上京して間もない大学生の皆さんは東京で有名なエリアの名前を聞いてもピンとこないでしょう。初めてそのエリアに行くとおどおどしてしまうかもしれません。本シリーズ記事では、初見でも皆さんがそのエリアで不安を感じずに済むように、有名エリアの歩き方についてご紹介しています。

今回は東京都渋谷区「代官山」です。

代官山とは？

「代官山」といっても住所の町名でいうと「代官山町」。代官山町は下掲のとおり、北東から南西方向に長いエリアです。

ただ、一般的に「代官山」というと、東急東横線の「代官山駅」周辺の地域です。「代官山町」は代官山駅の北側のエリアになります。代官山駅は渋谷駅から一駅。渋谷に隣接していますが、喧騒からは一歩引いた閑静な町並みで、おしゃれな商業施設やカフェ、レストランがそろっています。

代官山はひと言でいえば、ハイソで洗練された印象を与える「おしゃれな街」です。

●代官山の特徴とは？

代官山はとても人気のあるエリアです。渋谷からも近く、南東方向に進むと「恵比寿ガーデンプレイス」があり、南西方向は中目黒（いわゆる「なかめ」）。

ハイソな雰囲気の理由は、「デンマーク大使館」（ホントに駅近）、「リビア大使館」など大使館があったり、デザイナーファッションのブティック、高級アクセサリーを扱う店などもあり、高級感のある最新の商業施設、有名飲食店（中には隠れ家的な名店も）が多数立ち並んでいるからです。渋谷からは少し距離があるために騒がしさはなく、大人の落ち着きが感じられるのも特徴です。

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「代官山」のランドマーク

代官山を初めて訪問するときには以下のランドマークを覚えておくと、おどおどを減らすことができるでしょう。

●代官山アドレス・ディセ

代官山駅と歩道橋で直結されている商業施設です。「ディセ」はフランス語で「17」という意味ですが、これは「代官山アドレス」という複合施設の一部。代官山アドレスは、「旧同潤会代官山アパート」の跡地に造られており、地上36階建ての「ザ・タワー」を始めとする約500戸の集合住宅、この「ディセ」、公共施設「渋谷区代官山スポーツプラザ」などから構成されます。

●八幡通り
「代官山町」の北側の境界線は「八幡通り」。代官山駅から北側に一本入った通りです。

●代官山 T-SITE／蔦屋（つたや）書店

代官山駅を出て旧山手通り（国道317号）沿いに北上すると、徒歩5分ほどで右手にファッショナブルな外観の建物が見えてきます。

これが「蔦屋書店」を中核とする商業施設「T-SITE」です。もともとこの場所は水戸の徳川邸屋敷で、基礎工事中に掘り出された巨石が現在の敷地内にも置かれています。「蔦屋書店」はその名のとおり本屋さんですが、ギャラリー、文具コーナー、家電・ライフスタイルグッズ、アートブックやヴィンテージマガジンのあるラウンジ、スターバックスコーヒー、コンビニエンスストアがあります。また、T-SITEは緑豊かで散歩にも適した人気スポット。

●代官山ヒルサイドテラス
建築家の槇文彦さんによって設計された、集合住宅、店舗、オフィスなどから成る複合施設で、旧山手通り沿いにあります。こういう施設があるので代官山はおしゃれなのです。

●西郷山公園

PHOTO(C)Ippukucho

「代官山 T-SITE」からさらに旧山手通りを北上すると、「西郷山公園」があります。もともとは西郷隆盛の弟である西郷従道の別邸で、その名のとおり高低差がある眺望のよい公園です。冬の空気が澄んだ、晴れた日には富士山が見えるといわれています。

このようなランドマークの位置関係を代官山駅を起点として覚えておくと、代官山を初めて訪れてもおどおどは少なくて済むでしょう。

解決!!「代官山」おどおど

代官山はとにかくおしゃれな店舗の多い、洗練された高級エリアです。落ち着いた雰囲気ですので、デートで訪問するのにも最適でお勧めです。代官山駅の北側が今回ご紹介したエリアであることを忘れないようにしてください。

文：高橋モータース＠ｄｃｐ
編集：学生の窓口編集部

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