ」がいるとして世界的にも有名な観光地になっていますね。
奈良観光というと奈良公園と、隣接する東大寺だけを見て「おしまい」とする人が多いですが、実はそれだけではもったいないのです。というわけで、今回は「奈良公園およびその近辺」をご紹介します。
奈良公園周辺は見どころがたくさん!
奈良公園付近は、世界中から多くの観光客が訪れます。そのため、今や奈良の一番の繁華街(?)といってもいいのですが、周辺には見どころが他にもありますので見逃さないようにしてください。
●8世紀に創建された春日大社
奈良公園を訪問するとシカがたくさんいるなぁと思われるでしょう。奈良公園のシカは「神鹿」で神様のお使いです。どこの神様かというと奈良公園にある春日大社です。
春日大社は奈良時代に藤原氏が創建し、768年に社殿が造営されました。1254年前からこの地にある古式ゆかしい神社なのです。霊験あらたかなので、奈良公園を訪問するのならぜひ春日大社にもお参りするようにしましょう。
ちなみに東京都江戸川区に「鹿骨(ししぼね)」という地名がありますが、これは春日大社に由来しています。8世紀に春日大社が創建された際、茨城県鹿島から白い鹿の背中に御分霊を乗せ、多くの神鹿と共に1年かけて奈良に向かいました。その途中、この地で神鹿が病に倒れたため葬って塚を建てました。この縁で「鹿骨」という地名になったと伝わります。
●もちろん東大寺!
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東大寺に大仏を見学に行く際には、東大寺南大門(有名な仁王像がある)からの参道を通ります(下掲写真)。
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ここは観光客が通りますので、鹿せんべいを買ってもらおうと多くのシカがいます。1頭にあげると「私にもちょーだい」と多くのシカが集まってきます。つつかれないように気を付け、またシカにいたずらしたりしないでください。
●奈良に早春を告げる「お水取り」東大寺二月堂
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大仏殿から東に歩けば、丘の上に建つ二月堂があります。修二会(しゅにえ)が旧暦の2月に行なわれることからこの名前があります。修二会は、一般には「お水取り」という名前で知られています。クライマックスには約6~8メートルもある大松明が登場する幽玄な儀式で、奈良に早春の到来を告げるものです。驚くなかれ754年から継続して行われています。
もし時期が合えば、一生の思い出になりますのでぜひ鑑賞してみてください。
●あの阿修羅像で有名「興福寺」
大仏で有名な東大寺の永遠のライバルといえば興福寺。東大寺の南西方向で、歩いてすぐですから東大寺だけ見て帰るなんてことを絶対にしないようにしてください。興福寺の魅力は往時をしのばせる規模の大きな境内、中金堂、五重塔、北円堂、本坊などの建築物、その配置がしっかり味わえることです。また、天平彫刻の傑作、あの有名な三面六臂の阿修羅像はじめ、四天王立像など日本美術の粋がこの興福寺にあります。境内の国宝館で見ることができますが、まさに日本の宝。必見です。
●「奈良町」で時を忘れる
奈良公園の南には、昔からのたたずまいを残す「奈良町」があります。木造家屋が今なお残る通りに立つとまるでタイムスリップしたかのような感覚にとらわれます。
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往時の町家を生かしたカフェ、ギャラりーなどもあり、ゆったり過ごせば時の流れを忘れるでしょう。