ライブ配信プラットフォームの強みとは?世界6地域に拠点を持つ17LIVE株式会社に聞く、ライブ配信事業のお仕事【お仕事図鑑】

編集部:ゆう

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”イチナナ”の愛称で親しまれるライブ配信アプリ「17LIVE(ワンセブンライブ)」の運営をはじめ、ライブコマースサービス「HandsUP(ハンズアップ)」事業を展開している17LIVE株式会社。17LIVEは数あるライブ配信アプリの中でも、日本トップクラスの人気を誇ります。

今回は、ライブストリーミング業界の現状やライブ配信の強み、17LIVE株式会社が求める人物像など、17LIVE株式会社 執行役員 Japan Chief Business Development Officerの須藤芳紀さんにお話を伺いました。

17LIVEはグローバル展開する会社。世界6拠点、238地域に展開中

――事業内容について教えてください。

弊社はライブ配信アプリ「17LIVE」の運営をはじめ、ライブコマースサービス「HandsUP」の提供を行っています。もともと17LIVEは、日本発ではなく台湾発の会社です。2017年に日本に参入し、現在は台湾や香港、北京、ロサンゼルス、ニューデリーの世界6拠点、238地域に展開しています。

「イチナナ」という愛称に聞き馴染みがあると思いますが、2021年9月から「ワンセブンライブ」へ社名やロゴ、ミッションステートメントを一新しました。本社を日本に構え、日本発のグローバル会社として、各地域への事業展開と組織の活性化を目指しています。

私たちのミッションは、「ライブテクノロジーを通して、人と人のつながりを豊かにすること。」。Zoomを使って交流するのもライブテクノロジーの一つです。オンラインを使って、さまざまな人たちがつながり、日常を豊かにしていくことをミッションとしています。

現在弊社では200名以上の社員が働いています。17LIVEアプリを使ってライブ配信をしている「ライバー」の中でも、弊社と契約をしている「認証ライバー」は54,000名以上います。

――コロナ禍以降のライブストリーミング業界について教えてください。

ライブ配信の定義によって変わりますが、弊社のようなライブ配信プラットフォームに特化したサービスは、2020年以降大きく伸びています。

コロナ禍によって、オフラインで人と会う機会が減りました。人間にとっての大切なコミュニケーションである同僚や友達と話す時間がなくなったことで、多くの方が「つながりを持てる場所」を探したと思います。その影響で、ライブ配信プラットフォームを使う人が急増したと考えられます。

ライブ配信に特化したアプリ以外でも、YouTubeやInstagramなど、既存のSNSの中にライブ機能も増えてきました。今後ますます競争は激化すると予想され、人々がライブ配信に使う時間の割合も増えてくると思います。

ライブ配信の強みは「リアルタイムに不特定多数の方とコミュニケーションがとれること」

――ライブ配信プラットフォームの特徴を教えてください。

リアルタイムに不特定多数の方々とコミュニケーションがとれることです。例えばYouTubeの場合ですと、サービスの楽しみ方が一方通行になりがちです。しかし、ライブ配信プラットフォームの場合だとインタラクティブに楽しめます。

配信ジャンルは多種多様で、17LIVEではライバーとユーザーがコミュニケーションをとりながら配信をする「雑談」がメインです。それ以外にはゲームや音楽、バーチャルライバー、少し変化球なライブですと、お寺でお経を唱えている様子を配信している方もいます。

認証ライバーにならなくても、すぐにライブ配信が始められるため、趣味や知識を見てほしい、コミュニケーションをとりたい、つながりを持ちたい人にとっては、気軽に始められるツールです。

――ライブ配信に特化したプラットフォームだからこその、強み・弱みはなんでしょうか?

17LIVEで例を挙げますと、「推しを応援できること」が強みです。17LIVEでは定期的にイベントが開催されていて、ランキング上位に入ると景品がもらえたり、アプリ内外のオフラインイベントへの出演権を獲得できたりします。ユーザーは応援したいライバーを見つけて、ライバーが頑張っている様子を応援することを楽しんでいます。AKB48の総選挙のような、推しがセンターをとるために応援したい気持ちと同じようなモチベーションで楽しめる点が強みだと思います。

反対にリアルタイムだからこそ、時間がない人にとって視聴がしづらいところは弱みだと感じています。

私自身、子どもが2人いて夫婦共働きです。朝起きて子どもたちを送り出し、仕事をして、帰宅後は家族とご飯を食べて、子どもたちを寝かせて……とフル稼働していると、自由な時間はほとんどありません。ようやく家事や仕事が落ち着いて息抜きに配信を見ようとしても、夜遅い時間のため、目当てのライバーが配信していないということもあるんですよね。

リアルタイムだからこそ、ライバーと距離が近くコミュニケーションがとりやすいものの、時間がない人へのコンテンツについては課題です。広告を見て「このライバーさんが見たい」とアプリをダウンロードしても、その人が配信をしていないと、期待と実体験でギャップを感じてしまいます。最近ではアーカイブ機能のリリースも行い、機能拡充を進めつつあるので、今後はこのギャップを埋めていけるよう更なるプロダクトの開発、施策を考えていきたいと思っています。

若手でも活躍できる。自分のやりたい仕事からキャリアが広がっていく

――新卒で入社した場合、どのような部署や職種に配属されることが多いでしょうか?

弊社は「総合職」という採用の仕方ではなく、職種別で入社される方が多いです。そのため、部署によって担当する仕事内容は変化していきます。

例えば私が担当しているBusiness Developmentは、ライブ配信のコンテンツを拡張していく仕事です。方針に沿ったライバーの獲得やエージェント先の開拓の他、企業とのアライアンスやパートナーシップの契約など、業務は多岐に渡ります。

営業やデータアナリスト、プロダクトオペレーション、ブランドマーケティングに関わる部署もあり、ご自身の過去の経験や、得意なことを活かせる職種を選んで働いてもらうことが多いです。

また、日本で創業してまだ5年目のため、新卒で入社してからのキャリアステップが明確に決まっているわけではありません。ご自身のやりたいことや強みからキャリアを広げていける会社ですね。

――社会人1年目の社員は、事業の根幹に携われるのでしょうか?

事業の根幹に携わっている新卒の社員もいます。弊社は内定後、入社前からインターンで働くことが多いです。インターンで働いているうちに次第に頭角を現し、より重要な仕事をお願いしようと、入社後すぐに部門長になっている社員もいます。年齢に関わらず、社員の資質や実力に合わせて評価をしています。

――印象に残っている仕事を教えてください。

トヨタ自動車株式会社の子会社である株式会社KINTOと一緒に仕事をさせていただいたことです。

KINTOは、人と車の新しい関係を提案する愛車サブスクリプションサービスを展開している会社です。今年の春に17LIVEにスポンサードいただき、ライブ配信に出演・PRする公式アンバサダーをライバーの中から選考するイベントを実施しました。

車に乗らない若い世代が増えている課題を解決するために、CMでは伝わりきれないサービスのポイントや、消費者の疑問点をライブで解消する配信を行ったんですね。ユーザーとコミュニケーションをとりながら、購買行動を刺激できる手法はライブ配信ならでは。

KINTOのマーケティング活動に沿えるような、イベントやPR配信ができたと感じています。今後は弊社でも企業マーケティングに活用できるような広告やコマースを検討しているため、KINTOとのコラボはファーストステップとして印象に残っています。

――仕事の面白さ、難しさについて教えてください。

以前、社員総会で「17LIVEを一言で表現するとなんでしょうか?」と聞かれました。そこで私は「ダイヤモンドの原石です」と答えました。

日本で創業して5年。サービス、プロダクト、コンテンツはまだまだ磨き甲斐がありますし、よくなる予感しかありません。そんな会社を大きくしていくことが非常に楽しいです。ユーザーの方々に満足してもらえるような、サービスやコンテンツを作る過程に面白さを感じています。

難しさは、良くも悪くもコロナ禍を追い風として会社が伸びてきたため、今後感染状況が落ち着き、新しい日常の中でもユーザーに支持され続けるかどうかという点です。淡々と実力を磨き、ユーザーの方々が求めているものを提供できるようになることで、弊社の成長にも繋がると思います。

10年後、15年後に伸びていく業界だからこそ、“視聴体験”の幅を多様化させていきたい

――どのような人物が、17LIVE株式会社に向いていると思いますか?

17LIVEのコアバリューとして「Respect Everyone」「Focus On Goals」「Break The Norm」の3つの項目があります。他人の意見を尊重すること、ゴールを明確にしフォーカスをすることで結果に繋げること、オープンマインドで困難を打破し高みを求めることを表しています。これら3つの要素を備えている人物は、新卒・中途関係なく社内でも活躍できると思います。

――ライブストリーミング業界を目指している学生が、今のうちから勉強しておくべきことがあれば教えてください。

「マーケティングがしたい」「データ分析がしたい」と自分が何をしたいか既に決まっている方は、逆算をして必要な知識を学ぶといいですね。まだどうなりたいのか決まっていない方は、さまざまな職種の先輩と話したり、どのような仕事内容なのか調べたりしましょう。職種によって勉強する内容は変わるので、自分がやりたい方向に合わせて知識をつけるといいですよ。

また、スティーブ・ジョブズ氏がスタンフォード大学の卒業式でのスピーチの中で「今必要ではないと思ったことも、将来点と点が何らかの形でつながる」という話をしています。

今の段階で枠をカチッと決めすぎずに、自分が少しでも「面白い」と思うのであれば、知的好奇心を全開にしてさまざまなインプットをするのがおすすめです。身についたことを掛け算や足し算をして考えていると、いつのまにか「できること・やりたいこと」が線となり見えてくると思います。

ちなみに、私の学生時代はやりたいことが特に決まっていませんでした。そのときの自分の直感で意思決定をしてきましたね。ただ、その中でも「英語」の勉強には力を入れてきました。将来英語を活かすために勉強している感覚はなかったのですが、今となっては英語をほぼ毎日使っているため、点が線になっていると感じます。

――ありがとうございます!最後に今後の展望を教えてください。

弊社の強みであるライブ配信と、ライバーを応援する主軸は今後も強化していく予定です。

須藤 芳紀(すどうよしのり)さん
17LIVE株式会社 執行役員 Japan Chief Business Development Officer

1979年生まれ、東京都台東区浅草出身。 青山学院大学卒業後、2001年に株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)に入社。DODA事業関西支社ゼネラルマネジャーを務めた後、インテリジェンスHITO総合研究所(現パーソル総合研究所)執行役員に就任。人事コンサルティング・タレントマネジメントシステムの新規事業立ち上げ・拡大フェーズまでを担当。2015年、アマゾンジャパン合同会社に入社。産業・研究開発用品事業部マーケットプレイス事業企画部長、 Amazon Business Marketplaceシニアプロダクトマネージャーとして、日本でのプラットフォームローンチ、 SelectionやPricingのプロダクトマネジメントを統括。 2018年にグーグル合同会社に入社し、グーグル広告 新規顧客開発本部 統括部長 や新規顧客開発本部 APAC 組織でのPerformance management lead、グーグル日本法人(Google Customer Solutions)の組織開発イニシアチブのリーダーを歴任。 2021年8月、17LIVE株式会社入社、Chief Business Development Officerに就任。

※記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。

編集後記

中国のデータによると、ライブ配信市場は2022年〜2031年までに毎年平均で30%ほど伸びていくと予想されています。2031年までに日本円ですと60兆円以上の市場規模になるといわれています。 市場が大きくなり、皆さんの生活にライブ配信が当たり前な世の中になると予想されているからこそ、視聴体験の幅を多様化させ、拡張していきたいですね。

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文:田中青紗

編集:学生の窓口編集部

取材協力:17LIVE株式会社

https://jp.17.live/

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音楽、ハイエンドオーディオ、グルメ、そしてお酒と家族が大好きな、WEB編集者です!

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