【Web面接対策したい!】オンライン面接を突破するための12のポイント ~オンライン入室から退室までのマナーと注意点~ #あつまれ!_おどおど学生。
近年急増しているWeb面接は、コロナ禍における緊急措置として広まったものですが、その利便性から今後も面接手法のひとつとして広く定着することが予想されます。
企業にとっては次第に慣れてきたWeb面接ですが、受ける学生にとっては初めてのことで、
「Web面接ならではの事前準備はどんなことをすればいいのだろうか」
「対面の面接とは違ったどのようなマナーが必要なのだろうか」
「話し方や服装は対面の時と同じでいいのだろうか」
と、さまざまな不安や疑問を抱いているのではないでしょうか。
そこで、本記事では、初めてのWeb面接にも安心してのぞめるよう、事前準備やオンライン入室から退室までのマナー、注意点などをご紹介します。
Web面接開始前までの8つのポイント
Web面接を受けることになったら、事前に準備しておくべきことがいくつかあります。面接中に思わぬトラブルが起こらないよう、次の8つのポイントを事前にチェックして、万全の体制で本番に臨みましょう。
ポイント1:インターネット接続が安定した場所で行う
インターネット接続が不安定な場所では、Web面接の途中で画像が乱れたり、映像が遅れて届いたり、最悪の場合は完全に止まってしまうこともあります。大事な面接中にこうしたトラブルが起きないように、Web面接はネットワークが安定した場所で受けることが大切です。
同じ部屋でも場所によってインターネットのつながりやすさに差があることも多いので、部屋の中で通信環境が安定しているポイントを探してください。
ビデオ通話はデータ通信量を多く使うため、スマートフォンで面接を受ける場合には、通信量に余裕があること、充電が十分にされていることを確認しておきましょう。
ポイント2:背景に配慮する
Web面接における「背景」は画面の中でも多くの面積を占めるので、全体的な印象を左右する重要なポイントです。Web面接中は自分自身を集中して見てもらいたいですから、背景をなるべくスッキリさせることがポイントです。ですから基本的には白い壁にするのがベストです。白い色は清潔感を演出してくれます。対面のときも同じですが、清潔感を表すことはとても大切です。
Web面接では、本人以外のものが極力映り込まない場所を選んでください。趣味のグッズやポスターなど、背景に何かものがあるだけで余計な情報が面接官の目に入ってしまいます。
背景が雑然としていたり、生活感のある室内が丸見えになっていたりすると、面接官に良い印象を与えません。部屋が片付いていないからといって、背景を変えるバーチャル背景は、Web面接での使用はできるだけお勧めしません。
確かにバーチャル背景を使用すれば部屋の状態を気にしなくて良いので便利ですが、面接官には「部屋を見せたくないんだな」という印象を与えてしまいますし、背景画像が顔や身体に浸潤してしまって、顔が歪んで見えることがあります。背景と人物の区切り部分の違和感はどうしても隠せませんし、画面がぼやけてしまうなど不具合が起きてしまうこともよくありますので避けた方が無難です。
どうしても背景にバーチャル画像を使いたいなら、面接開始前に、自分から「バーチャル背景で失礼いたします」と先に一言伝えておくだけで、面接官の印象は変わります。
もし可能であれば、なぜバーチャル背景を使っているのか、その理由を用意しておきます。万が一面接官に聴かれたとき、「そういうことならしょうがないね」と納得もしてもらいやすくなり、安心です。
ポイント3 部屋の明るさと顔映りを確認しておく
日中のWEB面接の場合は、できるだけ部屋に光が入る状態にしましょう。部屋を明るくして、画面に映る表情が暗くならないようにすることが大事です。
顔に光があたって良く見えるようにパソコンの位置と自分自身が座る位置を考えます。
もし窓にかかっているカーテンなど窓側を背景にするときは、光の入り方を確認してください。
カーテンの生地が薄く、外の光が強く入ってきて逆光になってしまうと、顔が暗く映ってしまい、面接官に表情などが伝わりづらくなってしまいます。
もし逆光になってしまうようだったら、パソコンの後ろにデスクライトを置いて、顔を照らすなどの工夫をしましょう。
ポイント4.パソコンの高さを調整する
ノートパソコンに内蔵されているWebカメラを使った場合、単に机にパソコンを置くとWebカメラと目線の高さとかなり差が生まれてしまい、「上からのぞき込むような目線になってしまいます。
ですから分厚い本などをパソコンの下に置いて、カメラと目線の高さを合わせましょう。
スマートフォンでWeb面接を受ける場合も同様です。手持ちだと手振れがおきてしまいますので、スマホスタンドなどを使って、画面が傾いたり動いたりしないように固定しましょう。
ポイント5.視線に配慮する
パソコンの高さを調整することは、面接官にどのような印象を与えるかという「目線」への配慮を考えたものですが、同様に、面接を受ける際の「視線」をどこに向けるかも配慮すべきポイントです。
Web面接では、
「自分が話す時はカメラを見る」
「相手が話す時は画面を見る」
が基本です。
会話をしているときにずっと画面で相手の顔を見ていると、逆に相手から見ると常に伏し目がちな状態になるため、暗い印象を与えてしまいます。自分が話すときはカメラを見るようにしましょう。
ポイント6:マイク音量・ヘッドフォンの確認
マイクの音量設定は適切か、音が聞こえないなどの不具合がないかを事前に確認します。
周囲の環境によっては、マイク付きヘッドフォンやイヤホンを使った方が音を聞き取りやすいと思いますので、パソコンやスマートフォンの内蔵スピーカーでテストしてみて、音質があまり良くないと感じたら、マイク付きヘッドフォンなどを試してみてください。
ポイント7:手元に担当者の氏名と緊急連絡先を書いたメモを用意しておく
何かのトラブルで約束の時間に入れないなどということは絶対に避けなければなりません。
それでも何が起こるかわかりませんので、万が一何らかの接続トラブルが発生して入室できなかった場合に備えて、担当者の氏名と緊急連絡先の書かれたメモを手元に用意しておきましょう。
例えば相手のメールの署名欄に記載されている電話番号などを確認しておき、もし時間になっても接続できなかったら、すぐ緊急連絡先に電話して、企業側に事情を説明するといった用意周到さが大切です。
ポイント8:身だしなみを整える
Web面接とはいえ、服装・髪型のマナーは通常の対面式面接と同じものだという心構えで挑む姿勢が大切です。服装はビジネススーツ、ジャケット着用が基本です。
カメラに映るのが上半身だけだからといって気を抜かず、全身の服装を整えて臨みましょう。面接中に何かイレギュラーなことが起こった場合、立ち上がったり動いたりする可能性はゼロではないので、下はジーンズやジャージ、パジャマのままというのは危険です。
また上半身が大きく映りますから、胸元がよく見えます。ネクタイの下に見えるワイシャツの第一ボタンはきちんと留めましょう。
Web面接入室後の4つのポイント
ポイント1.指定時刻の10分前には入室する
Web面接は、スタート時刻の10分前には入室し、通信回線のチェックや、Web面接で利用するカメラやマイクの動作チェックをします。その上で髪型や襟元の確認、背景に余計なものが映り込んでいないかなどを確認しましょう。
ただし、企業側から「5分前に」「オンタイムで」など入室する時間の指定がある場合には、それに従いましょう。
ポイント2.最初の挨拶を忘れない
通信が始まると、緊張もあり、言葉が出にくいと思いますが、最初の挨拶は受験者の印象を大きく左右します。
「おはようございます。
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
□□大学△△学部の〇〇〇〇(フルネーム)と申します。
本日はどうぞよろしくお願いいたします」
と明るくはっきりと挨拶しましょう。
Web面接では相手に表情をよく見ていただけるよう、言葉を述べてからお辞儀をする分離礼(先言後礼)で挨拶をすると丁寧な印象を与えます。
ポイント3.表情と声量に注意する
画面越しだと表情が分かりづらいことが多く、普通にしているつもりでも無愛想に見えがちです。
面接では口角をあげることを意識し、いつもよりにこやかな表情を心がけます。
またWeb面接は、通信環境によって映像や音声にタイムラグが生じることがあるので、面接官と話すタイミングが被らないように、いつもよりゆっくりと間を空けて話すようにします。
そして自己PRや質問に答えるときは、少し大きめの声で、相手に伝わっているか確認しながら話すようにしましょう。
例)「私(わたくし)の声は明瞭に聞こえていますでしょうか」
ポイント4.退室するときのマナー
「これで面接を終わります」と伝えられたら
「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」
とお礼の言葉を伝えてお辞儀をします。
オンラインの接続はこちらが先に切るのではなく、企業側に切ってもらうのが基本ルールです。
相手が退室するのを待ち、しばらく経っても相手が退室しない場合は
「それでは失礼いたします」
と念のためひと声かけた上で、こちらから通信接続を切っても問題ありません。
さらに、接続を切るときのポイントは
「カメラをOFFにしてから退室ボタンを押す」
ことです。そうすると一度画面が暗くなってから通信が切れるというワンクッションがあって、丁寧な切り方になります。
解決!! オンライン面接(Web面接)おどおど
以上、Web面接を受けるにあたってのマナーや注意点をいろいろとご紹介しました。
オンラインによる面接と言っても、面接官が知りたいのは面接を受ける人物の人柄や能力であり、通常の対面による面接と変わりません。
事前準備を整え、自分に自信をもつことは、対面による面接であってもWeb面接であっても、とても大事なことです。
今回ご紹介した注意点を見直し、オンラインで相手から自分がどう見えるかを事前に確認して、自信を持って本番に臨んでいただきたいと思います。
教えてくれたのはこの人!
執筆・監修:江上いずみ(えがみいずみ)
筑波大学客員教授・神田外語大学客員教授・Global Manner Springs代表。東京生まれ。筑波大学附属高等学校から慶應義塾大学法学部法律学科卒業。1984年日本航空入社。客室乗務員として30年間で約19,000時間を乗務。企業や官公庁、医療機関などで接遇研修の講師を手掛けるほか、全国の小中高校で「おもてなしの心」をテーマに講演。国内外での年間講演数は250回に及び、「おもてなし学」の構築に取り組む。主な著書は「幸せマナーとおもてなしの基本」(海竜社)、「"心づかい"の極意」(ディスカバー・トゥエンティワン)
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編集:マイナビ学生の窓口編集部
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